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【筋膜リリース】脊柱管狭窄症・腰痛の人におすすめ!「わきの押し回し」のやり方

【筋膜リリース】脊柱管狭窄症・腰痛の人におすすめ!「わきの押し回し」のやり方

脊柱管狭窄症の患者さんには、広背筋が緊張しているかたが多く見受けられます。そこで、広背筋をほぐす方法として、私が多くの患者さんにお勧めしているのが、「わきの押し回し」です。なぜ、わきの下を刺激するのでしょうか。その理由は、私が治療の軸に据えている「筋膜リリース」にあります。【解説】大野直貴(整体院大鉄院長・柔道整復師)

解説者のプロフィール

大野直貴(おおの・なおき)
●整体院大鉄
兵庫県神戸市長田区大橋町1-2-2 ローズヒルハイツ102号室
080-5639-7541
https://seitai-daitetu.com/

整体院大鉄院長。柔道整復師。
大阪府内の整骨院やクリニックで7年間治療に従事し、延べ5000件以上の施術経験を持つ。2017年、病院や接骨院に通っても腰痛が改善しない人たちの受け皿となるべく、神戸市内に整体院大鉄を開院。根本的な腰痛の原因を調べたうえで体に負担をかけない「大鉄式筋膜リリース」を施し、着実に成果を上げ続けている。

腰を痛めている人は広背筋がこっている!

「慢性腰痛専門整体院」を標榜する当院には、脊柱管狭窄症の患者さんも、多く来院されます。
脊柱管狭窄症とは、背骨の神経の通り道である脊柱管が、なんらかの原因で狭まることで神経が圧迫されて、足腰に痛みやしびれを起こす病気です。
患者さんに聞くと、病院で治療を受けても、なかなか症状が改善しないといいます。

脊柱管狭窄症の患者さんのなかには、広背筋が緊張しているかたが多く見受けられます。また、毎日デスクワークをされているかたも、やはり広背筋がこり、腰痛に悩まされています。

広背筋とは、骨盤から背骨に上がり、肩甲骨、わきの下まで広がっている筋肉です(下図参照)。主に、上体をねじる動作やわきを締める動作のときに働きます。

私は、この筋肉のコリが、腰痛を招く一因だと考えています。
そこで、広背筋をほぐす方法として、私が多くの患者さんにお勧めしているのが、「わきの押し回し」です(やり方は下記参照)。わきの下を刺激することで腰の動きがスムーズになり、痛みが軽減されます。

■広背筋とは

広背筋とお尻の筋肉には胸腰筋膜という組織があり、広背筋がかたく縮こまると、腰骨が反りやすくなる。

では、なぜ、広背筋が大きく広がる背中ではなく、わきの下を刺激するのでしょうか。その理由は、私が治療の軸に据えている「筋膜リリース」にあります。

筋膜とは、筋肉や内臓、骨、血管などの全身の組織を、ボディスーツのように覆っている薄い膜です。伸縮性や弾力性に富み、筋膜がやわらかい状態であれば、筋肉もスムーズに動きます。

ところが、筋膜がかたくなると、血液や神経の流れが悪くなり、痛みやコリ、しびれといった症状が出てきます。筋膜がかたくなる原因は、加齢や運動不足、悪い姿勢など、さまざまです。水分不足も、筋膜の柔軟性を失う要因となります。

その筋膜のこわばりや癒着を解消する方法が、筋膜リリースなのです。
腰痛の場合、特に筋膜がかたくなりやすい部位は、わきの下です。
わきの下にある広背筋は、腕を下ろした状態だとねじれ、腕を上げた状態だとねじれが解けます。この箇所は、炎症が起こりやすいため、筋膜もかたくなりがちです。

こうして、筋膜の繊維がかたくシワになることで、腰骨付近の筋膜が上にピーンと引っ張られた状態になり、腰に痛みを感じやすくなるわけです。

ですから、わきの下にできた筋膜のシワをといてあげれば、腰周辺の筋膜も緩んで血管や神経が解放されて、痛みが和らぎます。私は、患者さんが腰の痛みを訴える場合、最初の触診の際に、必ずわきの下をチェックします。

ちなみに、広背筋の筋膜は、大殿筋や中殿筋(上図参照)といった、お尻の筋肉の筋膜ともつながっています。お尻の筋肉をグッと押すと、わきの下が一瞬、ふわっと緩みます。このことからも、わきと腰周りの関連性がわかるでしょう。

「わきの押し回し」のやり方

押す位置の探し方

❶ひじを直角に曲げ、二の腕が床と平行になる高さまで右腕を真横に上げる。手のひらは正面に向け、右わきの下に、左手の親指以外の4本指を当てる。

❷そのまま手を前方に倒すと、当てている4本指が、動いている筋肉に必ず触れるので、そこを親指で押さえる。

❸残りの4本指でわきの後ろをつかむ。

やり方

●親指でわきの下を奥までグーッと押しながら、肩を後ろに大きく回す。
●15~20秒行い、左のわきも同様に押し回す。
●これを1セットとし、1日2セットを目安に行う。朝の起床時と、夜の入浴後に行うのがお勧め。

整形外科で治せなかった70代の痛みが改善!

わきの下を押す際は、こわばった広背筋をほぐすため、肩をグルグルと後ろに回しましょう。肩を回す際は、ゆっくり大きく回したほうが、広背筋がより動きます。入浴中や入浴後に行うと、さらに効果的です。

当然、脊柱管狭窄症にも、このわきの押し回しは有効です。
わきの下の筋膜が腰周辺の筋膜を引っ張り上げることで、広背筋や周辺筋肉が収縮し、背骨のゆがみが強まります。腰骨の中を通る神経も圧迫されやすくなります。

脊柱管狭窄症のかたに多い反り腰は、わきの下をほぐすことで改善し、痛みも軽減しやすくなります。
整形外科で脊柱管狭窄症と診断されたものの、背骨が変形しているために、「うちでは治せない」と突き放され、当院に駆け込まれた70代の女性がいらっしゃいました。しかし、私がわきに施術すると、腰の痛みが和らいでスムーズな動きに一変。その後も広背筋をほぐす治療などを続けた結果、ついには、病院に通わずに症状が改善したのです。

当然、西洋医学で治さないといけないケースもありますが、私は、脊柱管狭窄症においても、筋膜をほぐすという視点は有効だと感じています。痛みの原因は、患部以外に潜んでいる可能性が高いのです。
脊柱管狭窄症をはじめ、腰の痛みにお悩みのかたは、ぜひ、わきの押し回しをお試しください。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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