残った漬け酢に工夫すると長男も喜んで食べる!
「酢ニンジン」を食べ始めたのは、ちょうど1年ほど前です。歯科医院の待合室で、酢ニンジンのムック本をたまたま手にしたのがきっかけでした。
酢ニンジンには、さまざまな健康効果があるそうです。簡単に作れそうなところも、気に入りました。
作り方を覚えておき、その日のうちにニンジンを買い求め、酢ニンジンの実践を開始。すると早速、12歳の長女に変化が現れたのです。
長女は、3年ほど前から、便秘に悩まされていました。小学校低学年のころは、毎日きちんとお通じがあったのですが、成長するにつれ、便秘ぎみになってきたのです。よく運動もして体を動かしているのに、どうしたものかと、親子で頭を抱えていました。
そんな長女が、酢ニンジンを食べ始めてわずか2~3日で、スムーズなお通じがつくようになったというのです。
「これは続けなくちゃ」と思い、自分でも酢ニンジンの本を購入。継続して作るようになりました。
我が家の作り方は、基本的には本のとおりですが、子供が嫌がらずに食べるよう、甘みを多めに加えています。ハチミツだけのときもあれば、キビ砂糖を足すこともあります。
食べ方としては、夕食のサラダに加えることが、最も多いでしょうか。長女は、すっかり酢ニンジンを気に入ったようで、「おいしいおいしい」といって積極的に食べてくれています。
一方、長男はまだ幼稚園児ですから酸味が苦手なようです。口に運んでも、少ししか食べません。まだまだ工夫の余地がありそうです。
我が家では、残った漬け酢も利用しています。酢ニンジンが残り少なくなると、そのニンジンと漬け酢に、すりおろしたリンゴを加えて、煮込みます。これをヨーグルトに混ぜると、長女はもちろん、長男も喜んで食べてくれるのです。
疲れにくくなった!周りにも勧めて好評
数ヵ月前のこと、私が忙しくなり、酢ニンジンを作りおきできなかった時期がありました。すると、長女が再び便秘になってしまいました。
そこで、慌てて酢ニンジンを作って食べさせたところ、すぐにお通じが戻ってきたのです。こうした経験からも、長女には「酢ニンジンは、もはや自分の健康に欠かせない」という認識があるようです。
私自身も、子供といっしょに酢ニンジンを食べて、その効果を実感しています。まず、疲れにくくなりました。
また私は、以前から胃の調子が悪く、ちょうど酢ニンジンを始めた1年前は、最悪の状況でした。病院を受診したところ、胃にピロリ菌が棲んでいると判明。除去のための薬を飲み、胃の不調は治まりました。
ピロリ菌と関連があるのかどうか、ちょうどこのころ、頭皮がひどく荒れて吹き出物がたくさんできていました。しかも、吹き出物ができた毛穴から髪が抜け落ち、抜け毛が増加。一部が円形脱毛症のようになってしまいました。
しかし、酢ニンジンを食べるうちに、頭皮に吹き出物が出なくなり、抜け毛もだいぶ減って落ち着いてきたのです。
酢ニンジンは、肌や髪の状態改善にも効果的といいます。抜け毛が減ったのは、胃の治療の影響もあるかもしれませんが、並行して酢ニンジンを食べていたのが、よかったのではないかと考えています。
今では周囲にも、酢ニンジンを勧めています。実際に試すとすぐにファンになる人が多く、喜ばれています。我が家も、長く続けていくつもりです。
腸のぜん動運動を促進して便秘を解消(赤坂ファミリークリニック院長 伊藤明子)
便秘の改善には、水分・食物繊維・運動が肝心です。これらが足りていても便秘が続くようなら、医師と相談のうえ、薬を使うことを検討しましょう。
酢の抗菌作用は腸の悪玉菌を減らし、善玉菌を増やします。腸の活動量が上がり血流がよくなることで、腸のぜん動運動も促されます。ニンジンの食物繊維による効果も相乗し、酢ニンジンは、便秘解消に有効です。
「おいしい」と長女のお気に入り