しゃがむたびにひざが痛み家事を中断
私は長年、ひざ痛に悩んできました。正座したり、しゃがんだりするたびに、両ひざが激しく痛むのです。
正座はなるべく避けていましたが、お通夜やお葬式、法事では、そんなことをいっていられません。痛みを我慢して正座をしていると、何かにつかまらなければ自力では立ち上がれませんでした。
また、掃除や洗濯、庭の草取りなど、家事をするなかでも、しゃがむ場面があります。そのたびにひざが痛み、動きが止まります。
趣味の写真を撮るときも、悲しい思いをしました。花などをきれいなアングルで撮ろうとして姿勢を低くしたとたん、ひざに激痛が走るのです。ウキウキした気分は、一瞬にして消えてしまいました。
3年ほど前、YUKARI先生(足の指回しのやり方参照)の健康教室で、「足の指回し」を教わりました。足の指を回すことで、体のゆがみが取れるとのことだったので、「ひざ痛にも効果があるのでは」と思い、やってみることにしました。家事の合間や、ソファーに座ってテレビを見ているときなどに、努めて行うようにしたのです。
やり方は簡単。足の小指(第5趾)から親指(母趾)まで、1本1本大きく回していきます。次に、足の指と手の指を組み、足首を回したり、足先を左右に動かしたりするだけです。
私の場合、そのあとにひざのお皿の周りやひざの裏を、気持ちよく感じる程度にマッサージしました。

正座ができる!平泳ぎも速くなった!
このように足の指を回し、ひざのマッサージをしていたところ、ひざの痛みがだんだん和らいできました。
そして、1年ほどで、ひざの痛みを全く感じなくなったのです。今では正座も楽々できるようになり、ひざを曲げる場面でも臆することはありません。
しゃがんでも痛みが出ないので、大好きな花を思いどおりに写真に撮ることができ、うれしい限りです。
私のもう一つの趣味に、水泳があります。
足の指回しの一連のエクササイズで、足首をよく動かしていたおかげか、平泳ぎがすごく上達しました。
平泳ぎは、足首がよく曲がらないと、うまく泳げません。足首がやわらかくなり、今まで以上に曲げられるようになったおかげで、平泳ぎが速くなったようです。
水泳が大好きな私にとって、日ごとに進化していく体を感じながら泳げることが、楽しくてしかたありません。
また、五十肩を患ったころから左腕が上がらなくなり、クロールが思うように泳げなくなりました。そこで、足の指回しとひざのマッサージに加え、鎖骨や腕のつけ根辺りを、心臓に向かってマッサージしたところ、肩がスムーズに動くようになりました。そして、腕が上がるようになり、きれいなフォームでクロールが泳げるようになりました。
体形も変わりました。以前は、立ち姿を写真に撮ると、両ひざの間が離れているのが気になりました。でも最近は、O脚ぎみだった足が、まっすぐになってきたのです。
不思議なのですが、体重は減っていないのに、少しスマートにもなったようです。膨らんでいたおなかのぜい肉が取れて、平らになりました。そのうえ、なぜか二の腕も引き締まってきました。足の形からおなか周り、腕まで変わったので、全体的に若返ったようです。
足の指回しは、私のライフスタイルを支える、大切なエクササイズとなっています。

しゃがんでも痛くない!
足裏を使えるようになり全身の不調が改善した(品格ボディアドバイザー YUKARI)
緒方さんは、足の中指(第3趾)が人差し指(第2趾)の上に重なり、足裏が不安定でした。バランスを取るために、体の各所に無駄な力が入り、ひざ痛や五十肩が起こり、足が小指側に傾いて、O脚になっていました。
足の指回しで、足裏全体を使えるようになり、全身の不調が改善。ひざ下から足の指先まで、筋肉や組織も柔軟になった結果、水泳も上達したのでしょう。