「顔色がさえないんだな」と落ち込んだ
30歳になったころからでしょうか。肌の調子に、変化を感じるようになりました。吹き出物ができやすくなり、治っても、痕が残るようになったのです。
また、肌のくすみが気になり始めました。人から「疲れてるの?」と聞かれることが増え、そのたびに「顔色がさえないんだな」と落ち込みました。
肌質が変わったのだと思い、基礎化粧品を、それまでより高級な物に替えました。けれども、肌の調子が悪いことには、変わりありませんでした。
そんな状態が続いていた、1年ほど前です。かつてお世話になったことのある、シロノクリニック池袋院の寺井美佐栄先生に、肌の悩みを相談する機会がありました。
そのときに、「自宅で気軽にできるスキンケア」として先生から勧められたのが、「炭酸水洗顔」です。
炭酸が血行をよくして肌の代謝を促すので、くすみが取れるとのこと。老廃物の排出に役立つため、吹き出物対策としても効果的なのだそうです。
正直、炭酸水洗顔と聞いたときは、あまり乗り気になれませんでした。というのも、以前にテレビで、美意識の高い女性が炭酸水洗顔をしている様子を見たことがあり、その人が器械を使って炭酸水を作っていたからです。私には縁のない美容法だと思いました。
けれども寺井先生によると、炭酸水は簡単に、安く手作りできるとのこと。そう聞いて、試すことにしたのです。
炭酸水の材料の、重曹とクエン酸は、以前に掃除用を購入したことがあります。今回は、洗顔に使うので、食用の物をスーパーで購入しました。

「ファンデーションを 替えた?」と聞かれる!
私は、帰宅後すぐに洗顔する習慣があります。化粧がくずれた肌のべたつき感が、不快だからです。2日に1回ほど、炭酸水を使って洗顔していますが、この夏は特に暑かったので、毎日のように行っていました。
やり方は、次のとおりです。
まず、クレンジングで化粧を落としてから、洗面器に炭酸水を作ります。
すぐにシュワシュワと泡立ってくるので、その泡を肌になじませるようにして、まんべんなく顔を洗います。炭酸の気が抜けるまで、2~3分はそうしているでしょうか。
最後に、洗顔フォームを泡立てて普通に洗顔し、水でよくすすいだら終了です。
炭酸水洗顔をすると、普通の水だけよりも、汚れがスッキリ落ちる感じがします。さっぱりするのに、肌の手触りはツルツルでモチモチ。気持ちまで、リフレッシュできるのです。
そうして、しばらく続けていたところ、昼休みに必ずしもメイク直しをしなくて済むようになり、化粧くずれしにくくなったと気づきました。
3~4ヵ月もすると、「疲れてる?」と聞かれることがなくなり、くすみが取れたと実感。それどころか、「肌が白くなった?」「最近ファンデーション替えた? 何を使ってるの?」と、質問を受けるようになり、「これは絶対、炭酸水洗顔の効果だ!」と確信しました。
ちなみに、ファンデーションは替えていませんが、肌のトーンが明るくなったので、そろそろ替えるつもりです。
意外な効果もありました。気になっていた唇の縦ジワがなくなり、唇がふっくらしてきたのです。吹き出物もめったにできなくなり、できても、すぐに治ります。肌にハリが出て、化粧のノリもよくなりました。
今回の経験で、高級化粧品をつけるよりも、肌の汚れをきちんと落とすことが大切だとわかりました。これからも、炭酸水洗顔を続けていくつもりです。

すぐにシュワシュワ泡立つ!
汚れが落ちやすくなり引き締め効果も得られる(シロノクリニック池袋院院長 寺井美佐栄)
緒方さんはメイク落としのあとに炭酸水洗顔を行い、それから普通の洗顔をしています。
洗顔料の前に炭酸水を使うと、肌の毛穴が開いて汚れが落ちやすくなります。洗顔料のあとの仕上げに炭酸水を使うと、引き締め効果も得ることができます。お好みでどちらでもかまいませんが、最後は真水でよくすすいでから、ふだんのお手入れをしましょう。