年1回の恒例だったギックリ腰が起こらない
3年前に、ヘルニアで腰痛がひどくなったときに参加した、筒井重行先生の講習会で「口ぱくぱく法」を教わりました。口をぱくぱくと開け閉めするだけで、全身を支配している迷走神経の働きがよくなり、体が本来あるべき健康な状態に戻るための動きが起こるのだそうです。
講習会で口ぱくぱく法を実践してみたところ、私の体に驚くべき現象が起こりました。
あおむけになって口ぱくぱく法をやっていたのですが、やり終えるといきなり体が反り返って、自分の意志とは関係なしにブリッジをし始めたのです。
びっくりしましたが、筒井先生が言うには、インナードクターが働いて、体が自然と腰の調整をするための反応なのだそうです。体の動きが止まったときには、確かに腰の痛みが緩和され、とてもすっきりしていました。
口ぱくぱく法のすごい効果を実感した私は、以後、毎日実行するようにしました。朝昼晩の1日3回は必ず行っています。
口ぱくぱく法をやった後の体の反応は、その都度異なりました。大の字になって寝ている状態から足が下に引っ張られたり、腰を左右に揺らす動きが起こったり、横向きに寝た状態から腰が波打つような動きをしたりなど、自分で自分の体に驚かされました。
そうこうするうちに、眠れないほどだった腰の痛みが、すっかり解消したのです。そういえば、私は冬になると毎年ギックリ腰を起こしていたのですが、口ぱくぱく法を始めてからは、1回もギックリ腰を起こしていません。
それから、便秘の解消にも、とても役立ちました。これまではいきんでもなかなか便が出なかったのですが、トイレに座った状態で口ぱくぱく法をして体の声を聞いていると、グルグルと腸が動き始め、スンナリと便が出るようになったのです。
また、気持ちが高ぶって眠れないときにも、布団の中で口をぱくぱくさせると、体に任せている間にストンと眠りにつけます。
そのときに必要な動きで体のあらゆるトラブルを解消してくれる口ぱくぱく法を知ることができ、心から感謝しています。
必要な動きが 必要な分だけ起こる(風楽自然医療研究所所長・筒井重行)
口ぱくぱく法を行って、迷走神経が刺激されると、無意識に体が揺れたり、手足や指が動いたり、おなかがグルグル鳴ったり、さまざまな動きが体の内側から起こります。
これらの動きに、よい悪いはありません。そのときに必要な動きが必要な分だけ起こるので、毎回違うこともよくあります。焦らず、あきらめず、あるがままを受け入れましょう。