悲しくなるほどの【首筋の痛み】肩の痛みも改善 原因は「肋骨のコリ」にあった
昨年の秋ごろ、突然右の首筋から肩にかけて痛みを感じるようになりました。首を右に傾けたり、首を右に向けたり……。そんな何気ない動きで、痛みが走るのです。最初は寝違えたのだろうと、軽く考えていました。【体験談】三戸雪子(仮名・会社員・56歳)
悲しくなるほどの【首筋の痛み】肩の痛みも改善 原因は「肋骨のコリ」
昨年の秋ごろ、突然右の首から肩にかけて痛みを感じるようになりました。首を右に傾けたり、首を右に向けたり……。そんな何気ない動きで、痛みが走るのです。最初は寝違えたのだろうと、軽く考えていました。でも、いつまでたっても治らないのです。
これは肩こりからきている痛みではと思い、痛い部位を押したりもんだり、肩を回したりもしました。でも、やはり一向に改善しません。痛みは、悲しくなるほど強くなっていました。
そこで、相談に行ったのが浜田貫太郎先生の整体院です。私は以前、先生の整体講座に参加したことがあり、先生のブログも読んでいました。そこに、首の痛みにいい体操がある、とあったので、教えてもらうことにしたのです。
その体操が「肋骨ほぐし」でした。肋骨ほぐしとは、固まって動きが悪くなった肋骨をほぐして、首の痛みを軽減するという体操です。
先生によると、私は肋骨の動きが硬いそうです。実際、肋骨ほぐしをやってみると、右方向に上体を倒す動きがやりにくいことに気付きました。
しかし、何回かくり返し行ううちに、だんだんと動かしやすくなっていくのがわかりました。
体操の終了後、首を右に傾けた私は、驚きました。まだ痛みはあるものの、首が滑らかに動くではありませんか。
伸ばしたりひねったりしたのは胴体なのに、首がほぐれるなんて、不思議に思いました。
以来、朝晩の1日2回、私は肋骨ほぐしを実践しています。3週間ほどたちますが、首の痛みはかなり改善しています。
実践前の首の痛みを100としたら、今は20~30程度といったところでしょうか。半年近く悩まされてきた原因不明の痛みがやっと改善しそうで、心からホッとしています。
肋骨ほぐしは難しい動きがないし、時間も2~3分しかかかりません。とても続けやすい体操だと思うので、首のこりや痛みがある友人にも勧めたいと考えています。
肋骨ほぐしのやり方
首と体幹が連動すると首への負担が減少(浜田整体院長・浜田貫太郎)
三戸さんの場合、肋骨が硬いために首に痛みが生じていました。肋骨が動かないので、それを補うために首を過剰に動かしていたことが、首の右側の痛みの一因となったのでしょう。
首が痛いとき、患部にのみアプローチする人がほとんどですが、体はそれぞれのパーツが独立しているわけではなく、つながっています。
肋骨ほぐしを行うと、首と体幹が連動して動くようになるので、首への負担がなくなり、痛みが快方に向かいます。
解説者のプロフィール
浜田貫太郎
整体師。石川県生まれ。
整体の創始者といわれる野口晴哉氏が唱えた独自の方法論「整体操法」を伝える整体協会(社)へ入門。
同協会に8年在籍後、独立。施術のほか、各種講座を開催して、整体の普及に努める。
著書に『整体操法入門』(たにぐち書店)がある。
●自由が丘 浜田整体
http://seitai.iiyudana.net/
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