1回も跳べず大ショック!
20年近く前のことです。ある日、幼い孫から「縄跳びをしてみせて」と頼まれました。縄跳びは得意でしたので、喜んで試したところ、なんと、1回も跳べません。
それもそのはず。若い頃は48㎏だった体重が、当時は65~66㎏まで増えていたのです(身長は156㎝)。
ショックを受けた私は、ダイエットを決意。さまざまなダイエット法を試しました。いちばん効果があったのは、食事をすべてリンゴに置き換える、リンゴダイエットです。このときは、1週間で5~6㎏もやせました。しかし体はフラフラに。生理も止まったのです。
病院で注意され、食事を元に戻したところ、体重も元に戻ってしまいました。
雑誌の記事で「バナナ酢」のことを知ったのは、そんなときです。バナナは手頃な価格で入手できるので、すぐに試してみました。
私のバナナ酢の作り方は、次のとおりです。バナナ1本を皮をむいて2~3切れに切り分け、それを市販の黒酢ドリンク100㎖に一晩漬けます。
雑誌には、「砂糖を加えた酢にバナナを漬ける」とあったのですが、酢はそのまま飲むと胃腸によくないと聞いたので、飲料用の黒酢ドリンクに漬けることにしました。
前の晩にバナナを漬けたら、冷蔵庫で一晩寝かせ、翌日の朝食時にバナナだけをいただきます。一晩漬けたバナナは軽い酸味が加わり、おいしいです。
黒酢ドリンクは、2~3回バナナを漬けたら、そのまま飲んでしまいます。こちらも、ほんのりとバナナの香りが加わって、おいしく飲めました。

快眠・快食・快便はバナナ酢のおかげ
こうしてバナナ酢をとり始めましたが、正直なところ、初めはそれほど効果を感じてはいませんでした。しかし、とり始めて数ヵ月後に、周囲から「やせた?」と尋ねられるようになったのです。
言われてみれば、確かに体が軽く感じられます。そこで、体重を量ってみたところ、なんと、4㎏もやせていたのです。
特に、ポッコリと出ていたおなかがへこんだのはうれしかったです。ズボンのサイズは3Lから2Lに。孫の前で、無事に縄跳びを披露することもできました。
同じころから、お通じの調子も変わりました。もともと便秘だったわけではありませんが、毎朝、起床後30分ほどで、スルスルッと気持ちのいいお通じがつくようになったのです。
体もむくまなくなりました。以前の私は、正座をすると、足を重ねていた部分がへこむほど、むくみやすい体質でした。そのため毎朝、足を指で押してむくみ具合をチェックしていたのです。
それが、体重が落ちたのとほぼ同じころから、指で足を押しても指の跡がつかなくなりました。
血圧も上がりにくくなったような気がします。以前は、疲れやストレスがたまると、ときどき頭がフラフラしていました。そんなとき、病院で血圧を測ると、最大血圧が180㎜Hg近くまで上がっていたのです(正常値は140㎜Hg未満)。
数値を見ると気になるたちですし、検診も苦手なので、血圧は、その後は測っていません。しかし最近は、以前のように頭がフラフラすることはなくなっています。たぶん、血圧が上がりにくくなっているのだと思います。
最近は、普段の食事などで酢を多くとるようにしたため、バナナ酢はとっていません。代わりにバナナをそのまま1本、朝食時に食べています。それでも体調に変化はありません。体重は現在60㎏前後。ズボンはLサイズになりました。
体が軽く、長距離を歩いても息切れしないのがうれしいです。趣味のボウリングを連続で何ゲームも楽しめるほど元気です。
私の3K(快眠・快食・快便)は、バナナと酢のおかげです。

趣味のボウリングを何ゲームも連続で楽しめる
バナナはむくみの改善にも効果的(東浦和内科・外科クリニック院長 水谷剛)
リンゴダイエットなどで、急激に体重が減ると、体がその変化についていけず、リバウンドを起こしがちです。
水野さんは、バナナ酢でゆっくりとしたペースで体重が減っていったようですが、理想的なやせ方だと思います。ゆっくり体重を落としていくと、体質もそれに合わせて変わっていくので、健康的にやせられ、リバウンドもしにくくなるからです。
足のむくみが取れたのは、バナナのカリウムの作用によるものでしょう。カリウムには血圧を下げる働きもあるので、バナナは水野さんにはぴったりの食べ物だと思います。
ぜひ今後も、バナナと酢をとって、3K(快眠・快食・快便)生活の維持にお役立てください。