MENU
シミくすみ解消【足の指回しの美容メリット】冷えを撃退して痩せ体質に一変!

シミくすみ解消【足の指回しの美容メリット】冷えを撃退して痩せ体質に一変!

足指が動くようになると、血流がよくなり、全身の冷えが改善します。体温が上がると代謝がアップして脂肪を燃焼する効果が高まり、太りにくくなります。いわゆる「ヤセ体質」になるというわけです。血流がよくなれば、むくみも解消し、肌のくすみ、シミ、シワなどの改善が期待できます。【解説】寺井美佐栄(シロノクリニック池袋院院長)

解説者のプロフィール

寺井美佐栄(てらい・みさえ)
●シロノクリニック池袋院
東京都豊島区西池袋3-25-11 CIC IKEBUKURO BUIL8F
0120-936-600
https://ikebukuro.shirono.net/

シロノクリニック池袋院院長。
2004年、産業医科大学医学部卒業。東京労災病院、東京女子医科大学女性生涯健康センターを経て、2013年、シロノクリニックに入職。2014年よりシロノクリニック池袋院の院長を務める。RYT200 全米ヨガアシアス認定インストラクター。

足の指が動かない人はシワや白髪が増える!

 私たちは外出するとき、当然のように必ず靴をはきます。しかし、靴は、足を守ってくれる一方で、健康や美容を害する側面もあることをご存じでしょうか?

 はるか昔、私たちの先祖は、はだしで大地を踏みしめ、走り回っていました。足の指を最大限に活用し、足の裏の感覚を研ぎ澄まして、情報収集していました。

 現代人の足はどうでしょうか。靴の中に長時間閉じ込められ、縮こまった状態になっています。そのため、はだしになっても、足の指を自在に動かせない人が非常に多いのです。

 すると、どういうことが起こるでしょう。
 まず、血流が悪くなります。

 私たちの血液は、心臓から送り出され、全身を巡って心臓に戻ります。下半身を巡った血液は、重力に逆らって心臓に戻らなければなりません。本来、足の指やふくらはぎなどの筋肉が動くことで、ポンプの役割を果たし、血液を心臓に戻します。

 ところが、足の指が動かないと、ポンプ機能が働かなくなります。血流とリンパの回収が滞り、その結果、足がむくんだり、下半身に水分がたまって冷えたりするのです。

 血液は、全身の細胞に酸素と栄養素を供給し、老廃物を回収しています。すなわち、血流の悪化は、細胞が酸素不足、栄養不足に陥り、老廃物がたまることを意味するのです。

 例えば、皮膚の表面は毛細血管が張り巡らされているので、血流が悪くなると、すぐに変化が現れます。肌のくすみは、その最たるものでしょう。皮膚細胞の酸素不足と栄養不足が続くと、シミやシワができ、たるみます。

 頭髪が抜けたり白髪が増えたりするのも、頭皮の血行不良が大きな原因といえます。
 足の指を動かさないと、顔や頭部にまで影響が及ぶのです。

足の指をほぐすと、余分な脂肪がつきにくくなりヤセ体質になる!

さらに、足の指が動かなくなると、全身もゆがみます。
 本来なら、「立つ」「歩く」「走る」といった動作は、足の指先からかかとまで、足の裏全体を使って行うものです。

 ところが、足の指を使えないと不安定になるため、あちらこちらの筋肉が、バランスを取るためだけに使われます。つまり、通常の動きに必要な筋肉以外も過剰に働いてしまい、筋肉のつき方が偏ってくるのです。

 すると、本来使うべき筋肉ではなく、通常の動きには不必要な筋肉を使うようになり、全身のバランスがくずれてきます。いわゆる「体のゆがみ」が出てくるわけです。すると、腰痛や股関節痛、ひざ痛などの関節痛や、眼精疲労、頭痛、便秘などの不調が起こります。

 原因不明の体調不良がある人は、ご自身の足の指を見てください。自由自在に動かすことができますか?  もし、少しでもこわばっていたり、縮こまったりしているようなら、足の指を回したり、広げたり、もみほぐしたりしてください。

 私は、ヨガ講師の免許も持っています。ヨガでは最初に、足の指を手で動かすエクササイズを行います。体の末端である足の指をほぐすと、神経の通りがよくなって、脳からの指令が全身に伝わりやすくなります。

足の指の動きをよくする3つのエクササイズ

 では、足の指の動きをよくするエクササイズを、三つご紹介しましょう。
❶足指を1本ずつ回す
 楽な姿勢を取り、足の指を1本ずつつまみ、少し引っ張りながら回します。指1本につき、右回りと左回りを10回程度行うといいでしょう。足指の関節をやわらかくすることで、指が開きやすい状態になり、血流も改善します。入浴中や入浴後に行うと、より効果的です。

❷足の指と手の指を組む
 足の指と、反対側の手の指を、根もとまでがっちり組んでください。30秒ほどその状態をキープして、足の指と指の間を広げたら、指を組んだまま、足首を前後に動かしたり、ぐるぐる回したりしましょう。

❸グーパーをくり返す
 足の指をすべて使って、グーパーをくり返します。
 これらを毎日続けることで、足の指がよく動くようになります。それと同時に、全身にさまざまな変化が現れるでしょう。

