夜食がわりに食べたり口寂しいときにつまんだ
私は昔から甘酒が好きで、市販品をよく飲んでいました。しかし、頻繁に買うとなると、あまり経済的ではありません。
そう感じていた折に、『壮快』編集部から、『食べる甘酒』というムック本が出ているのを知りました。そこで、すぐに本を購入し手作りすることにしたのです。
甘酒は、本に書いてあったとおりに、おかゆを炊いて米こうじを加え、炊飯器で作っています。出来上がった甘酒は、砂糖を入れていないのに、甘さたっぷり。市販品を買わなくて済むようになり、満足しています。
私が甘酒をとるのは、主に朝です。甘酒をコップに半分ほど入れ、牛乳を8分目まで注ぎます。そこに、黒豆きな粉を大さじ1と、アマニ油を小さじ1加え、毎朝飲んでいるのです。
甘酒は、冷蔵庫に入れておけば10日ほど持ちますが、あまり日が経つと発酵が進んで、酸っぱくなってきます。
おいしいまま長持ちさせるには、と考えたとき、「ゼラチンや寒天で甘酒を固めてみよう」と思いつきました。私はもともと、牛乳寒天や抹茶寒天が好きでよく作っていたので、そこからヒントを得たのです。試したところ、さらに日持ちするようになり、重宝しています。
レシピは我流です。甘酒も水も各2カップ、それに粉寒天を4g。寒天にする場合は甘めのほうがよりおいしいので、砂糖も50g加えます。ちょうどいい大きさのアルミ製のお弁当箱に流し入れ、固まったら4~5㎝角に切り分けておきます。
これをおやつにしたり、夜食がわりに食べたり、口寂しいときにつまんだりするのです。
こうして、甘酒や甘酒寒天をほぼ毎日とるようになり、2年ほどが経ちました。

便秘が解消しやわらかめの便が毎日ツルン!
私は今年、86歳になります。この年ですから自然なこととはいえ、白髪の多さが気になっていました。4年前に海外旅行のために撮ったパスポート用の写真を見ると、髪の毛が真っ白で、目にするたびにがっかりしたものです。
ところが、甘酒や甘酒寒天をとり始め、1年ほど経ったころから、変化が現れました。黒い髪が生え、頭髪全体が、明らかに黒っぽくなってきたのです。
白髪よりも、黒髪のほうが目立って増えてきて、もうほとんど黒髪に近いほど。なじみの美容師さんから、「髪が黒くなりましたね!」と、驚かれました。友人からも、「白髪と黒髪の割合がちょうどよくって、うらやましい」といわれます。
髪が真っ白に近かったころには聞かれなかった言葉に、「人が見ても違いがわかるのか」とうれしく思います。
さらに、便秘にも効果がありました。年を取ってからは、食べる量が減ったせいか、3日に1回くらいしかお通じがありませんでした。それが、やわらかめの便がツルンと、毎日スムーズに出るようになったのです。
免疫力の向上にも、役立っているように思います。実は昨年の秋に、転んで肋骨を折ったのですが、たった1ヵ月で完治。あまりの治りの早さに、医師も仰天していました。
また、昨冬はインフルエンザが大流行しましたが、予防注射を打っていなかったにもかかわらず、感染せずに済みました。インフルエンザどころか、ただのカゼすら引いていません。
こういうと、家にこもっていたのではないかと思われそうですが、私はよく外に出かけるほうです。人と会っておしゃべりするのが好きなのです。
元気だからおしゃべりなのか、おしゃべりするから元気なのか、月に1度は近所の女友達を集めて、「女子会」を開いています。孫からは「ババ会」などとからかわれながら、もう8年も続いています。先日、この会で甘酒寒天を出したら、おいしいと皆に大好評でした。
おかげさまで、血圧や血糖値なども正常の範囲内で、なんの問題もありません。これからも甘酒寒天の力を借りて、ますます健康でありたいと思います。

「髪が黒くなった」と美容師もビックリ!
代謝をよくする作用で肌や髪の再生を促進(平田肛門科医院院長 平田雅彦)
大谷さんは90歳を前に、若々しく過ごされていてなによりです。甘酒は栄養価が高く、特にビタミンB群が豊富です。代謝をよくする作用があるので、肌や髪の再生を促します。黒髪が増えたのはそうした効果によるものでしょう。
また、寒天は少量でも効率よく食物繊維がとれるので、食の細い高齢者の便秘対策として、大変有用です。