1円玉療法の心地よさは高価な電気治療器に匹敵
20年ほど前、自転車に乗っていて、走る車と衝突してしまいました。
その交通事故で、首に大きな衝撃が加わり、それ以来私は、ズキズキと首から肩にかけて痛みが走る、ムチ打ち症に悩まされ続けました。
消えないムチ打ち症の痛みによって、精神的な消耗が激しく、ときには気落ちする日もありました。
そんなとき、母から『安心』2016年10月号の「1円玉療法」を勧められたのです。
最初は、「1円玉をはって、よくなるはずなんかない」と半信半疑でしたが、母は、『安心』と一緒にジャラジャラと1円硬貨を数十枚、渡してくれました。
せっかくもらったので、だまされたと思いつつ、試してみたのです。
当時の『安心』には、ムチ打ち症に効くはり方は紹介されていませんでしたが、痛みのあるところにはるといい、とあったので、試しに両肩の肩髃というツボに1枚ずつはってみました。
また、首と肩の痛いところに5枚くらいはりました。
すると10分ほどで、首から肩にかけて、ポッポッと温かくなってくるではありませんか。
その温かさは、まるで整体院などにあるような、高価な電気治療器をつけているような心地よさでした。
「これはいい!」と直感的に気に入り、数日間、はり続けてみることにしました。すると、ムチ打ち症の痛みが徐々に消えていったのです。
交通事故の爪あとはムチ打ち症だけでなく、頭が割れるような頭痛と、フラフラと歩けなくなるめまいも後遺症として残りました。
当時の『安心』を見ると、めまいに効くはり方が掲載されていました。
肩髃もめまいに効くようでしたが、阿是穴というツボもいいと聞いた記憶があったので、左右のこめかみに1枚ずつ、1円玉をはってみました。
すると、こめかみにもポッポッと温かさが現れてきて、しだいに頭痛も軽くなっていきました。1円玉をはり続けていると、めまいもほとんど気にならなくなったのです。
座骨神経痛による腰痛、足の痛みが消えた!
わが家で1円玉療法のいちばんのファンは、私ではなく母です。
そもそも母は、長く苦しんできた座骨神経痛の痛みが、1円玉をはることでなくなったことに驚き、私にも1円玉療法を勧めてくれたのです。
母は、水道設備会社を営む父の手伝いで、若いときから力仕事を続けてきました。
座骨神経痛の痛みが出ても、それにめげず、カイロプラクティックに30年近く通うなどしてだましだまし、痛みに耐えながら、仕事をがんばり続けていました。
母は、常日頃から腰痛が気になっていたので、腎兪に2枚はったところ、座骨神経痛による腰の痛みと足のしびれがなくなったと言います。
最近、私は夜間頻尿にも悩まされており、睡眠時に3回ほどトイレで目が覚めます。
そこで、寝るときに手首の内側の列缺と、足の内くるぶしの上にある三陰交に1円玉をはって寝ています。すると、夜中、1回ほどトイレに起きるくらいですむようになりました。
そんな調子で1円玉に助けられた私たち一家ですから、母は1円玉を小銭入れに何十枚も入れて常備しています。
その袋は、わが家では小銭入れではなく、救急箱のように重宝しています。
ムチ打ち症は痛い場所にはるとらくになる(弘漢療法院院長 河村昇山)
ムチ打ち症は、首に強い衝撃が加わって起こる症状で、いわば首のねんざです。
ねんざで痛みが引かないときは、諏訪さんが行ったように、痛みがあるところにはると、らくになります。
交通事故や転倒の痛みが激しいさいには、病院への相談と合わせて1円玉療法をぜひお試しください。