くり返すぎっくり腰が「きくち体操」で激減!O脚も改善し海外旅行を満喫
家での体操は毎晩やると決めて続けました。以前は、体を曲げると痛くてつらかったのが、徐々に楽に曲がるようになりました。すると、ギックリ腰が起こりにくくなり、なったとしても軽くすむようになりました。すべり症の痛みは再発していません。【体験談】山本陽子(仮名・主婦・70歳)
何歳になっても自力で歩きたい!
私の持病はギックリ腰。しじゅう痛みで寝込んでいました。2年半前のある日、ギックリ腰と違う痛みに見舞われ、整形外科で検査したところ、すべり症と判明しました。
その病院の待合室で、私はショックを受けました。車いすを使うお年寄りがあまりに多かったからです。何歳になっても自力で歩きたいと思い、「きくち体操」の教室に通うようになりました。
体操をはじめてわかったのは、ひざ裏の筋肉が伸びないせいで、腰の筋肉が硬くなっているということでした。これがギックリ腰やすべり症の引き金になっていたようです。
ひざ裏を伸ばす体操の1つが、長座(両脚を伸ばして座る姿勢)になって、足首を深く折り曲げる体操です。背筋を伸ばし、おなかを引っ込め、ひざ裏を床に押しつけて足首を立てると、ギューッとひざ裏が伸びます。
また、手の指と足の指で握手し、足首を回す体操では、足の裏側が見えるように大きく回すことを意識しました。はじめは握手したとき足の小指と薬指に力が入らなかったのですが、続けるうちに力が入り、指の裏側の筋肉を感じ取れるようになりました。
「これが脳とつながっていくということか!」と感激しました。
夫婦で元気にモロッコ旅行
家での体操は毎晩やると決めて続けました。以前は、体を曲げると痛くてつらかったのが、徐々に楽に曲がるようになりました。すると、ギックリ腰が起こりにくくなり、なったとしても軽くすむようになりました。すべり症の痛みは再発していません。
O脚も改善しました。体操をはじめる前は立ったとき、両ひざの間が2㎝あきました。長座で行う体操でうちももの筋肉が強くなり、ももを引き寄せられるようになり、ひざのすき間が目立たなくなりました。
今年の4月、夫婦でモロッコツアーに出かけたとき、周りの人から、「元気でスリムですね。どうして?」と言われ、うれしくなりました。「きくち体操」を続けてきたおかげです。
意識するかどうかで効果は全く違う(「きくち体操」創始者 菊池和子)
山本さんのように、「体が脳とつながる」という感覚は、すぐにはわかりませんが、体を意識しながら体操を続けると必ずわかるようになります。とにかく「意識する」ことが重要なのです。足のグーとパーも足首回しも、なにも考えず、ただ回数だけこなしても、効果は得られません。少ない回数であっても、「指を全部動かそう」「足首を大きく動かそう」と意識してやったほうが、断然効果的で、足を育てることにもなります。
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