私の主食はご飯ではなくニンジン!
私は小さいころから乗馬が趣味で、今も毎朝のように、馬に乗っています。
乗馬に行くときは、馬に食べさせるためのニンジンを持っていきます。ポケットに入れておいたニンジンが余ると、いつも自分で食べていました。ですから、我が家の食卓には毎食のようにニンジンが上っています。
もちろん、ほかの野菜や、豆やイモなどもよく食べますが、私は白いご飯を食べないので、もはや、主食はニンジンといっても過言ではありません。
ただ、長年このような食生活をしてきて、「ニンジンのとり過ぎは、体によくないのではないか」と気になり始めました。
というのも、今から5年ほど前に健康診断を受けたところ、中性脂肪値だけが160㎎/㎗と基準値(150㎎/㎗未満)よりやや高めだったのです。血圧や血糖値など、ほかの数値はいずれも正常の範囲内でした。
中性脂肪値を上昇させる要因の一つに、糖質のとり過ぎが挙げられるそうです。そして、ニンジンは、比較的糖質の多い野菜だと聞いたことがあります。
加えて、私は果物が好きなのですが、果物にも糖質が多く含まれています。
ひょっとして、ニンジンと果物による糖質のとり過ぎが、中性脂肪値を上げているのかと、心配になってきたのです。
「酢ニンジン」を知ったのは、そんなタイミングでした。
テレビか何かで、「酢とニンジンをいっしょにとると体にいい」と紹介されているのを見たのがきっかけです。そのあと、たまたま書店に立ち寄った際に『壮快』から出ている酢ニンジンのムック本を見つけたことから、「これだ、これだ」と購入しました。それが、昨年の夏のことです。
「染めていないの?」と人からよく聞かれる
本には、「基本の酢ニンジンの作り方」が載っていましたが私は少しアレンジしています。ハチミツを入れないかわりに、レーズンやすりゴマを加えてみたり、酢を黒酢にしてみたりと、好みで変化をつけるのも楽しいものです。
こうして酢ニンジンを食べ続けていたところ、気がかりだった中性脂肪値が、徐々に下がってきました。直近の数値は、120㎎/㎗。基準値内にゆうゆう収まるようになったのです。
ほかの検査項目の数値も、いい状態のまま維持できており、一安心しています。
実は、私は昔から納豆が好きで、ニンジン同様によく食べていました。それも、添付のタレを使わずに、酢を少々垂らした「酢納豆」です。つまり、長い間「酢とニンジンと納豆」という組み合わせで食べてきたことになります。
そのおかげかどうか、私は今年68歳になりますが、老眼は、ほとんどありません。新聞の文字くらいなら、裸眼でスラスラと読むことができます。
また、酢ニンジンは髪にもいい影響があるのだと思います。私の髪は、昔はやや茶色がかっていましたが、年を取るにつれ黒髪が増えてきました。白髪もほとんどないので、人から「染めていないの?」と、よく聞かれます。美容師さんからも「その年でこんなに髪がサラサラな人を、初めて見た」と驚かれるほどです。
肌の調子も良好です。シミやシワが少ないので、素肌を隠す必要がありません。無駄な化粧をしなくて済み、助かります。
体調をくずすことも、ほぼ皆無です。覚えている限りでは、ここ30年の間にカゼらしいものを引いたのは2回だけ。いずれもその日のうちに治りました。
こうして振り返ってみると、私の続けてきた食生活も、悪くないのではないでしょうか。酢ニンジンと酢納豆好きに、ますます拍車がかかりそうです。
酢とニンジンの作用が中性脂肪値改善に寄与(赤坂ファミリークリニック院長 伊藤明子)
ニンジンは確かに、野菜のなかでも比較的糖質量が多く、糖質のとり過ぎは中性脂肪値を上げます。ただ、ニンジンには優れた抗糖化作用と抗酸化作用があるので、それらが数値の改善に寄与した可能性があります。
また、酢には、中性脂肪値を改善する作用があることが、研究でわかっています。
また、ニンジンに豊富なビタミンAは、肌や髪の健やかな育成を助けます。人の頭髪はもともと白く、黒く染める毛根細胞が加齢により機能しなくなることで、白髪になります。酢もニンジンも強力な抗酸化作用があるため、アンチエイジングに大変役立つのです。
髪がサラサラで美容師さんに驚かれる!