「体重を落とす方法を早く見つけなさい!」
「あなた、どうしてこんなに体重が増えているの!」
これは、2016年に受けた健康診断での一幕です。私は、担当の女性医師から手厳しく叱られてしまいました。実は、その前年度の健康診断で、「1㎏やせましょう」といわれていました。ところが、体重を落とすどころか、反対に、3㎏も太ってしまったのです。
医師から、「体重を落とす方法を早く見つけなさい!」といわれ、私は早速、近所の書店に駆け込みました。そこで目に留まったのが、「酢キャベツ」の本でした。
最初は、本に紹介されていたとおりに作っていましたが、しばらくして、自分なりの簡単な作り方を編み出しました。
まず、キャベツ半個をせん切りにします。それを耐熱皿に入れ、ラップをかけて、電子レンジ(500W)で4分ほど加熱します。
そして、キャベツが熱い状態のまま、平皿(バット)に広げ、酢を注ぎます。酢の量は、キャベツが軽く漬かる程度です。キャベツを加熱した分、かさが減るので、生のまま作るよりも酢の量を節約できます。
ちなみに、使う酢は、穀物酢や黒酢、ワインビネガーなど、そのときの気分によって変えています。私のいちばんのお気に入りは、米酢です。
粗熱が取れたら、ふたつきの容器に移し替えて、冷蔵庫で保存します。私の場合、何日も漬けずに、すぐに食べます。一度作った酢キャベツは、だいたい1週間でなくなります。
こうして作った酢キャベツは、毎食、ほぼ欠かさずに食べています。一度に食べる量は、片手に軽くこんもりとのるくらいです。私は、食べる順番も大切だと思い、最初に3~4口くらい酢キャベツを食べてから、ほかのおかずに手をつけます。その後も、酢キャベツは、箸休めとして食べています。
基本的に、酢キャベツはそのまま食べていますが、サラダと混ぜ合わせることもあります。酢キャベツの漬け酢がドレッシングがわりになるので、塩分や油の摂取量を減らせて、助かっています。
快便になり便が臭くない!娘の義父母の血圧も降下
酢キャベツを食べ始めると、期待どおり、少しずつ体重が落ちていきました。
2016年の健康診断では、体重が58㎏ありました。ところが、その翌年の健康診断では、54㎏まで減ったのです(身長は146㎝)。担当の医師からは、褒められはしないものの、叱られることもなかったので、ホッとしました。
それから現在まで、体重は54㎏台で安定しています。以前は、胸よりもおなかのほうが出ていましたが、今は、おなかが凹んでスラッとした体形になりました。周囲からも、「やせたわね」とよく驚かれます。
体重が落ちたおかげか、10年来の悩みだった、両ひざの痛みが軽くなりました。右ひざは、ほとんど痛みません。たまに左ひざが痛みますが、それでも以前に比べたら、だいぶ楽になりました。
便通もよくなりました。
以前の私は、ずっと便秘ぎみでしたが、酢キャベツを食べ始めてからは、毎日快便です。それも、水に浮く便に変わりました。テレビで知ったのですが、いい便というのは、便器のなかで浮き、臭いのない便だそうです。私も、まさにそう変わりました。
酢キャベツは、周囲の人にも勧めています。なかでも、いちばん効果があったのは、娘の嫁ぎ先のご両親です。
二人は、高血圧に悩んでいました。特に旦那さんは、鼻血を出して倒れて、病院に運ばれたこともあるほどでした。奥さんのほうも、血圧が高いせいで、頻繁にめまいに襲われていたそうです。
そこで私は、手作りした酢キャベツと酢キャベツの本、そして、酢などの必要な材料を、ご夫婦のところに届けに行きました。そのかいあってか、熱心に食べ続けてくれたそうです。
その後、奥さんとお会いしたとき、酢キャベツを勧めた私も驚いたほど、奥さんは目に見えてスマートな体形に変わっていました。話を聞くと、めまいもなくなり、体調がとてもよくなったそうです。
また、旦那さんも、血圧がみるみる下がったといいます。通っている病院の医師から、「体調がよくなったから、これなら100歳まで生きられますよ」と太鼓判を押されたとのことです。
皆さんにも、ぜひ試していただきたいと思います。
十分な食物繊維で理想的な便に変わった(東京医科歯科大学名誉教授 藤田紘一郎)
便は、出たばかりは水に浮いて、そのあと水に沈んでいくのが理想的です。また、悪臭がしないことも重要です。こうしたいい便が出ることは、食物繊維がしっかりと摂取できて、腸内環境が整っている証明になります。体質改善の目安の一つとして、ぜひ毎日、便を確認してください。
酢キャベツは、目的にかかわらず、最低でも2週間は食べ続けてください。そして、体に合っていると感じたら継続しましょう。内藤さんや周りのかたたちは、熱心に食べ続けたことで腸内環境が整い、各症状の改善につながったと推察します。
スラッとした体形に!