
子どもたちは運動部なのにニキビとは無縁
今から20年以上前、夫のアトピー性皮膚炎を診ていただいていた今井龍弥先生から、手作りの「ミョウバン水」と「美肌水(尿素グリセリン水溶液)」のことを教わりました。
以来、洗面所に常備して家族全員で愛用しています。
ミョウバン水は、まとめて作った原液をペットボトルに保存し、原液を10倍に薄めたものをスプレー容器に入れて使っています。
入浴のときは、浴槽のお湯にコップ約3分の1のミョウバン原液と、10円玉硬貨20枚を入れています。この「ミョウバン銅貨浴」は、お湯がやわらかくなり、入浴後は肌の油分を適度に残しつつもサッパリするので、とても快適です。普段はあたりまえになっていますが、たまに自宅以外のお風呂に入ると湯上りの肌の感触が違うので、「やっぱりミョウバン銅貨浴はいいな」と実感します。
暑い夏休みに、実家に3泊して普通の白湯のお風呂に入っていたところ、おでこや首すじに赤いブツブツが出てきました。あせもかもしれないと思いましたが、自宅に戻ってミョウバン銅貨浴を再開すると、肌のブツブツが1日でずいぶんよくなり、1週間後にはすっかり元に戻りました。
わが家の子どもたちは、3人とも、部活動はスポーツをしています。運動部で、特に男の子だと思春期にはニキビが出がちですが、うちの子どもたちはニキビとは無縁でした。これもミョウバン水のおかげだと思っています。
アトピーの夏のかゆみにタオルや衣類が効いた
ミョウバン水は、汗のニオイやベタつきが気になる季節には、特に重宝します。お風呂上がりや外出前に、わきの下などにミョウバン水をスプレーしておくと、ニオイやベタつきが気になりません。
アトピーの長男は、普段は肌のカサカサやかゆみも治まっていますが、夏になると、汗を多くかき、かゆみが出ます。それで、今井先生に、衣服をミョウバン液に浸す方法を教えてもらいました。
運動をして汗をかいた後、着替えるときにミョウバン水に浸してから干した「ミョウバンタオル」で体を拭く。タオルが用意できないときは、洗い上がった洗濯物を、ミョウバン水に浸してから干したものを着てもOKです。そのようにすると、肌の状態がよくなるのか、かゆみがずいぶん抑えられるようです。
ミョウバン水は無臭で肌にもやさしく、しかも安く手作りできるので、これからも愛用していきます。

お風呂、デオドラント、夏のアトピー対策に大活躍のミョウバン水
「ミョウバン原液」の作り方
【監修】今井龍弥(開業医)

【用意するもの】
焼ミョウバン:50g(1袋30gならば2袋)
1Lサイズのペットボトル

❶ペットボトル半分の水道水を入れ、沸騰したら火を止め、残りの水道水も入れる

❷ペットボトルに、焼ミョウバン50g(30gの袋の場合は2袋)を入れる

❸ペットボトルにやかんのお湯1Lを注ぎ入れる
※やかんがステンレス製の場合、水を沸騰させた状態で直接やかんに焼ミョウバンを入れると、ステンレスが緑色に変色する可能性があります。ご注意ください

❹最初は白濁しているが、落ち着くと透明になる。誤用を防ぐため油性ペンでわかりやすく書いておく
「ミョウバン銅貨浴」のやり方
【監修】今井龍弥(開業医)
ミョウバン銅貨浴は、至って簡単です。オクラなどを売る際に入っているくらいの網袋に、10円硬貨を20枚以上入れ、浴槽に入れておきます。そこへ、ミョウバン原液を、ペットボトルのキャップ5杯ほど入れるだけです。


❶網袋に10円玉20枚を入れ、ほどけないように縛る。

❷お湯を張るときに、10円玉が入った網を浴槽に入れ、ミョウバン原液をキャップ5杯加える
ミョウバン原液と美肌水が伝わると患者が減る(開業医 今井龍弥)
アトピー性皮膚炎は遺伝病ではありませんが、親子兄弟間の発症、受診の例は多く見られます。しかし、石川家の例でわかるように、ミョウバン水と美肌水が伝われば、受診される患者さんも減っていきます。家内は「あなたのすることは社会のためになるかもしれませんが、私達のためにはほとんど役に立っていません」と言いますが。
【監修】今井龍弥(開業医)