「人工関節の手術」と言われ言葉を失う
42歳のとき、歩いていると突然、左足がカクっとしました。しばらくすると、歩くたびに左の股関節が痛むようになったのです。
足を引きずりながら歩いていましたが、普通に立つだけなら痛みはないので、大したことはないと思い込んでいました。
軽い気持ちで近所の整形外科を受診したのは、1ヵ月たった頃です。すると、レントゲンを見た医師から「生まれつき股関節が脱臼していませんでしたか?」と尋ねられました。
確かに母から聞いたことがありましたが、学生時代は普通に運動もできたし、そんなことはすっかり忘れていました。
その後、専門の病院に行くように言われ、「初期の変形性股関節症」と診断が下されたのです。「ゆくゆくは人工関節を入れる手術が必要です」と言われ、事の重大さに私は言葉を失いました。
心配性なので、「手術で何か起こって、もっとひどいことになったら」と不安もわき上がってきました。
自分の体は自分で守るしかないと思った私は、病気について調べることにしました。そこで書店に足を運び、大谷内輝夫先生の本を見つけたのです。
ほかの先生の本も同時に購入しましたが、私は大谷内先生が最も信頼できると感じました。
本に載っていた「ゆうきプログラム」の体操を行ったところ、股関節の痛みがその場で和らいだ気がしました。なぜその体操が必要か、理由もしっかり述べられているので、納得しながら行うことができました。
さらに感銘を受けたのが、後書きです。そこにはご家族への感謝が述べられていて、温かいお人柄が伝わってきました。
私は大谷内先生のところに行って、自分に合ったプログラムを作ってもらうことを決意しました。東北在住の私にとって、治療院のある大阪は遠い場所です。ですが、手術は絶対に避けたい、という思いが勝ったのです。
大阪観光ができるほど改善するとの予言が的中

そんな私に先生が勧めてくれたのは、基本の五つの運動を含む13種類の体操でした。
「今回は来て帰るだけでしょうが、次の受診では大阪観光できると思いますよ」
ゆうきプログラムの体操を指導しつつ、先生がおっしゃったこの言葉は忘れられません。
次回の予約は半年後でしたが、股関節の痛みを思うと、観光できるとはとうてい思えませんでした。しかし、結論から言うと、先生の言葉どおりになったのです。
私は朝晩の2回に分けて、体操を行いました。1日40回やる体操なら、朝と晩それぞれ20回ずつという感じです。
特に気に入ったのが、「ひざ頭の8の字ゆらし」(「ゆうきプログラム」のやり方参照)です。これは行うと、股関節がほぐれるのがはっきりわかりました。
変化を実感しながら取り組んだことがよかったのか、効果はあっという間に現れました。
ゆうきプログラムを始めて1ヵ月たった頃には、歩くときの痛みがなくなりました。股関節の違和感は残っていましたが、それも3ヵ月後には、うそのように消えてしまいました。
足裏の違和感も消失した
この喜びを誰かに伝えたいのですが、話しても信じてもらえないだろう、と思いました。
また、私は股関節の痛みが出た頃から、足裏にも違和感を覚えるようになっていました。
足裏に妙な重苦しさがあり、足を床につけると気持ち悪いのです。そんな不快な症状もゆうきプログラムで改善しました。
ちなみに、大谷内先生によると、足裏の症状は脊柱管狭窄症が原因とのこと。私のプログラムにはこの症状を改善するための体操も入っていました。
それから5年がたちますが、股関節が痛むことはありません。ただ違和感が出るときはあるので、体操は毎日欠かさず続けています。
その成果か、私は筋肉がしっかりついていて、同年代の人よりよく動けていると感じます。
私は水産加工のパートをずっと続けていて、6~8時間ほぼ立ちっぱなしで作業しています。それでも股関節に痛みが出ないのは、すごいことです。
休日は外出も楽しんでいます。仕事に遊びにと、全力投球して楽しめるのは、ゆうきプログラムのおかげです。

「立ち仕事でも痛みが出ません」と横山さん
痛みがなくなれば自然と動け筋肉もつく(ゆうき指圧院長 大谷内輝夫)
先天性の股関節脱臼は、子どもの頃に治療を受けて、ある程度よくなると「治った」と思いがちですが、年を重ねると症状が出てくることがあります。ですから、既往のあるかたは、症状がひどくなる前に、ゆうきプログラムをお勧めします。
私は、股関節痛の原因は骨や筋肉ではなく、靭帯・関節包の拘縮だと考えています。「8の字ゆらし」は、まさしく靭帯・関節包をゆるめるための体操です。横山さんもこの体操で靭帯や関節包がほぐれたからこそ、股関節の痛みが和らいだのでしょう。
痛みがなくなれば、自然とよく動くようになります。ゆうきプログラムで体が整った状態で動くと、きれいな筋肉がしっかりついてくるものです。