
腸にへばりついた便がはがれ落ちていく
私は2008年に初めて、医師の三浦直樹先生が指導する「座禅断食」の合宿に参加。
そこで「梅流し」を体験しました。
梅流しとは、2泊3日の断食合宿の最終日に行う「明けの食事」と呼ばれる作法の一つです。
まず、大根の煮汁に梅干しを入れた「梅湯」を飲み、その後も引き続きそれを飲みながら、煮た大根と生野菜に梅やみそをつけて食べるのです。
「梅流し」については、別記事(腸の大掃除「梅流し」のやり方)で詳しく解説されています。
そうすると、梅が洗剤、大根や生野菜がタワシの役割をして、腸にたまった宿便が出るといわれています。
私の場合、梅湯を2杯くらい飲み、生野菜を食べ始めたころからトイレに行きたくなります。
合計10回くらいは行くでしょうか。
全部出しきるとすっきりして、その後、1時間以上車を運転して帰っても、途中でトイレに行きたくなるようなことはありません。
「断食をやりきった!」という達成感と、おなかがすっきりとした爽快感は格別です。
私は年2回のペースで、これまでに十数回、座禅断食合宿に参加してきました。
3回目に参加した座禅断食合宿のときには、梅流しを行うと、まるでワカメのような宿便が出たことを覚えています。
まさに腸にへばりついていたものが、はがれ落ちたような印象でした。
実は私は、酸っぱいものがあまり得意ではありません。
でも、丸2日以上断食をした後、最初に口にする梅湯は、とってもおいしく感じます。
その後、梅やみそをつけて食べる煮大根も、忘れられない滋味に満ちた味わいでした。
間食も無理せず控えられるようになった
あまりにおいしいので、初めて断食合宿に参加して以来、自宅でも、梅湯や煮た大根を、普段の食事に取り入れています。
普段はこれを食べたからといって宿便が出たりはしませんが、とにかくおいしいから続けています。
一緒に食べている主人にも好評です。
ところで、私は座禅断食の合宿に参加するまで、年齢とともに歯止めが利かなくなってきた体重増に悩まされていました。
長年、身長153㎝、体重56〜57㎏を維持していたのが、60歳を前に、仕事を辞めたあたりから、ジワジワと増えていったのです。
今まで着ていた洋服が次々と入らなくなり、ウエスト部分を広げるなどして対応していました。新しい洋服を買いに行っても、試着した自分の姿を見ると嫌になってしまうのです。
いつしか体重は64㎏、体脂肪率は37%になり、さすがに焦り始めていました。そんな矢先、友人が座禅断食の合宿に誘ってくれたのです。
断食をして梅流しで宿便を出し、その後、1週間は自宅で「回復食」といって体に優しい食事を続けると、体重は3㎏くらい落ちます。
回復食を終えて普通の食事に戻すと、体重は1.5㎏くらい戻るのですが、断食前の体重まで増えることはありません。
以前より食べられる量が減り、間食も無理せず控えられるようになったのです。
梅流しで食べるメニューを普段の食事に取り入れたことも、よかったのかもしれません。
こうして3㎏やせては1.5㎏戻るということをくり返すうちに、現在までに体重は50㎏に、体脂肪率は25〜26%になりました。
ピーク時より体重は14㎏、体脂肪は12%も減り、服のサイズは、13号から9号になりました。
71歳で自分で運転してゴルフに行ける!持参の梅湯で熱中症知らず
趣味のゴルフをした後、お風呂に入ると、同年代の人に比べておなかが出ていないことも実感します。
うれしいのは、きれいにやせられたこと。
肌もシワにならずツヤがあり、「健康的にやせた」と言われます。
夏にゴルフをするときは、水筒にお湯を入れ、そこに梅干しを2個ぐらい加えたものを持参して飲んでいます。
おかげで、熱中症になったことはありません。
自らの運転で早朝から1時間半かけてゴルフ場へ行き、18ホールまわって帰ってくるのですから、71歳にしては体は丈夫なほうだと思います。
ゴルフもよく飛び、友人たちからも感心されるほどです。
断食を始めてからはカゼもひかなくなり、今は自分の健康に自信を持って過ごせています。

スリムになった勝本さん
腸がきれいになると脂肪がたまらない(みうらクリニック院長 三浦直樹)
梅のクエン酸と野菜の食物繊維の働きで腸がきれいになると、消化吸収能力が高まり、余分な脂肪がたまりにくくなります。
そのため、自然に、きれいにやせることができるのです。
梅は健康食品。大根には脂を溶かす作用や整腸作用があります。
普段からこうしたものを食べているのは、非常によいことだと思います。
ゴルフのときも、梅干しをとればミネラルが補給できて、熱中症対策になることはもちろん、疲労回復効果が得られます。
また、梅には殺菌作用、免疫力(病気に抵抗する力)を高める作用があるので、カゼなどもひきにくくなります。
今後も健康のために梅をご活用ください。