MENU
脊柱管狭窄症の症状と、痛み改善に「骨盤カイロ」治療をした体験談

脊柱管狭窄症の症状と、痛み改善に「骨盤カイロ」治療をした体験談

父は、腰椎を骨折した時に受けた検査で、脊柱管狭窄症と診断されました。鎮痛剤を飲んでも、痛みが治まるのはいっときで、たちまち腰に激痛が走り始めます。そこで体を外と中から温め続けたところ、父の体調は、みるみる回復。今では散歩が日課になって、毎日2〜3kmは平気で歩いています。【体験談】石川美江子(栃木県◎63歳◎保育士) 

「湿布をすると体が冷えもっと腰が痛くなる」

 現在91歳になる父は、2013年に大ケガをしました。庭木の手入れをしているときに、脚立から転落したのです。
 すぐに救急車で整形外科に運ばれ、入院しました。腰椎(背骨の腰の部分)を骨折したのですが、高齢のため手術はせず、湿布と飲み薬だけの治療となりました。

 そのときに受けた検査で、脊柱管狭窄症の診断を受けました。背骨にある脊柱管が狭くなり、中の神経を圧迫する病気だそうです。
 約3週間の入院で骨折は治ったものの、今度は脊柱管狭窄症による痛みに苦しむことになりました。腰に激痛が走るらしく、私たち家族は、父が「痛い、痛い!」と絶叫する声を、毎日、聞かされていたのです。

 鎮痛剤を飲んでも、痛みが治まるのはいっときで、たちまち激痛が走り始めます。横になると腰が痛いそうで、布団で眠ることもできません。コタツに足を入れて、座イスに寄りかかった状態で眠る日が続きました。
 当時、私は休職中で家にいたので、毎日、父の腰をさすってあげました。それでも、痛みが和らぐことはなかったのです。

 腰をかばうため、足もとはおぼつきません。シルバーカーを押し、よたよたと歩くのがやっとでした。一人でお風呂に入ることもできなくなったので、ときどき私が蒸しタオルで体をふいてあげました。

 そんなあるとき、私は「体をさするだけでなく、温めてあげたらどうだろう」と思いつきました。「古傷は温めて治す」という言葉を思い出したのです。

 また、父が「湿布を貼ると、体が冷えて、もっと痛くなるから嫌だ」というのも、ヒントになりました。

鎮痛剤を飲まずに眠れるようになった!

 利用したのは、ペットボトルです。ヤケドしない程度の熱いお湯をペットボトルに入れて、体に当てました。

 父にうつぶせに寝てもらい、まずアキレス腱のあたりにペットボトルを当てます。次に、ひざの裏、太ももの裏、骨盤のあたり、腰、背中というぐあいに、体の下から上に向かって、ペットボトルを少しずつずらしながら当てていくのです。

 これを、1日に3回ほど行いました。
 また、蒸しタオルを使ったこともありました。洗面器にお湯と入浴剤を入れ、そこにタオルをひたしてしぼり、蒸しタオルを作ります。その蒸しタオルを父のすねに巻き、ビニールをかぶせて、温めたのです。

 このように、毎日体を温めたことが、功を奏したのでしょう。2〜3ヵ月で、父は「痛い、痛い」といわなくなりました。鎮痛剤を飲まなくても済む日が続き、布団に入って寝られるようにもなったのです。

 そのころから、布団の中に、使い捨てカイロや、お湯入りのペットボトルを入れるようにしました。湯たんぽのかわりです。そして、「のどが渇いたら、ペットボトルのお湯を飲んでね」といっておいたのです。父は、布団の中で、ほどよくぬるくなったお湯を、毎日飲んでいるようでした。

 こうして、体を外と中から温め続けたところ、父の体調は、みるみるよくなっていきました。
 足どりがしっかりしてきて、たちまちシルバーカーなしでスタスタと歩けるようになったのです。今では散歩が日課になって、毎日2〜3㎞は平気で歩いています。お風呂にも一人で入れるようになりました。

 最近は、家族の目を盗んで、こっそり庭の手入れをしたり、脚立に乗って木の枝を切ったりしているようです。心配ですが、父の元気な姿を再び見ることができて、うれしい気持ちもあります。
「体を温めると健康になる」ということを、父が実証してくれました。私も、体を温める生活を心がけています。

再発防止のためには骨盤カイロがお勧め(山口嘉川クリニック院長 田村 周)

 脊柱管狭窄症は、手術をしても痛みやしびれが残るケースが少なくありません。逆に、石川さんのお父さんのように、脊柱管が狭まったままでも、症状が改善する場合があるのです。

