15kg痩せに成功!「ダイエット呼吸」の3つ特徴
私は1980年代に中国で気功を学び、以来、気功による健康法から始まり、運気学などの研究を積み重ねてきました。
今回ご紹介する「ダイエット呼吸」は、これまで私が得た気功の極意に基づき、独自に考案したものです。
気功には、ゆっくり腕を動かしながら、呼吸をするイメージがあると思います。
まさに、気功は呼吸が重要な要素なのです。
この呼吸法で、多くのかたが劇的にスリムになっています。
なかには、15㎏やせた人もいるのです。
ダイエット呼吸の特徴は、大きく分けて三つあります。
まず一つめが、「おなかをへこませたまま、呼吸をすること」です。
呼吸法には、胸式と腹式があります。
胸式は肺の上方に空気をためる方法で、外から見ると、胸がふくらんで見えます。
腹式は肺の下方に空気をためる方法で、外から見ると、おなかがふくらんで見えます。
さらに、腹式呼吸には2種類あります。
順腹式呼吸は、吸うときにおなかをふくらませ、吐くときにおなかをへこませます。
逆腹式呼吸は、吸うときにおなかをへこませ、吐くときにおなかをふくらませます。
ダイエット呼吸は腹式呼吸ですが、順腹式でも逆腹式でもありません。
吸うときも吐くときも、おなかをへこませたまま呼吸を行います。
こうすることで、強力に腹圧をかけられるので、おなかのシェイプアップが期待できるのです。
そして、二つめが、「息を吐き切ること」です。
さまざまな呼吸法の秘伝と呼ばれるものの一つに、息を吐き切ることが挙げられます。
心臓や胃腸などは、自律神経の働きによって機能していますが、自律神経は自らの意志ではコントロールできません。
それが、呼吸によって、自律神経に働きかけられるのです。
その呼吸とは、無意識にする浅く短い呼吸ではなく、深く長い呼吸です。
そして、苦しくなるまで息を吐き切ることが、腹筋を鍛えることにもなるのです。
最後が、「音を出しながら息を吐くこと」です。
これによって、息を吐き切れているかが、自分の耳で確認できるのです。
ダイエット呼吸では、鼻から吸って、口から吐きます。
では、2つのダイエット呼吸のやり方に入りましょう。
ダイエット呼吸のやり方
■呼吸の基本
◎鼻から吸って口から吐く
◎おなかをへこませた状態で、呼吸をする。
◎息を吐くときは、口をすぼめて音を出しながら吐く。
◎苦しくなるまで息を吐き切る。
腕振り呼吸
ねじり呼吸

❶左足を半歩前に出して立ち、両手で握りこぶしを作り、左腕を正面に突き出し、右腕を後方に向けます。
❷おなかをへこませたまま、息を吸ったら、①の状態から両腕を上体ごとゆっくり左にねじりながら、息を吐きます。このとき、口をすぼめた状態で、音を出しましょう。
❸これ以上ねじれないというところまでねじったら、そこで息を吐き切ります。
次に、右足を半歩前に出して立ち、右腕を正面に突き出し、左腕を後方に向け、同様のやり方で右にひねります。
これを左右、2回ずつ行いましょう。
こぶしを作って行うと二の腕が引き締まる
それぞれの呼吸法で、握りこぶしを作るのは、二の腕を引き締める効果があるからです。
また、食事制限は必要ありません。
しかし、実際は3日ほど続けると、食事をしてもすぐに満腹になるので、食事量がへってきます。
毎日続けると、自律神経が整うので、やせるだけでなく、体調もよくなるでしょう。
ちなみに、ダイエット効果を上げるために、ルールを二つ設けています。
それは、夜10時以降は食事をしないこと。
それと、夕食後、朝食まで12時間以上間を空けることです。
私自身、2012年8月からこの呼吸法を行い、ダイエットに成功しました。
開始前、体重76Kg、ウエスト99cmでした。
それが、約3ヵ月で体重65・5Kg、ウエスト78cmになったのです。
10Kg強やせ、ポッコリしていたおなかが21cmも縮まりました。
顔も小さくスッキリしました。
解説者のプロフィール
宮城悟(みやぎ・さとる)
国際心相科学協会会長・気功師。
❶両足を肩幅に開いて立ち、両腕を体の側面で下ろし、両手で握りこぶしを作ります。
❷おなかをへこませたまま、両腕をゆっくり真上に持ち上げながら、息を吸います。
❸②の状態から両腕をゆっくり元に戻しながら、苦しくなるまで息を吐き切ります。
このとき、口をすぼめた状態で、音を出しましょう。
これを2回くり返します。