重だるかった腰がその場で軽くなった!

私は、山梨県で美容室を経営しています。美容師になったのは、今から37年前。長い間この仕事をしていると、いろいろと体にガタが出てくるものです。
長時間立ちっぱなしのせいか、いつからか慢性の腰痛に悩まされるようになりました。夕方になると、ズーンと重い疲労感が背中までたまってきます。
さらに、かかとに痛みもありました。立っているときは感じないのですが、あぐらをかいた状態から、立ち上がって歩きだすときなどに、ズキンと痛むのです。
年配のお客さんとの間では、健康に関する話題が多く、私もときどき自分の話をします。あるとき、お客さんとの健康談義のなかで、腰痛のことを話したところ、「足の指を回すといいかもしれませんよ」といわれたのです。なんでも、そのかたは、「足の指回し」というエクササイズを習い始めてから、体調がよくなったといいます。
そんな話を聞いた直後に、たまたま地元で、足の指回しの体験会があることを知りました。そこで、今年の1月に、3日間にわたって体験会に参加してみたのです。
体験会では、講師の先生から「腰痛は、歩き方や立ち方が原因の場合がある」というお話がありました。
足の指を意識して、しっかり地面をつかみ、歩いたり立ったりしないと、足の裏が不安定になり、下半身の筋肉のバランスがくずれて腰痛などのトラブルが起こるとのこと。
そして、足の裏のバランスを整えるために、先生が教えてくれたのが、足の指回しを含む一連のエクササイズでした。
その場でやってみたところ、さっきまで重だるかった腰が、やわらかく、軽くなったのには驚きました。
1日の疲れがスーッと抜けていく
効果を確信した私は、もっときちんとエクササイズを学びたいと思いました。そこで、YUKARI先生(足の指回しのやり方参照)のDVDを購入し、毎日それを見ながら一連のエクササイズを続けたのです。やり方は以下のとおりです。
まず、両足の小指(第5趾)から親指(母趾)まで、1本1本大きく回していきます。このとき、親指は多めに回すようにします。
次に、足の指と手の指を組み合わせ、足首を回したあと、組んだままの状態で足の甲を左右にひねります。そして、手で足のかかとを持って左右に揺らします。最後に、アキレス腱のシワを伸ばすようにマッサージして終わりです。
これらを全部やっても、5~10分くらいです。私の場合は、毎晩の入浴中に行っています。湯船につかりながら足の指をゆっくり回していると、1日の疲れがスーッと抜けていくような気がします。
足の指回しを始めて1ヵ月ほど経つと、夕方になっても背中に疲労がたまらなくなりました。そして、そのころには、腰痛も気にならなくなっていました。さらに、立ち上がったときに感じていたかかとの痛みも、なくなりました。
また、私は毎年寒い時期になると、必ずギックリ腰を起こしていました。ところが、今年は1回も起らなかったのです。これも、足の指回しの効果ではないかと思っています。
そういえば最近、「姿勢がよくなった」と周りからいわれることが増えました。足の指でしっかりと地面をつかむように立ち、重心が正しい位置になったためかもしれません。
効果を実感した私は、毎朝開店前に、スタッフといっしょに足の指回しを行うことにしました。私の美容室には13名のスタッフがいますが、毎朝みんなで床にヨガマットを敷いて、足の指を回しているのです。
足の指回しは、特に女性のスタッフに大好評です。「これを始めてから冷え症が治った」「外反母趾や巻き爪が改善して、靴をはくのが楽になった」などと、うれしい効果を報告してくれます。
そういう私も、冷え症が改善しました。
以前は、足が冷えてなかなか眠れないことがありましたが、最近はいつも足がポカポカ。スッと寝入って朝までぐっすり眠れます。

夕方になっても疲労がたまらない!
外反母趾や巻き爪が改善した人も多い(品格ボディアドバイザー YUKARI)
美容師さんは、接客の際、どうしても前かがみになって、体重を前方にかけがちです。
人間はまっすぐ立つため、約78%の体重がかかとにかかるようにできているそうです。しかし、前かがみになって重心がずれると、バランスを取るため、あちらこちらによけいな力が入ります。
足の指回しを習慣にすると、足裏の情報収集力が回復し、前かがみでも、かかとに重心をかけられるようになります。すると、よけいな力を入れずに立ち仕事ができるようになるので、腰痛や背部痛の解消につながるのです。歩き方のクセも正されるため、外反母趾や巻き爪、タコやウオノメが改善したという声も、多く聞かれます。