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【ダイエット効果】カレーに「納豆」トッピングが最適な7つの理由

【ダイエット効果】カレーに「納豆」トッピングが最適な7つの理由

カレーショップなどで今人気を呼んでいる「カレー納豆」は、カレーのルーの中に納豆を入れる方法ですが、納豆にカレー粉を混ぜるだけの手軽な方法でも、摂取カロリーを抑えることができ、ダイエットや健康作りに有効です。カレー粉に含まれる生薬の効果も見逃せません。【解説】須見洋行(倉敷芸術科学大学教授)

「納豆」は健康的なダイエットに役立つ成分の宝庫

 最近、納豆をダイエットに取り入れている人が増えていますが、これは、とてもよい方法だと思います。
納豆は、健康的なダイエットを行ううえで有効な成分を、豊富に含んでいるからです。

 納豆の原料である大豆は、若くて健康な肌や筋肉などを維持するのに不可欠なたんぱく質が豊富で、コレステロールがゼロの食品です。しかも発酵の過程を経ることで、煮物などと比べても、たんぱく質が消化・吸収されやすい形になっています。

 また、ダイエットに役立つビタミンB1やB2も豊富です。
 ビタミンB1は、糖質の燃焼に欠かせない補酵素(後述)です。糖質が分解されてエネルギーとなるとき、細胞の中で酵素(化学反応を促進する物質)が働きます。この酵素が働く際には、酵素の活動を助ける補酵素が必要なのですが、その1つがビタミンB1なのです。
 一方、ビタミンB2は、脂肪を分解するときに働く補酵素です。細胞の再生を促すビタミンでもあり、筋肉や臓器のほか、皮膚や髪などの成長を促進します。
 大豆には、もともとビタミンB2が含まれていますが、納豆菌にはビタミンB2を増やす作用があります。大豆のビタミンB2含有量が100g中0・3㎎であるのに対し、納豆にすると0・56㎎と2倍近くに増えるのです。

 ほかに、納豆には、糖質をエネルギーに変えるときに欠かせないミネラルの亜鉛も含まれています。
 亜鉛が不足すると、糖質を筋肉で効率よく燃焼させることができなくなり、余った血中の糖質は、肝臓で中性脂肪に合成されます。そして、余分な中性脂肪は、体脂肪となるのです。

 ビタミンB1やB2、亜鉛などをバランスよく含む納豆は、脂肪や糖質を効率よくエネルギーに変え、太りにくくするのに役立ちます。

 また、納豆には食物繊維が豊富に含まれています。
健康のためには1日に15~20gの食物繊維を取るとよいとされていますが、納豆は100g中に水溶性食物繊維が2・3g、不溶性食物繊維が4・4gも含まれています。

 水溶性食物繊維は、腸の中で水分を吸ってドロリとしたゲル状に変化します。これにより、消化の過程で生じた老廃物や毒素、コレステロールなど、体に不要なものをまとめて吸着し、体外へ排出してくれます。また、水溶性食物繊維は腸内で善玉菌のエサとなるので、善玉菌を増やして腸内環境を整える働きもあります。

 一方、不溶性繊維は腸内で水分を吸収して膨らみ、腸壁を刺激して腸のぜん動運動を促します。便のかさが増え、腸の活動が活発になるので、便秘解消にも有効です。
 さらに、納豆菌は腸内で善玉菌と同じような働きをしますので、食物繊維と納豆菌のダブル効果で、ダイエットの大敵である便秘を解消してくれるわけです。

 このほか、骨の形成を盛んにし、骨を丈夫にするビタミンKや細胞の新陳代謝を高め、肌を若々しく保つビタミンEやレシチン、そしてイソフラボンなども含みます。

 大豆の健康成分として有名なイソフラボンは、女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)と似た構造をしています。そのため、女性ホルモンの不足を補い、更年期障害の予防に役立つと期待されているのです。また、イソフラボンには活性酸素を消去して細胞が傷つくのを防ぎ、細胞がガン化するのを予防する効果もあります。