 まず、足の指先に至るまで血流がよくなり、全身の冷えが改善します。体温が上がると代謝がアップして脂肪を燃焼する効果が高まり、太りにくくなります。いわゆる「ヤセ体質」になるというわけです。

 血流がよくなれば、むくみも解消します。むくみは、老廃物が速やかに排出されずにたまった状態。むくみが取れれば、肌のくすみ、シミ、シワなどの改善が期待できます。もちろん、疲労回復にもつながります。

 さらには、足指が動くようになると、足の裏全体で立つことができるようになるため、体のゆがみが正されます。その結果、肩こりやひざ痛、腰痛などの解消にもつながるのです。姿勢がよくなるので、余分な脂肪がつきにくくなり、メリハリのある体形に近づくでしょう。

「美と健康の要は足の指にある」といっても、過言ではありません。ぜひ、足の指を動かす習慣を身につけてください。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

関連記事
炭酸水で血流がアップするのなら、炭酸水で洗顔すれば、美肌づくりに役立つのでは。さらにその炭酸水を安く手作りできたなら、毎日気軽に使えてより美容効果が上がるはず、と考えました。重曹もクエン酸も食品添加物として使われるほど安全な成分でスーパーなどで安価に購入できます。【解説】寺井美佐栄(シロノクリニック池袋院院長)
更新: 2019-09-10 22:10:00
日焼けはともかく、紫外線のダメージでシミやシワだらけの顔では、美容の仕事をするうえで説得力がなくなってしまいます。そこで、サーフィンを楽しむときに、レモンでビタミンCを補給していました。ビタミンCはとても抗酸化力が高いので、おかげでシミやシワに悩まされずに済んだのです。【体験談】竹脇友加(PRコーディネーター・46歳)
更新: 2019-09-10 22:10:00
「セルフ経絡ヘッドケア」は、マッサージではなく、頭皮を引っ張って伸ばす、いわば頭皮ストレッチです。皮膚と筋肉は、短い時間ですが、刺激や動きを記憶します。毎日、ていねいに引き上げると、記憶の時間が長くなり、リフトアップした状態を維持できるようになります。【解説】谷口光利(日本ボディーケア学院学院長)
更新: 2019-09-10 22:10:00
ブロッコリーは、野菜の中でも栄養が飛び抜けて豊富で、多くの健康効果や美容、ダイエットにも効果を期待できる、まさに「野菜の王様」です。体にいい成分の宝庫であるブロッコリーを、積極的に食生活に取り入れない理由はありません。【解説】木村至信(秋山眼科医院耳鼻咽喉科部長、木村至信BANDリーダー)
更新: 2019-09-10 22:10:00
野菜スープをとり始めてしばらくたったころ、妻が私の顔をまじまじと見て、こう言いました。「あなた、シミが薄くなったわねえ」私は現在79歳で、10年ほど前から老人斑と呼ばれるシミが増えていました。ところが、野菜スープを飲むうちに、そのシミが非常に薄くなっていたのです。【解説】富永祐民(愛知県がんセンター名誉総長)
更新: 2019-09-10 22:10:00
最新記事
私は鍼灸師で、日本で一般的に行われている鍼灸治療のほか、「手指鍼」を取り入れた治療を行っています。手指鍼はその名のとおり、手や指にあるツボを鍼などで刺激して、病気や不調を改善する治療法です。【解説】松岡佳余子(アジアンハンドセラピー協会理事・鍼灸師)
更新: 2020-04-27 10:34:12
腱鞘炎やバネ指は、手を使うことが多いかたなら、だれもが起こす可能性のある指の障害です。バネ指というのは、わかりやすくいえば、腱鞘炎がひどくなったものです。腱鞘炎も、バネ指も、主な原因は指の使いすぎです。痛みやしびれを改善する一つの方法として、「手首押し」をご紹介します。【解説】田村周(山口嘉川クリニック院長)
更新: 2020-03-23 10:16:45
筋肉がこわばると、体を支えている骨格のバランスがくずれて、ぎっくり腰を起こしやすくなります。ぎっくり腰に即効性があるのが、手の甲にある「腰腿点」(ようたいてん)という反射区を利用した「指組み」治療です。この「指組み」のやり方をご紹介します。【解説】内田輝和(鍼メディカルうちだ院長・倉敷芸術科学大学生命科学部教授)
更新: 2020-03-02 10:09:34
慢性的な首のこり、こわばり、痛みといった首の不調を感じたら、早めに、まずは自分でできる首のケアを行うことが大切です。【解説】勝野浩(ヒロ整形クリニック院長)
更新: 2020-02-25 10:06:07
首がこったとき、こっている部位をもんだり押したりしていませんか? 実は、そうするとかえってこりや痛みを悪化させてしまうことがあります。首は前後左右に倒したりひねったりできる、よく動く部位です。そして、よく動くからこそ、こりや痛みといったトラブルを招きやすいのです。【解説】浜田貫太郎(浜田整体院長)
更新: 2020-02-17 10:18:14

ランキング

総合ランキングarrow_right_alt
get_app
ダウンロードする
キャンセル