押すと痛くない!押さないと痛い!
私と妻は、今年の4月初めからツバサ整骨院へ通っています。私は昔から腰痛に、妻は座骨神経痛に悩まされており、「よい治療院がある」と、息子の嫁に勧められたのがきっかけでした。
手首押しは、このツバサ整骨院で教わったセルフケアです。
実は私は、1年半ほど前から、左肩の動かしづらさが気になっていました。プールで泳ごうとしたら、左肩が突然強く痛み、それ以来、左腕を上げると左肩が痛むようになったのです。
床と平行な高さより左腕を高く上げると、左肩が痛みます。また、左肩を回すと、骨がゴリゴリと鳴るのも気になっていました。
そんな話を、治療の合間にツバサ整骨院の関口志行先生にしたところ、手首押しを勧められたのです。
押すのは、手首にある月状骨です。月状骨は、手の甲側の手首の外側にある骨の出っ張りのきわから、薬指側に向かって少し上がった辺りにあります(押す位置の探し方は手首の1点押しのやり方記事参照)。
左手の月状骨を関口先生に押してもらったところ、ものすごく痛みました。しかし、押しながら左腕を動かすと、苦もなくスッと上がります。痛みもありません。
それが、押すのをやめて、もう一度左腕を上げると、いつものように痛みます。「これは確かに効く!」と驚きました。
関口先生は「しばらくこれを続ければ、肩は痛まなくなる」とおっしゃいました。
そこで、自宅でも手首押しを続けることにしたのです。それが4月の半ばです。

腰の重い感じが取れ、かなり調子がよい
私は1日に4~5回、思い出したときに手首を押しました。まず、左手の月状骨に右手の親指を当てて、左手を少し甲側へ倒します。こうすると、月状骨への圧が強くなるのです。
そして、思い切り強く月状骨を押しながら、左肩を回したり開いたり、自由に動かします。時間は30秒ほどです。
終わった後、左腕を動かすと、やる前よりもスムーズに上がるのがわかりました。
左肩への効果は、左の手首押しだけでよいそうですが、私は右手の手首押しも行いました。腰痛治療の補助として、関口先生に勧められたからです。
右手の手首押しでは、押しながら首を動かします。まずは、天井と床を交互に見るように、上下10回ずつ首を倒します。次に、顔は正面に向けたままで、左右10回ずつ首を傾けます。最後に、視線の高さは変えずに、首を左右に10回ずつひねります。
関口先生のお話では、私の腰痛は、肩こりも原因の一つなのだとか。確かに私は、会社勤めをしていたころは、ひどい肩こりに悩まされていました。
ただ、最近は特に肩のこりを感じていなかったので、この指摘は少し奇妙に感じました。実際、右手の手首押しをしても、肩への変化は感じられません。
しかし、実際に手首押しを始めて1週間ほどで、腰はかなりらくになりました。それまでは、痛みがないときでも、腰の真ん中が重い感じがしていたのですが、その重さが取れ始めたのです。
1ヵ月たった今、完全に痛みが消えたとまではいきませんが、腰の調子はかなりよいです。そのため、腰に痛みや違和感を感じたら、自然と右手に手が伸びるようになりました。
夜の寝付きもよくなっています。私はここ数年、夜に睡眠薬を飲んでいます。それでも布団に入って2~3時間は眠れませんでした。それが、最近は横になったらすぐに眠れるのです。この変化は、自覚していなかった肩のこりが取れたことと関係があるのかもしれません。
ありがたいことに、左肩は2~3週間でまったく痛まなくなりました。左腕はなんの支障もなく上がります。肩を回しても骨は鳴りません。そのため、今は右手の手首押しだけを行っています。
妻も、座骨神経痛の治療の補助として、手首押しを行っています。以前は左右のお尻の痛みが強く、夜は寝返りを打てないほどでしたが、最近は、痛みはあるものの、寝返りはできるようになったようです。「かなりらくになった」と喜んでいました。

肩を回しても音は鳴らずスムーズに動かせる!
首と肩のゆがみが取れ全身が整った(ツバサ整骨院院長 関口志行)
有田さんの左肩の症状は、典型的な五十肩でしたが、その根本原因は手の酷使でした。有田さんは趣味で熱心に畑仕事をされていたからです。その結果、五十肩が長引いて、1年半に及んでいました。
しかし、手首押しをしながら動かすと、その場で腕がスッと上がるので、有田さんも驚いていました。
月状骨が異常を起こすと、その人の弱い部分に症状が出ます。有田さんの場合、それが肩であり、肩のゆがみから腰痛が起こっていたのです。
手首押しをしながら首の運動を行うと、首と肩のゆがみが取れ、全身が整ってきます。それで、五十肩と腰痛が消え、首のゆがみと深く関係する不眠まで取れたのです。