MENU
【時短家事の秘策】散らからない!汚れない!「勝手に片付く家」の作り方

【時短家事の秘策】散らからない!汚れない!「勝手に片付く家」の作り方

テレビで話題の“時短家事”の専門家が直伝!「勝手に片づく家」を作る3つの秘策!家事効率がよくなると、「めんどうな家事」も、気軽に、気楽に、ごく短時間で取り組める「楽しい家事」に変わります。【解説】本間朝子(知的家事プロデューサー)

掃除と片づけにまとまった時間はいらない

「毎日時間に追われて、片づけにまで手が回らない!」「家がすぐ“カオス”になる!」「効率よく家事をすませたい!」掃除や片づけ、家事に関して、こんな悩みを抱えているかたは、非常に多いようです。
私は知的家事プロデューサーとして、日々の家事を効率化できるさまざまなメソッドを、メディアやセミナーなどでご紹介しています。

家事効率がよくなると、「めんどうな家事」も、気軽に、気楽に、ごく短時間で取り組める「楽しい家事」に変わります。
家事の中でもとりわけ、掃除や片づけに、多大な時間と体力・気力を費やしているかたは少なくありません。

でも、掃除や片づけが効率よくこなせる状況、すなわち「勝手に片づく」状況を整えられれば、掃除や片づけに、まとまった時間はいらなくなります。
掃除や片づけに時間がかからなくなると、余った時間を自由に使えます。

仕事や趣味に励んだり、家族と豊かな時間を過ごしたりするのもいいですね。
ゆっくり休むことも可能です。

おおげさに聞こえるかもしれませんが、家事を時短できると、驚くほど、毎日が幸せになります。
と言っている私自身も、昔は家事が苦手で、掃除も片づけも大嫌い。

家は年じゅう散らかりっぱなしでした。
当時の私は会社員でしたが、疲れて仕事から帰ってきて、片づいていない部屋を見ると、リラックスするどころか、余計に疲れてしまいます。

帰宅して、ゆっくり休みたくても、部屋が散らかっていたり汚れていたりしたら、気が休まりません。
家が散らかり放題で、夫があまり帰ってこなかった時期もあります。

家が散らかっているせいで、イライラしてしまったり、家族と険悪な雰囲気になってしまったりという経験は、皆さんも心当たりがあるのではないでしょうか。

空間が片づくととてつもなく心地がいい

さて、「勝手に片づく家」とはどんな家だと思いますか?その特長は2つ。
「散らからない」こと、そして「汚れない」ことです。

まず「散らからない」から考えてみましょう。
モノが散らかる大きな原因は、持ちすぎているからです。

自分に合う量(=ストレスなく管理できる量)、家に合う量(=ゆったり収納できる量)を保てていれば、散らかることはなくなり、家の中で「見つからない!」「あるのかないのかわからない!」とイライラすることがなくなります。

ただし、注意していただきたいのですが、これは「モノの減量化」をしましょうという話ではありません。
最低限の所持品になるまで「捨て続ける」「減らし続ける」ではなく、あくまで「暮らしやすい適量にし、その量を保つ」のです。

実は私が、掃除や片づけへのネガティブマインドをなくし、家事が好きになれたのは、この「適量」の心地よさを知ったのがきっかけです。

それは台所の、コンロの脇の1段の引き出しでした。
台所でいちばんよく開閉する引き出しにもかかわらず、モノが入りすぎていて、必要なモノが一目で見つからない。

また例え、ばおたまを取り出そうにも、斜めに入った菜箸が引っかかって、取り出せない。
そんな状況なので、料理が好きにもかかわらず、食事の準備のたびに、私は何度もイライラしていました。

ここさえなんとかすれば、料理が、そして家事が楽になるかも――と、ある日私は、引き出しのモノを全部取り出し、週1 回以上使わないモノをすべて取り除いてみました。
引き出し1段なので、作業はすぐ終了。

すると……それまでは見るだけでイライラしていた引き出しが、見違えるほどスッキリしたのです!ついさっきまで、中を見るたびにゲンナリしていたのが、今度は逆に、用もないのに、引き出しを開閉してニンマリする有り様でした(笑)。

たった引き出し1段でも、1日に何度も見たり使ったりする場所がスッキリ整い、使い勝手がいいと、とてつもなく心地がいい。

料理の時間は、もちろん短くなりました。
その心地よさにやみつきになった私は、その後あっという間に、家じゅうを片づけてしまいました。

1カ月半程度で、持ちすぎていたモノはすっかり撤去され、家全体が整ったのです。
以来、再び家がカオスに戻ったことは、まだ一度もありません。

家事が楽になると穏やかな心で過ごせる

次に「汚れない」についてですが、汚れない家とは、どんな家にも必ずあるホコリや細かいゴミが、めんどうな掃除をしなくても、たまらない家のことです。
そんな家を叶えるための2つの簡単なメソッドは別記事でご紹介しますので、ぜひ実践してみてください。

苦痛だった家事を楽しくこなせるようになると、精神的なゆとりが生まれ、焦ったり不安になったり、不機嫌になることがなくなりました。
いつも穏やかに過ごせるようになりました。

夫と語り合う時間も増え、夫婦ゲンカもなくなりました。
「たった1カ所と言われても、その1カ所を片づける気力さえない……」「どこから手をつけていいのか判断できない……」というかたもいるでしょう。

