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【体験談】手の甲のツボ押しが肩こりと後頭部の頭痛に効いた

【体験談】手の甲のツボ押しが肩こりと後頭部の頭痛に効いた

肩がパンパンに張ると、耳の後ろや後頭部にかけて、ズキズキと頭が痛みだします。そうなると仕事に集中できないので、痛み止めを飲むしかありません。頭痛薬を飲むと楽になるため、つい手を伸ばしてしまい、いつしか、週1回の頻度で薬に頼るようになってしまいました。【体験談】小川江梨子(仮名・大阪府・36歳・会社員 )

肩こりがひどく、週1回 薬に頼ることも

薬を飲む回数が減った!

 私は、学生のころから肩こりに悩まされ、仕事を始めてからも、解消しませんでした。さらに、デスクワークでパソコンに向かっていることが多いせいか、ちょっと根を詰めて仕事をすると、頭痛まで起こるようになりました。

 左右どちらかの肩がパンパンに張ると、首から耳の後ろや後頭部にかけて、ズキズキと痛みだします。そうなると仕事に集中できないので、痛み止めを飲むしかありません。薬を飲むと楽になるため、つい手を伸ばしてしまい、いつしか、週1回の頻度で薬に頼るようになってしまいました。

 自分で行った対策といえば、肩こりがひどくなってきたときに肩を回してストレッチをしたり、お風呂で温まりながらマッサージしたりするくらいです。
ただ、そのときは楽になっても、会社に行って一日中作業をしていると、やはり肩がこってきます。マッサージ店にも行きましたが、なかなか時間が取れず、長くは通えませんでした。

 そんな私に、半年ほど前、友人が玄武堂という鍼灸整骨院を紹介してくれました。職場から近かったこともあり、私は行ってみることにしました。

手の甲にある3点のツボ「小指の下にある後渓というツボを中心に押す」


 そこで教えてもらったのが、「手の甲の3点押し」です。総院長の橋本多聞先生によると、鍼治療や施術と並行して、肩がこったときに自分でも手の甲のツボを押すと、だいぶ楽になるそうです。

 私は肩の背部から後頭部にかけての痛みが強かったため、手の甲にある3点のツボのなかでも、「小指の下にある後渓というツボを中心に押すといいですよ」と教えていただきました。

 実際にその辺りを押してみると、確かにほかの部分と比べて、かなり痛いポイントがあります。私は、最初に橋本先生に押していただいたとき、痛くて飛び上がりました。

 また、右の肩がこっているときに、左の手の甲のツボを押してもあまり痛みはないのに、右の手の甲のツボを押すと、すごく痛むのです。

 そこで、私は押して痛みを感じるところを目がけて、反対の手の指でグーッと押したり、机の角にその部分を押しつけたりして刺激しました。

 仕事の休憩時間や、家でくつろいでいるときにやることが多かったでしょうか。思い出したときに、何度もやっていました。

即効性があって楽になる、と職場でも流行中!

 手の甲のツボを押していると、腕や肩が、だんだん温かくなり、血の巡りがよくなる感覚があります。

 そして、肩を回してみると、肩こりがひどいときはゴリゴリと音が鳴っていたのに、スムーズに回せるようになります。こうして、あれほど頑固だった肩こりが、たちまち楽になったのです。

 手の甲押しは、即効性があるので、とても助かっています。今では後渓のツボを押すのが習慣になりました。気づくと、いつも押しています。

 こうして、肩こりが軽減すると、頭痛も必然的に起こらなくなりました。そういえば最近は、薬を飲む回数が減っています。頭痛が起こらなくなったので、飲む必要がないのです。肩こり、頭痛が軽減したおかげで、仕事もはかどるようになりました。

 社内でも同僚たちに手の甲押しを教えて、みんなで実践しています。やはり即効性があるようで、ツボを押さえると、「確かに楽になってきた」など、好反応です。

 簡単にでき、しかもすぐに効果が出るセルフケア法を教えていただき、感謝しています。

後渓というツボは、小指から肩関節の背部、首から耳へとつながる「小腸経」という経脈上にある(玄武堂鍼灸整骨院総院長・橋本多聞)

 後渓というツボは、小指から肩関節の背部、首から耳へとつながる「小腸経」という経脈上にあります。小指の下にあるここを刺激すると、経脈の気(一種の生命エネルギー)と血(血液)の流れがよくなり、肩関節の背部や首、さらには後頭部の痛みが和らぎます。
 そして、おもりを持って手首を動かす「経筋体操」も行うと、より効果的です。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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