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頭が臭い!を解消する「体臭専門医」が勧める【塩洗髪】のやり方

頭が臭い!を解消する「体臭専門医」が勧める【塩洗髪】のやり方

頭皮や髪の毛が臭くなるのは、洗い足りないからではありません。私のクリニックには「こまめに洗髪しているのに頭が臭い、におう」という患者さんが多く来院します。そうした患者さんに勧めているのが「塩洗髪」です。【解説】五味常明(五味クリニック院長)

解説者のプロフィール

五味常明(ごみ・つねあき)
●五味クリニック
東京都新宿区百人町1-10-12
03-3368-5126
http://gomiclinic.com/index.html

五味クリニック院長。医学博士・流通経済大学客員教授。
日本心療外科研究会代表・体臭・多汗研究所所長。1949年、長野県生まれ。一橋大学商学部、昭和大学医学部卒業。昭和大学形成外科等で形成外科学、および多摩病院精神科等で精神医学を専攻。患者の心のケアを基本にしながら外科的手法を組み合わせる「心療外科」を新しい医学分野として提唱。ワキガ・体臭・多汗治療の現場で実践。

シャンプーで洗えば洗うほど髪は臭くなる!?

気温と湿度が上がって汗ばむ季節になると、体臭に加え、頭髪のにおいも気になるところです。毎日朝晩シャンプーするなど、洗髪の回数が増えるのではないでしょうか。

しかし、これは大きな間違いです。頭皮や髪の毛が臭くなるのは、洗い足りないからではありません。むしろ洗い過ぎや、使用しているシャンプー剤の影響が大きいのです。

つまり皮肉なことに、現代人の清潔志向が、においを生み出しているといえます。

私のクリニックには、「こまめに洗髪しているのに、頭がにおう」という患者さんが多く来院します。そうした患者さんに勧めているのが、「塩洗髪」です。

「塩洗髪」のやり方

やり方は簡単です。
洗面器に40度ほどのお湯を張り、大さじ3〜4杯の天然塩を溶かしておきます。

次に、熱めの温水シャワーで、頭皮をもむように洗いましょう。これで、汚れと皮脂が落ちます。

それから、洗面器の塩湯を頭にかけ、頭皮をマッサージするのです。指の腹で、地肌だけを優しくもみ洗いします。髪の毛は、こすらないようにしてください。

最後に、シャワーで塩をしっかり洗い流しましょう。

なぜ?頭皮が臭う原因は?

なぜ、塩で洗髪するとよいのでしょうか。また、なぜ洗い過ぎると頭が臭くなるのでしょうか。「頭皮のにおい」と「髪の毛のにおい」に分けて、説明しましょう。

まず、頭皮がにおう原因は、三つあります。

一つめは、皮脂の酸化です。
脱脂力の強いシャンプー剤で洗髪すると、体は「皮脂が足りない」と判断し、かえって皮脂分泌を促します。

新鮮な皮脂が適量出ているぶんには、においは出ません。ところが、分泌過剰になると皮脂が毛穴に詰まって酸化し、強いにおいを放つのです。

二つめは、におい分子の蒸発です。
頭皮を頻繁に洗うことで、皮脂がなくなると、皮下の水分が蒸発しやすくなります。

においの成分は水溶性なので、水分が蒸発するとき、いっしょに出てきてしまうのです。

三つめは、雑菌の繁殖です。
皮膚には、雑菌の繁殖を抑える善玉の常在菌が棲みついています。バリアを作り、アレルギー物質の侵入を防いでいるのも常在菌です。

アルカリ性のシャンプーなどで髪を洗うと、弱酸性の環境を好む常在菌は流されてしまいます。そして、その後も棲みにくくなります。

常在菌が減ると、かわりに、黄色ブドウ球菌などの雑菌や、水虫のような真菌(カビ)などが繁殖しやすくなります。これらが、においやかゆみの原因になるのです。当然、抜け毛や薄毛にもつながるでしょう。

つまり、シャンプー剤での洗髪は、自分の味方を殺して、敵に塩を送る行為といえます。

一方、髪の毛のにおいについては、また事情が異なります。

健康な髪の毛は、ガラスのように表面がツルツルで、におい分子がつきにくくなっています。ですから、髪の毛についたにおいは、ブラッシングだけで十分落とせるのです。

ところが、シャンプー剤を使うと、化学物質などの刺激で、髪の毛が傷んでしまいます。すると、空気中に浮遊していたり、頭皮から発生したりするにおい分子がくっつきやすく、落ちにくくなるのです。

イオンの働きで 頭髪が中和消臭!

シャンプーが頭皮の悪臭の原因となることは、おわかりいただけたと思います。では、なぜ塩がよいのでしょうか。

塩が洗浄剤として優れている点は、たんぱく質を溶かす「塩溶」という作用にあります。

汚れと皮脂はお湯で洗い流せますが、たんぱく質である垢だけは、熱で凝固してしまいます。このたんぱく質を落とすのが、塩なのです。

また、塩湯ならば、余分な皮脂や垢を取る一方で、必要な常在菌は残します。化学物質による刺激もなく、髪の毛を傷める心配もありません。

そして、塩洗髪の最大の利点は、イオンによる消臭作用です。

におい分子は、必ずプラスかマイナスの電気を帯びています。塩が水に溶けると、マイナスのナトリウムと、プラスの塩素に分解(イオン化)されます。

この塩湯で洗髪することで、プラスのにおい分子にマイナスイオンが、マイナスのにおい分子にはプラスイオンが、それぞれ吸着します。その結果、頭髪が中和消臭されるのです。

さらに、ミネラルを含む天然塩を使うことで、髪の毛への潤い効果も期待できます。塩洗髪は、いいことずくめです。

ただし、皮脂の分泌過剰は急に止まらないので、シャンプーをやめた直後は、べたつきを感じるかもしれません。また、常在菌が増え、バランスが正常化するまでには、多少の時間がかかります。

しかし、塩洗髪を数週間続けることで、本来の健康な髪と頭皮がよみがえり、においも気にならなくなるでしょう。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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