視界が明るくなりハッキリ物が見える
私は30代のころに整形外科で「先天的腰椎すべり症」と診断され、ずっと腰痛持ちです。1ヵ月半ほど前に足首をねんざした際、腰もひねったらしく、腰痛が悪化しました。
以前から腰痛はありましたが、犬の散歩で近所の山を登るくらいは動けたので、生活に支障はありませんでした。ところが、今回ひねったことで、炊事の途中で腰が痛みだし、立っていられなくなる始末です。犬の散歩は平らな道だけになりました。
いちばんつらかったのが、朝です。睡眠中に血流が悪くなるのか、体が固まり、起き上がるときに、腰に鈍い痛みが走ります。そんな状態ですから、着替えをするのもひと苦労でした。
重いバッグを肩にかけて歩いたり、長時間の立ち仕事をしたり、少し無理をすると、腰が痛みます。パソコン作業を長時間行うと、腰痛のせいでペースが落ちてきます。
そんなとき、松岡佳余子先生(記事耳の穴もみのやり方参照)のセミナーで聞いた「耳の穴もみ」をやってみようと思いつきました。松岡先生にメールでやり方を教わり、10日ほど続けましたが、あまり効果を感じませんでした。
その後、セミナーで松岡先生に直接お目にかかり、実際に私の耳の穴に指を入れて施術していただきました。
そのとき、効果の出なかった理由がわかりました。先生の耳の穴もみは、涙が出そうなくらい痛いのです。それほどしっかりもまなければ、効果は得られないのでしょう。
強い痛みを感じるのは、私の耳の穴がむくんでいるためでした。そのむくみを取るように、丁寧にもむと、すぐに体に変化が現れました。全身がポカポカして、首や肩のコリが軽くなったのです。
また、ショボショボしていた目が、パッと開きました。視界が明るくなり、物がハッキリ見えるようになりました。
ちょうどそのころ、目がとても疲れていたので、見え方の違いがわかりやすかったのだと思います。
朝の痛みが消えてパッと起きられる!
それからは、自分でも強めに刺激するようにしました。すると、耳の穴の前方、斜め上方向が、特に痛いことに気づきました。そこで、木製の手作りツボ押しグッズを使ってみたところ、痛いところにぴったり当たり、うまく刺激できました。
テレビを見ているときなど、暇さえあれば耳の穴を刺激したところ、腰痛はいつの間にか消えていました。朝、起き上がるときに痛みがなく、パッと起きられるようになったのです。
でも、油断は禁物です。半月ほど前、痛みから解放されたのがうれしくて、長時間、庭の草刈りをしたら、腰痛がぶり返してしまいました。慌てて耳の穴もみをして、少しずつよくなっているところです。
耳の穴もみを行えば痛みが消えるとわかっているので、心配していません。すぐによくなるだろうと楽観しています。
そしてもう一つ、耳の穴もみで得られた効果があります。
垂れぎみだったほおが、上がってきたのです。耳の穴をもんだら、短期間で顔が変わってきました。
「フェイスラインが引き締まって、小顔になったかな」と思っていたら、先日、友人に「顔がスッキリしているわね」といわれました。気のせいではなく、ほんとうにリフトアップしているのでしょう。
首や肩がこったり目が疲れたりしても、その日のうちに解消できて翌日に持ち越すことがなくなりました。おかげで、仕事がスムーズに進みます。
いつでもどこでもすぐにできる耳の穴もみは、古希を迎えた私の常備薬といってもいいかもしれません。
顔のコリや血流が改善しほうれい線が薄くなる(アジアンハンドセラピー協会理事・鍼灸師 松岡佳余子)
耳の穴の皮膚表面を網目のように走る血管は、首や肩につながっています。耳の穴もみで血流がよくなると、首や肩の筋肉が柔軟になって、コリが改善します。また、耳の穴にある腰に対応するポイントをもむことで、腰への血流も改善します。
耳の穴もみは、顔のコリや血流を改善する効果もあるので、ほうれい線やクマも薄くなるでしょう。
寝起きは爽快!