 加えて、納豆には心臓病や脳卒中、ガンなどをはじめ、高血圧や糖尿病、肝臓病などの生活習慣病を予防・改善する成分が豊富に含まれることがわかってきています。その代表例が、納豆特有の成分、ナットウキナーゼです。
 ナットウキナーゼは、納豆菌が大豆を発酵させるときに作り出すネバネバ成分の中に存在する酵素で、血栓を溶かす作用があり、血液をサラサラにします。

「カレー納豆」がダイエットに有効

 カレーショップなどで今人気を呼んでいる「カレー納豆」は、カレーのルーの中に納豆を入れる方法ですが、納豆にカレー粉を混ぜるだけの手軽な方法でも、摂取カロリーを抑えることができ、ダイエットや健康作りに有効です。

 カレー粉の分量は小さじ3分の1程度が目安ですが、好みに応じて加減してください。添付のタレを加えると、辛みが和らぎ、食べやすくなります。これを食事の最初に食べるのが基本です。カレー納豆は腹もちがいいので、間食に取ってもいいでしょう。

 納豆は独特のにおいがあり、味つけも単調になりがちで、毎日食べると飽きてしまうという人も多いようです。そんな場合も、飽きにくいカレー納豆を覚えておくと、無理せず続けられます。もちろん、カレー粉に含まれる生薬の効果も見逃せません。

カレー納豆の作り方

用意する食材

・納豆 … 1パック
・カレー粉 … 小さじ1/3杯程度

1.カレー粉を入れる

混ぜやすい器に移した納豆に、カレー粉を入れます。小さじ1/3杯程度が目安ですが、分量は好みに応じて加減してください

2.タレを入れる

納豆に付属しているタレをお好みの量入れます。タレ以外にしょうゆなどを使ってもよいでしょう

3.よく混ぜて完成!

混ぜ合わせれば完成です。ネギやからしなどの薬味をお好みで加えてもかまいません。少なくても1日1回、食事の最初に食べるのが基本です。小腹がすいたときに、おやつ代わりに食べるのもよいでしょう

おいしくて体にいい!「カレー納豆」お勧めバリエーション

納豆にカレー粉を加える方法とは逆に、カレーライスのルーに納豆を加えるというのも、手軽でおいしく取れる方法。全国のカレーショップで人気を博しています。納豆は腹もちのいい食品なので、納豆を加える分、カレールーやライスを控えめにするとより効果的でしょう。

カレー納豆は発汗・脂肪分解促進効果があり、ダイエット向き

 このように見てくると、納豆は健康的なダイエットを目指すうえで、理想的な食品と言えるでしょう。しかも、豊富な食物繊維のおかげで、カロリーのわりに満腹感があるので、食べすぎを防ぎます。ダイエットが目的の場合は、食事の最初に食べると、食事の量を抑えられるのでより効果的です。

 カレー粉を納豆に混ぜて食べる「カレー納豆」は、香辛料による発汗作用、脂肪分解促進作用が期待できるので、よい食べ方だと思います。トウガラシなど辛いものを食べると体が熱くなり、汗が出てきますが、これは、カプサイシンなどの辛み成分によって、アドレナリンというホルモンが分泌されるためです。アドレナリンが分泌されると体が興奮して体温が上がり、脂肪の分解を促進するのです。

 また、納豆嫌いの人は、あのにおいが苦手という場合がほとんどですが、カレー粉を入れると、そのにおいがマスキングされ、あまり気にならなくなります。しかも、カレー風味は飽きが起きにくいので、ダイエット食として毎日食べ続けるには最適でしょう。

香辛料の辛み成分で体温が上がって脂肪の分解が促進される

カレー納豆のダイエット効果ベスト7

解説者のプロフィール

須見洋行
1974年、徳島大学大学院医学研究科修了(医学博士)。倉敷芸術大学科学大学生命科学部生命科学科教授。専門は血栓の研究。アメリカ・シカゴ大学で研究中、血栓溶解に働く「プロウロキナーゼ」「ナットウキナーゼ」を発見した。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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