プロフィール

丸山桂里奈(まるやま・かりな)
1983年生まれ。幼少の頃よりサッカーを始め、日本体育大学時代は全日本女子サッカー選手権大会を4度制し、2004年のアテネオリンピックに出場。2005年より東京電力女子サッカー部マリーゼに入団し新人王を獲得。2008年の北京オリンピック、2011年のFIFA女子ワールドカップで、なでしこジャパンの一員として活躍。2016年に現役を引退し、現在はタレントとして活躍中。
食事制限から解放され1年で8kg増量
20年以上続けてきたサッカーをやめ、現役を引退したのは、2016年12月のことでした。それから1年ほどの間に、私は8㎏も太ってしまいました。
アスリートの食事はストイックなものです。選手時代の私の食事も、おいしいから、好きだから食べるのではなく、すべて「体づくり」のためでした。
食事は、基本的には自炊で、月曜から木曜まではたんぱく質の多いもの、試合前の金曜、土曜は炭水化物中心の食事です。これは、筋力を維持しながら、エネルギーを貯め込んで、試合当日に爆発的にエネルギーを出すための食事法です。
肉は低脂肪で高たんぱくな鶏肉がメインで、料理の味付けは、調味料をあまり使いません。サラダはドレッシングも使わず、塩で食べていました。大好きなマヨネーズをかけるなんてもってのほかです。
そんな食生活を10代の頃から続けていたのですから、引退後はおいしいものがありすぎて、食べたいものばかり。それまでの鬱積を晴らすように、食べたいものを片っ端から食べていました。
私がいう「おいしいもの」とは、それまで制限していた、味の濃い食べ物です。ラーメン、コンビニのあんかけ焼きそば、牛丼屋のキムチ入りカルビ丼などなど。大好きなマヨネーズも解禁し、サラダはもちろん、唐揚げ、牛丼など、なんにでもマヨネーズをかけていました。
しかも、体を動かさなくなりましたから、これで太らないわけがありません。54㎏だった体重は、みるみるうちに62.6㎏(身長162.7㎝)に増えてしまったのです。
そんなときに舞い込んできたのが、テレビの「キュウリ食べるだけダイエット」の企画です。キュウリはもともと大好きで、夏は漬け物にしてよく食べていました。
また、キュウリはむくみを取る効果があります。大好きなキュウリを食べて、むくみも取れてやせられるなんて、私のための企画だと思いました。
便通がよくなりウエストも7.5cm縮んだ
キュウリ食べるだけダイエットは、食事の前にキュウリをよく嚙んで食べるだけです。そのルールを守れば、あとは何を食べてもかまいません。1日にキュウリを何本食べるという決まりもありませんでした。
私は、いつもキュウリを持ち歩いていました。そして、食前だけでなく、おなかのすいたとき、おやつ代わりにも食べました。最高に食べたのは1日10本。自分が「カッパの生まれ変わり」ではないかと思ったくらいです(笑)。
食べ方は、生のキュウリをボリボリかじります。マヨネーズ好きの私でしたが、キュウリはマヨネーズをつけなくてもおいしく食べられました。
それをひと口30回ずつ嚙んで食べると、けっこう満腹感があります。ですから、食事の量は無理することなく減らすことができました。
また、キュウリを使っておかずを作ることもありました。お気に入りは、鶏のささみとキュウリの梅干しあえや、すったキュウリとマグロ、ワカメをポン酢でいただくものです。
こうしてキュウリダイエットを始めてから、面白いくらい順調に体重が落ちていきました。1週間で2㎏落ち、その後もコンスタントに減り、ダイエット開始3週間で6.6㎏も落ち、56㎏になったのです。
おなかもみるみるへこんで、76㎝あったウエストが68.5㎝になりました。ポッチャリした顔周りがシャープになり、体形もスッキリして、ほぼ現役時代に戻りました。
お通じは今まで以上によくなり、回数が増え、おなかが張ることもありません。
キュウリパックもしたおかげか、乾燥肌が改善し、肌のトラブルが起きなくなりました。
ダイエット中も、実は大好きな駄菓子はやめられず、食事もしっかりとっていたので、無理して体重を落とした感じはまったくありません。運動は朝起きて、3分間スクワットをしただけです。
最後まで、キュウリに飽きることはありませんでした。むしろ、夏野菜としてみんなに親しまれているキュウリがこんなダイエット食だと知り、リスペクトしながら食べていました。
本当にきれいにやせられるので、女性のダイエットに、キュウリはピッタリです。