 石川さんのお父さんは、転落時の衝撃で全身の関節の動きが悪くなり、筋肉の血流が悪化して、痛みが生じていたのでしょう。体を温めることで関節の動きがよくなり、筋肉が緩んで血流が改善したため、痛みが軽減したと考えられます。

 骨盤カイロを行うことで、仙腸関節の動きがよくなって、全身の関節も動くようになるので、痛みの改善に効果が期待できます。今後は、再発防止のために、骨盤カイロをお勧めします。

 また、お父さんの「湿布は体が冷えて痛くなる」という感覚は非常に大切です。「楽になる」「悪くなる」と感じ、療法を選択する力は、病気を治すうえで大きな武器となるのです。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

関連記事
セルフケアとして、私が患者さんにお勧めしているのが、仙腸関節の上に、使い捨てカイロを貼って温める「骨盤カイロ」です。カイロの熱で、仙腸関節の働きが回復します。そうすると、全身の関節や筋肉、神経の緊張が緩和し、脊柱管狭窄症をはじめとした、痛みやしびれが改善するのです。【解説】田村周(山口嘉川クリニック院長)
更新: 2019-12-23 09:59:03
システマでは、闘い続けるために体を整える方法が確立されています。痛みが生じている場合、腰や背中の筋肉がかたく緊張しています。その緊張を緩めたくても痛む腰を刺激することはできないとき「おなかもみ」が役に立ちます。【解説】北川貴英(ロシア武術「システマ」インストラクター)
更新: 2019-09-10 22:10:00
毎日根気よく続けるようになって数週間経ったころでしょうか。以前よりも腕が軽くなってきたように感じました。かたかった背中の筋肉、肩の緊張もほぐれてきて、ついには腰や足の痛みをほとんど感じなくなっているのに気がつきました。【体験談】井川京子(仮名・主婦・75歳) 
更新: 2019-09-10 22:10:00
オクラ水を飲み始めたのが、今年の6月末です。同時に別の本に書いてあった、脊柱管狭窄症に効くストレッチを行っています。また近所にある温泉に足しげく通いました。こうした生活を始めて1ヵ月が経過し、驚いたことにお尻からつま先にかけてのしびれと痛みは、ほとんど消えているのです。【体験談】岡本ハルミ(仮名・主婦・81歳)
更新: 2019-09-10 22:10:00
私たちは患者さんに高負荷の運動をしてもらい成果を上げてきました。しかし脊柱管狭窄症の患者さんの場合、痛みを伴うほど過度に行うと、逆に症状を悪化させてしまうことがあるのです。そこで、私がお勧めしたい体操が、「水平のポーズ」と「でんでん体操」です。【解説】田島文博(和歌山県立医科大学医学部リハビリテーション医学講座教授)
更新: 2019-09-10 22:10:00
私は鍼灸師で、日本で一般的に行われている鍼灸治療のほか、「手指鍼」を取り入れた治療を行っています。手指鍼はその名のとおり、手や指にあるツボを鍼などで刺激して、病気や不調を改善する治療法です。【解説】松岡佳余子(アジアンハンドセラピー協会理事・鍼灸師)
更新: 2020-04-27 10:34:12
腱鞘炎やバネ指は、手を使うことが多いかたなら、だれもが起こす可能性のある指の障害です。バネ指というのは、わかりやすくいえば、腱鞘炎がひどくなったものです。腱鞘炎も、バネ指も、主な原因は指の使いすぎです。痛みやしびれを改善する一つの方法として、「手首押し」をご紹介します。【解説】田村周(山口嘉川クリニック院長)
更新: 2020-03-23 10:16:45
筋肉がこわばると、体を支えている骨格のバランスがくずれて、ぎっくり腰を起こしやすくなります。ぎっくり腰に即効性があるのが、手の甲にある「腰腿点」(ようたいてん)という反射区を利用した「指組み」治療です。この「指組み」のやり方をご紹介します。【解説】内田輝和(鍼メディカルうちだ院長・倉敷芸術科学大学生命科学部教授)
更新: 2020-03-02 10:09:34
慢性的な首のこり、こわばり、痛みといった首の不調を感じたら、早めに、まずは自分でできる首のケアを行うことが大切です。【解説】勝野浩(ヒロ整形クリニック院長)
更新: 2020-02-25 10:06:07
首がこったとき、こっている部位をもんだり押したりしていませんか? 実は、そうするとかえってこりや痛みを悪化させてしまうことがあります。首は前後左右に倒したりひねったりできる、よく動く部位です。そして、よく動くからこそ、こりや痛みといったトラブルを招きやすいのです。【解説】浜田貫太郎(浜田整体院長)
更新: 2020-02-17 10:18:14

ランキング

総合ランキングarrow_right_alt