私ももともと片づけが苦手だったので、気持ちはよくわかります!そんなかたはまず、自分がいちばん楽しい時間を過ごしているエリアをチョイス。
そこに落ちているゴミを取り除くか、床に散らばっているモノを1カ所に集めてみてください。

それだけでも、きっと達成感を得られます。
そしてその部屋で、より楽しい時間を過ごせるようになります。

私の場合は料理が好きなので、キッチンの引き出しを整えたことで、料理がいっそう楽しくなり、「片づけ=意外と楽しい!」というマインドになれました。
そして、片づけに加速がつきました。

家を整えるうえで最も重要なのは、暮らしている人が幸せかどうかです。
みんな幸せで、家事に支障がなければ、無理に、モデルルームのような家にする必要はないと思います。

ご自身のペースで、家族みんなが快適な毎日を過ごせる家を、作ってみてくださいね。

解説者のプロフィール

本間朝子
不動産会社の企画営業、フードプランニング会社のチーフディレクターを経て独立。自分自身が仕事と家事の両立に苦労した経験から、時間と無駄な労力を省く家事メソッド「知的家事」を考案。「時間がない」「家事が大変」と嘆く多くの主婦の悩みを解決している。日本テレビ「ヒルナンデス!」やNHK「あさイチ」などメディアでも精力的に活躍。著書に『写真でわかる! 家事の手間を9割減らせる部屋づくり』(青春出版社)など。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

関連記事
私たちの体は、使わないと衰えていきます。例えば、運動せずにいると筋力が落ちていき、ついには立ったり歩いたりすることができなくなります。それは、脳も同じです。使わないでいると、頭はどんどんボケていきます。いちばんいいのは、あっと驚く物を見ることです。【解説】武田邦彦(中部大学特任教授・工学博士) 
更新: 2019-09-10 22:10:00
私がB型肝炎を発症したのは、27歳のとき、初ミュージカルの稽古中でした。病気そのものもそうですが、病名を知らない間に報道されて、当時はまだ肝炎という病気に対したくさんの誤解があったため、偏見に直面することになったのです。【体験談】石川ひとみ(歌手)
更新: 2019-09-10 22:10:00
孤独力を身につけることは、家族や友人に頼り切らずに、周りの人たちと適度に交わりながら、充実した人生を送る秘訣だと思います。そのためにも、自分にとってほんとうにたいせつな物事を取捨選択する「人生の片づけ」が必要なのです。【解説】弘兼憲史(漫画家)
更新: 2019-09-10 22:10:00
仕事や子育てをリタイアしたあとは、エンディングに向けて準備する時期だと思います。では、どんな準備が必要で、リタイア後はどんな生きかたがいいのか。 私が出した結論は、60歳からは「手ぶら人生」で行こう、です。【解説】弘兼憲史(漫画家)
更新: 2019-09-10 22:10:00
どうやったら、物事に動じない強い自分になれますか。そういう質問に対して、私はいつもこのようにお答えします。ぞうきんを持つというのは、掃除をして、身の回りを清浄な状態に整えること。それによっておのずと道が見えてきますから、悩みの解決にもつながるのです。【解説】有馬賴底(臨済宗相国寺派管長 相国寺・金閣寺・銀閣寺住職)
更新: 2019-09-10 22:10:00
最新記事
私は鍼灸師で、日本で一般的に行われている鍼灸治療のほか、「手指鍼」を取り入れた治療を行っています。手指鍼はその名のとおり、手や指にあるツボを鍼などで刺激して、病気や不調を改善する治療法です。【解説】松岡佳余子(アジアンハンドセラピー協会理事・鍼灸師)
更新: 2020-04-27 10:34:12
腱鞘炎やバネ指は、手を使うことが多いかたなら、だれもが起こす可能性のある指の障害です。バネ指というのは、わかりやすくいえば、腱鞘炎がひどくなったものです。腱鞘炎も、バネ指も、主な原因は指の使いすぎです。痛みやしびれを改善する一つの方法として、「手首押し」をご紹介します。【解説】田村周(山口嘉川クリニック院長)
更新: 2020-03-23 10:16:45
筋肉がこわばると、体を支えている骨格のバランスがくずれて、ぎっくり腰を起こしやすくなります。ぎっくり腰に即効性があるのが、手の甲にある「腰腿点」(ようたいてん)という反射区を利用した「指組み」治療です。この「指組み」のやり方をご紹介します。【解説】内田輝和(鍼メディカルうちだ院長・倉敷芸術科学大学生命科学部教授)
更新: 2020-03-02 10:09:34
慢性的な首のこり、こわばり、痛みといった首の不調を感じたら、早めに、まずは自分でできる首のケアを行うことが大切です。【解説】勝野浩(ヒロ整形クリニック院長)
更新: 2020-02-25 10:06:07
首がこったとき、こっている部位をもんだり押したりしていませんか? 実は、そうするとかえってこりや痛みを悪化させてしまうことがあります。首は前後左右に倒したりひねったりできる、よく動く部位です。そして、よく動くからこそ、こりや痛みといったトラブルを招きやすいのです。【解説】浜田貫太郎(浜田整体院長)
更新: 2020-02-17 10:18:14

ランキング

総合ランキングarrow_right_alt
get_app
ダウンロードする
キャンセル