
あまりにおいしくて自分でも作って飲んだ
私は、村上祥子先生の料理教室に通っています。今年の4月、先生から「バナナ酢」の作り方を習い、自宅で作って飲み始めました。
酢の健康効果については、よく耳にしますが、それを期待して飲むというよりは、料理教室で飲んだバナナ酢が、あまりにもおいしかったので、もっと飲みたい、と思ったのがきっかけです。
当初、バナナ酢は炭酸水で割って飲んでいました。そうして3週間ほど飲み続けた頃、ちょうど健康診断があり、受診しました。すると、前年の健康診断では、LDLコレステロール値が159㎎/㎗あったのに、148㎎/㎗に下がっていたのです(正常値は140㎎/㎗未満)。
特に食事を変えたわけでもないので、「これは、バナナ酢のおかげだ」と思い、今度は、夫にもバナナ酢を勧めて、一緒に飲むようにしました。
夫は、6年くらい前に糖尿病と診断され、血糖値を下げる薬をずっと飲んでいます。食後の血糖値の上昇を抑えるのに、バナナ酢が役にたつのでは、と思ったからです。
そこで、朝食後に、大さじ1杯のバナナ酢をコップ1杯の牛乳で割ったものを、夫婦そろって飲むようにしました。
バナナ酢の牛乳割りは、夫も「おいしい」と、喜んで飲んでくれています。数値の改善に役立ってくれれば、と思っています。

疲れも残らなくなった佐々木さん
きつかったパンツもゆったりはける
バナナ酢を飲んで、ほかにもうれしい効果がありました。
私は、以前は便秘ぎみで、2日に一度お通じがあればいいほうでした。それが、バナナ酢を飲み始めて2週間くらいで、毎朝、食後にお通じがあり、よい便が出るようになったのです。
便秘が治ったおかげか、おなか周りもすっきりしてきました。おかげで、以前はキツキツだったパンツが、ゆったりとはけるようになりました。
体重を量ってみると、飲む前は57㎏だったのが、3ヵ月で2㎏減り、55㎏になっていました(身長は158㎝)。
また、以前は、朝だるくて体が重い日がありましたが、今は、疲れが翌日に残ることなく、朝からはつらつと動けるようになったのです。
「良薬口に苦し」といいますが、バナナ酢は健康効果が高いのに、とてもおいしいのです。おいしいからこそ、飲み続けられるのだと思います。
バナナ酢のよいところは、料理にも使えるところです。マヨネーズやドレッシングに、小さじ1ほどのバナナ酢を混ぜると、減塩にもなりますし、うま味も足されて、野菜などがおいしくいただけます。
簡単に作れておいしいバナナ酢は、今や、わが家の常備薬としてだけでなく、調味料としても大活躍しています。

料理にも使えて便利!
糖尿病の人にもバナナ酢はお勧め(東浦和内科・外科クリニック院長 水谷剛)
バナナに豊富に含まれる水溶性の食物繊維には、コレステロールを減らす働きがあります。バナナ酢でLDLコレステロール値が下がったのは、その作用によるものでしょう。
お通じがよくなったのも、バナナの食物繊維により、腸内環境がよくなった結果と考えられます。
また、佐々木さんは、糖尿病のご主人と一緒にバナナ酢を飲んでいらっしゃるとのこと。
バナナの食物繊維は、おなかの中で膨らんで、食物の消化をゆっくりにし、急激な血糖値の上昇を抑える作用があります。酢にも同様の効果がありますから、バナナ酢は、糖尿病の改善にも役立つと思われます。
ただ、食後ではなく、食前に飲むほうが、食べすぎを抑える効果も期待できるので、よりお勧めです。