
辛味が和らいでとても食べやすい「大根スムージー」
私は4年ほど前から「大根スムージー」を食べるようになり、昨年から、大根スムージー講座を定期的に開いています。
今では地元だけでなく、首都圏でも開催するようになり、大根スムージーファンは、着実に増えています。
大根スムージーと聞いて、「大根とスムージーが結びつかない」というかたもいらっしゃるかもしれませんね。
でも、これが意外とおいしいのです。
そして、おいしいだけでなく、食べていると、さまざまな効果が出てきます。
「7㎏やせた」「お通じがよくなった」「肌がきれいになった」「汗をかきやすくなった」「カゼをひかなくなった」などという声を、講座に参加された、たくさんのかたから聞きました。
なかには、「毒素が抜けるようだ」とおっしゃるかたもいます。
スムージーとは、野菜や果物をミキサーにかけて作る飲み物のことです。
大根スムージーは、大根と果物などをミキサーにかけて作るもので、組み合わせる果物や野菜によって、いろいろな味を楽しめます。
辛味成分「イソチオシアネート」が代謝を上げる

そもそも、私がスムージーに大根を使うようになったのは、長年通っていた鍼灸の先生の言葉がきっかけでした。
「人にはそれぞれ体質に合う食品(野菜)があるが、大根は万人に合う」
それを聞いて、大根のことを調べたところ、おろした大根にはすばらしい食効があることがわかりました。
体に不可欠の消化酵素や食物繊維が豊富で、ビタミンやミネラルも幅広く入っています。
そして、なんといっても、大根特有の辛味成分であるイソチオシアネートが豊富なことです。
イソチオシアネートは代謝を上げる作用があり、若さの維持や、ダイエット効果を上げるのに欠かせない成分です。
その辛味がネックになって、大根おろしが苦手という人もいます。
でも、果物と合わせて作る大根スムージーなら、大根の辛味が和らいで食べやすくなります。
むしろ、フルーティーなデザート感覚で食べられます。
どんなに体によいものでも、おいしくなければ続きません。
大根スムージーは、具材の組み合わせによって、いろいろなおいしさを楽しめます。
ですから飽きずに続けられるのです。
6kgやせてそれ以上太らなくなった
私が、みなさんに大根スムージーを広めたいと思ったのは、私自身がこれを食べて、いろいろな健康効果を実感したからです。
なかでも大きかったのは、アレルギーが治ったことです。
私は毎年6月頃になると、くしゃみ、のどや目のかゆみ、鼻水などのアレルギー症状が出て困っていました。
それが治まって「やれやれ」と思ったときに、今度はブタクサの花粉で、同じように目や鼻に症状が出ます。
毎年このくり返しでしたが、大根スムージーを食べるようになった翌年から、そうしたアレルギーの症状がまったく出なくなったのです。
これには驚きましたし、正直、すごくうれしかったです。
また、大根スムージーを食べるようになって、ダイエットもできました。
その頃の私は、身長が160cmで体重が51kg。
太ってはいませんが、冬になると活動が落ちるせいか、いつも体重が増えて、それを夏の間に戻すという生活を続けていました。
ところが、大根スムージーを食べるようになってから、冬になっても太らず、むしろ体重は6kg、おなか周りは5cmもやせて、それ以上太らなくなったのです。
私はパンとお菓子の教室を開いているので、普段から、食事の他に試作品をたくさん作って食べています。
ですから、他の人より太りやすい生活をしていますが、それでも、ずっと45~46kg台の体重をキープしています。
大根スムージー・作り方と食べ方のポイント
基本の作り方
●大根:果物= 1:1 の割合でミキサーにかけて作るのが基本。(別記事「大根スムージーのレシピ」参照)
●大根の皮はむかないこと。
●果物は好みのものでOK。
リンゴやグレープフルーツ、キウイフルーツ、バナナなどがお勧め。
●果物のほか、コマツナなどの葉物、シソなどのハーブ、甘酒や豆乳などを加えてもよい。
1日にとる量の目安
●200~300ml程度。
食べるタイミング
●起床後、朝食前の空腹時。
●大根スムージーをとった後は、普通に朝食を食べてOK。
効果的な食べ方
飲むのではなく、スプーンなどですくって味わって食べる。
その他のポイント
●冬場や体の冷えが気になる人は、大根スムージーを食べる前に、白湯(またはノンカフェインの温
かいお茶)を1杯飲むとよい。
●冷蔵庫から出したてではなく、常温に戻した材料で作る。

皮付きのまま、朝の空腹時に食べるのが基本
大根スムージーの基本的な作り方は、別記事でご紹介しているとおりです。
作り方はとても簡単で、大根と果物を1対1の割合でミキサーにかけるだけです。
私はリンゴと合わせることが多いですが、バナナ、イチゴ、キウイフルーツ、ブドウ(巨峰)、オレンジなど、季節の果物を合わせても、とてもおいしいです。
そこに、コマツナやブロッコリーの茎、シソなどを足したり、甘酒や豆乳を加えてもいいでしょう。
最近好評だったのは、大根、リンゴ、炒り黒豆のスムージーです。
黒豆の香ばしさがアクセントになって、意外なおいしさです。
大根スムージーを作るときの注意点は、大根を皮付きのまま使うことです。
皮と身の間に、大事な成分が入っているからです。
そして、作ったらなるべく早く食べてください。
時間がたつと、酵素やイソチオシアネートが減ってしまいます。
食べるタイミングは、朝の空腹時がいちばんいいでしょう。
食べる量は、200~300mlを目安にします。
これを食べるだけでかなり満腹感がありますから、自然に朝食の量を減らせます。
食べるときは、スプーンでひとさじずつすくって、ゆっくり食べてください。
ゆっくり食べることで満腹感が高まり、吸収もよくなります。
また、ダイエットが目的の場合は、食事の食べる順番も同時に変えることをお勧めします。
先に野菜や汁物からとり、主食を最後にすると、自然に食べすぎを防げます。
大根は、先のほうは辛いので、上半分くらいを使うといいでしょう。
バナナやパイナップルのような味の濃い果物と合わせると、辛味が気にならなくなります。
ぜひみなさんも、いろいろな果物や野菜で、大根スムージーを楽しんでください。
自分の好みのスムージーが見つかると、続けやすくなります。
解説者のプロフィール

青木久美子(あおき・くみこ)
ダイエットアドバイザー、大根スムージープロフェッショナル。
4年前から始めた「大根スムージー」で自らがやせられ、健康を手に入れた経験を生かして、ダイエット指導を行う。
一般社団法人日本ホリスティックダイエット(TM)協会認定講師、StanfordIntroductiontoFoodandHealthcourse修了、ダイエット検定1級取得、スムージースペシャリスト、低糖質ダイエットスイーツ認定1級など、保有資格多数。