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【加齢臭】「くさい」と言われてショック!対策はミョウバン水と食生活改善

【加齢臭】「くさい」と言われてショック!対策はミョウバン水と食生活改善

加齢とともに人はにおいを発しやすくなります。中高年以降は、皮膚にある皮脂腺の機能が衰えたり、皮脂が酸化しやすくなったりして、いわゆる加齢臭が強くなります。高齢者特有のにおいの改善、予防のために、生活習慣の改善もお勧めです。また安全な消臭剤「ミョウバン水」の作り方もご紹介しましょう。【解説】五味常明(五味クリニック院長)

【お悩み】孫に「くさい」と言われてショック!


孫に「じいじ、くさい」と言われてショックを受けています。
歯みがきや入浴など清潔にはしているつもりです。
何か日常生活で気を付けたほうがいいことはありますか?
また、医療機関への受診なども考えるべきなのでしょうか。(60代男性)

回答者のプロフィール

五味常明(ごみ・つねあき)
●五味クリニック
・東京
新宿区百人町1-10-12
TEL 03-3368-5126
・大阪
大阪市西区新町3-8-18
TEL 06-6532-8632
http://www.gomiclinic.com/

五味クリニック院長。
1949年、長野県生まれ。
昭和大学形成外科等で形成外科学、および多摩病院精神科等で精神医学を専攻。
患者の心のケアを基本にしながら外科的手法を組み合わせる「心療外科」を新しい医学分野として提唱。
99年からは、ケアマネジャー(介護支援専門員)として、デイケア事業や、高齢者介護の現場でのニオイのケアにも取り組む。

加齢とともに臭いは出てくるもの

加齢とともに、人はにおいを発しやすくなります。
中高年以降は、皮膚にある皮脂腺の機能が衰えたり、皮脂が酸化しやすくなったりして、いわゆる加齢臭が強くなります。

また、消化力が衰え、腸内でにおい分子が異常に産生されると、便臭が強くなるだけでなく、体内に吸収され、汗と共に体臭を発散します。

また、加齢現象の一つとして唾液が減ることに加え、多くの高齢者が降圧剤や睡眠剤などの唾液の分泌を抑制する作用のある薬を服用しています。
唾液の分泌量が減少すると、消臭機能が低下して、口臭の最も大きな原因となります。

加えて、咀嚼力(かむ力)と嚥下力(飲み込む力)の低下の影響で、口腔内にたまった食べかすの発酵が進み、これも口臭の原因となります。

また、生活習慣病などの病気がもたらすにおいもあります。
糖尿病の人は、口や体から独特の甘いにおいを発し、尿のにおいも強くなりますし、肝臓や腎臓の機能が低下すると、アンモニア臭が強くなります。

においを気にして引きこもりになる例も

このように、高齢者ににおいの問題はつきものなのですが、今回のお悩みについては、そもそもの前提となる「じいじ、くさい」の言葉をそのままに受け取っていいものかどうか、迷うところです。
お孫さんの年齢がわかりませんが、小さい子どもは意味がはっきりしないまま言葉を使い、大人の反応を楽しんだりすることもあります。

また、言葉にはいろいろな意味もあります。
例えば、お孫さんの周囲の大人、つまり相談者の息子さんや娘さん、その連れ合いが会話の中で「じじくさい」という意味合いで使った言葉を、「じじ」と「くさい」の言葉の組み合わせがおもしろくて「じいじ、くさい」と言ったのかもしれません。

まずは、ご自身の配偶者やお子さんなど、気の置けない関係の人に、自分が本当ににおいを発しているのかどうかを確認してみてください。

いずれにしても「くさい」と言わると傷つきますよね。

同じようなことをサークル仲間に言われ、外出や人に会うことがこわくなり、引きこもってしまったという例もあります。
高齢者特有のにおいの改善、予防のために、生活習慣を改善してみるのもお勧めです。

生活習慣病の予防=加齢臭の予防になる

実際に加齢臭が強い人は、肉類が好き、酒やたばこを好む、運動不足といった不摂生な生活を送っているものです。
検査をすると、コレステロール値や中性脂肪の数値が高く、内臓脂肪がたまっている人に多くみられます。

つまり、加齢臭はメタボ臭でもあるのです。
したがって、加齢臭の予防は、暴飲暴食、運動不足や睡眠不足を避けるなど、生活習慣病の予防・改善法と同じです。

なかでも食生活の改善が重要です。
食事の基本は、抗酸化作用(病気や加齢の原因となる活性酸素を抑える作用)のある食物を摂取することです。

主食は胚芽米や雑穀を多くします。
副食には魚介類や海藻、季節の野菜、味噌や豆腐などの大豆製品を摂取しましょう。
細かく考えずとも、和食を中心とした食生活を主とすると、抗酸化力の高い食事になります。

また、高齢者は口臭が強くなりやすいので、食べたらすぐに歯磨きをするのが基本です。
歯磨き粉にうがい薬のイソジンを2~3滴垂らして歯磨きをすると、口腔内の細菌の増殖防止に役立ちます。

口臭予防効果のある緑茶は、飲むだけでなく、お茶がらをひとつまみ口に入れて、ガムのようにかんでいると唾液が出て口臭予防に役立ちます。

制汗剤は使用に注意が必要!安全でお勧めなのは「ミョウバン水」

スプレータイプなどのデオドラント商品を使用している人もいると思いますが、これらはすべてわきや足などの局所のみに使用するものです。
体の広範囲に使用すると、発汗機能が抑制されて体温調節が働かなくなり、熱中症の危険があります。

安全なデオドラントしては、ミョウバン水がお勧めです。
皮膚に吹きかけてもいいですし、下着やシャツなどの衣類にスプレーすれば、衣類に消臭機能を持たせることもできます。

また、性別を問わず、加齢とともに尿もれをはじめとした尿トラブルが出やすくなります。
これも、高齢者特有のにおいの原因となります。

最近ではにおいを抑える特殊な繊維を使用した下着もあるので、利用してみるとよいでしょう。
先のミョウバン水をスプレーして乾かしておくのもお勧めです。

においをあまりに気にするとストレスがたまり、そのことが活性酸素を増加させ、さらに加齢臭が強くなるという悪循環に陥ります。
好きな趣味やスポーツなどでストレスの解消をすることも大切です。

ミョウバン水の作り方

スーパーの食品売り場などで市販されているミョウバンを用いて、手作りのデオドラント剤を作ることができます。
出来上がったミョウバン水を、肌や衣類に吹きかけましょう。

●用意するもの
ミョウバン……50g
1.5ℓの空のペットボトル……1本

●作り方
ミョウバンをペットボトルに入れて水道水をペットボトルいっぱいになるまで注ぎ、ふたをしてよく振る。
*ミョウバンが溶けない場合は、1日放置する。
*冷蔵庫保存で1ヵ月くらい持つ。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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