
結婚相談所に「親」からの相談が多い理由
私は、全国13店舗のエステサロン経営とコンサルティングをしています。
サロンのお客さまからの恋愛相談が増え、
4年前に結婚相談所を開設しました。
これまでに1万2000人の方のカウンセリングをして、
そのうち9割が交際成立、ご成婚された方はトータルで1000組を超えました。
最近の″婚活〟の主役は40代ですが、
親御さんのセミナー参加が多くなったのも特徴です。
特に、「どうすれば息子は結婚できるのでしょうか」という、
お母さまからの切実な相談が増えています。
ご主人とはいい関係ですか?
両親の関係がよくなると子どもは結婚に前向きになる
私はお母さまたちにアドバイスする前に
「ご主人とは、いい結婚生活を送っていますか?」と質問します。
なぜなら、現代は離婚率や子どもの教育費など、
結婚のリスクが伝えられることが多く、
お子さま世代が結婚にいいイメージを持てない傾向にあります。
その上、親が子どもに配偶者のグチをこぼしていたら、
「結婚なんてしたくない」と考えるのが当たり前です。
ですから親は「どうして結婚しないの?」と聞く前に、
結婚のよさを自ら示すことが大切です。
具体的にはお互いをほめあい、
会話を増やし夫婦で外食や旅行を楽しむといいでしょう。
長年連れ添った夫婦が、
改めて関係を深めるのは難しいと思います。
しかし、両親の関係がよくなると、
子どもは婚活に自然と前向きになるものです。
婚活では「第一印象」が特に大事
とはいえ、いざ婚活を始めても、
なかなか結婚に結びつかないこともあります。
婚活は自然な出会いと違い、
長い時間をかけて自分のよさを伝えることができないからです。
そこで短期決戦に備えて、
第一印象をよくすることが重要です。
まず、第一印象がよくない、
つまりモテないとは、どういうタイプでしょうか。
お兄さんタイプと妹タイプがモテる
ソワソワとして動作に落ち着きがなく、声が小さい男性、
″上から目線"で偉そうな女性はモテません。
まず、これらを変えようと意識することで、
第一印象はガラリと変わります。
わかりやすく言えば、発言やしぐさを、男性は「お兄さんタイプ」、
女性は「妹タイプ」にするとモテます。
そして、男女ともに重要なのは
「相手の話をよく聞くこと」です。
敬遠されるのは、
相手の反応にうとく、自分のことばかりを並べ立てる人です。
私は男女問わず「聞き上手は誘われ上手」とアドバイスしています。
しかし、聞くだけでは会話が成り立ちません。

距離が近づく「コピペ(コピー&ペースト)作戦」
そこでお勧めしているのが、
「コピペ(コピー&ペースト)作戦」。
これはカウンセリングで相手の心を開かせるときに用いる手法です。
「映画を見てきて楽しかった」と言われたら、
「そう、映画を見て楽しかったんだね」と相手の発言を複製して(コピー)、
自分の発言に貼り付ける(ペースト)方法です。
これだけで「あなたの話を聞いている」というアピールができ、
相手との距離がぐっと近づくはずです。
服装は母親が選んではダメ

服装にも気をつけたいものです。
いちばんよいのは、
お店でコーディネートしてもらうことです。
髪形も、美容師さんに相談しながらカットするのがいいでしょう。
見た目の印象が変わり、自信もつくはずです。
とはいえ、お金も手間もかかるので、
すぐには実践しにくいかもしれません。
その場合、最低限、お母さまがお子さんの服を選ぶのだけはやめましょう。
断られ慣れることが親子ともに重要
最後にお伝えしたいのは、
親子ともに「断られ慣れる」ことです。
くり返し相手から断られると、
本人は心が折れ、自信をなくします。
そんなときこそ親は明るく、
「早めに断られてよかったね。本当の出会いはまだまだこれから」と、
さらなる婚活に背中を押してあげることが大切です。
解説者のプロフィール

白鳥マキ(しらとり・まき)
大手電機メーカーのOL、化粧品メーカーの美容インストラクターを経てエステサロン「プラーナ」を開業。
お客さまから恋愛・結婚の相談を受ける中でモテるための法則に気づく。
心理学を学びChange Me結婚相談所を開設。
婚活で「次も会いたい」と言われる確率90%という驚異的な数字で注目されている。
著書に『モテるメール術』(ダイヤモンド社)がある。