頭がふわふわするめまい。駅のホームから転落しそうになった!
私は50歳を過ぎたころから、ふらついたり、フワフワしたりするめまいに悩まされるようになりました。初めは更年期障害かと思っていたのですが、何年たっても症状はなくならず、ますますひどくなるばかりでした。
まず、道を歩いているときによくフワフワ感があり、一人で外出することが、しだいに不安になってきました。
いちばん恐怖を感じたのは、駅のホームを歩いているときです。混雑したホームで、急いで歩いていたら、ふらついてホームの端から転落しそうになったのです。
また、美容院に行ったときにシャンプー台で体を倒されると、クラクラとしためまいが止まらなくなりました。自宅で髪を洗う際も、めまいが起こることがあり、いつもおそるおそるシャンプーをしていたものです。
台所に立って、下を向いてキャベツを刻んでいるときなどに、フラッとすることもありました。
こうしたつらいめまいが続いていたので、5年ほど前に、私は一度、脳神経外科で検査を受けました。
すると、首の脊柱管狭窄症(脊髄などの神経が入った、背骨を通る管が狭くなる病気)と診断されたのです。その医師によれば、めまいも、首が原因で起こっているのだそうです。
そして、狭窄を起こしているのが首なので、手術はできないともいわれました。治す手立てがなければ、これからもつらい症状を背負っていかなければならないわけです。私は、とても絶望的な気持ちになりました。
そんな折、あるタウン誌を見ていると、松久正先生の鎌倉ドクタードルフィン診療所のことが載っていました。
その情報によれば、手術は行わないし、薬もいっさい用いず、神経の流れを正す手技だけで、あらゆる症状を治してくれるとのことです。それを読んで、私はぜひ松久先生に診ていただきたいと思いました。
首の後ろを押す「ピンポイント療法」で耳鳴りが治った!
初めて松久先生の診療所を訪れたのは、2012年1月でした。最初に、レントゲン写真を撮ってもらうと、私の首は5㎝ほど前に曲がっていることがわかりました。やはり、首に問題があったようです。
神経の流れをチェックしてもらったあと、「必ずよくなるので、任せてください」という松久先生の言葉を聞いたときは、どんなにホッとしたか知れません。
神経の流れを正す治療を受け、先生から、「ピンポイント療法」を教えてもらいました。ピンポイント療法とは、腹式呼吸をやりながら、左右どちらかの首の後ろを押すという、自分でもできる治療法です。私の場合、押すポイントは左側と、先生に教えていただきました。
診療所での施術は、2週間に1回なので、その間、自分でピンポイント療法を行うと、改善効果が高くなるとのことです。
その日から、暇を見つけては、ピンポイント療法に励みました。電車に乗っているときなどは、始終、首の後ろを押しました。
これを毎日続けていると、だんだんとめまいの頻度が少なくなっていきました。そして、診療所を訪れて2〜3ヵ月がたったころからでしょうか、めまいが起らなくなったのです。
今年に入ってからは、料理をしているときのふらつきや、道を歩いているときのフワフワ感も、全くなくなりました。おかげで、駅のホームを歩くときも、人をよけながら、どんどん歩けるようになったのです。
ところで、私は、以前は耳鳴りもありました。トントンといいう軽い音で、それほどひどくはなかったのですが、夜寝るときに気になっていたのです。そんな耳鳴りも、ピンポイント療法を始めてからは起こらなくなりました。
ちなみに、最近はめまいがしなくなったので、ついピンポイント療法をやるのを忘れてしまうことがあります。すると、体調が悪くなることもあるので、また毎日欠かさずにやらないといけないと、自分にいい聞かせています。
とはいえ、もう以前のようなつらいめまいに悩まされることはありません。めまいがあったときは、外出するのが不安で、家に閉じこもりがちでしたが、今では自信を持って一人で外出できます。おかげで、「新しい洋服を買いに行こう」などという、楽しい気持ちにもなれました。
脊柱管狭窄症で滞った 神経の流れもよくなる(鎌倉ドクタードルフィン診療所院長 松久 正)
めまいも、根本的には神経の流れの乱れからきています。一般の病院に行っても、診察する際にそれをチェックできないので、なかなか治らないのです。
その点、ピンポイント療法を行うと、脊柱管狭窄症で滞っていた神経の流れがよくなります。その結果、田所さんのように、めまいが改善するのです。