2週間保存できるジンジャーシロップ
ジンジャーシロップは、ショウガを加熱し、そのエキスを抽出したもので、ジンジャーエールの素になります。
砂糖の甘さとショウガの辛味が程よく調和し、ショウガのパワーを丸ごといただけます。
ジンジャーシロップ用に煮出した後のスライスは、甘辛い味が染みこんでいるので、乾燥させてチップスにしたり、そのまま刻んで料理に使うなど活用しましょう。
どちらも冷蔵庫で約2週間保存できます。
保存容器はきれいに洗って水気をふき、アルコールスプレーで消毒してから使うと万全でしょう。
バリエーションとして、ほかのスパイスをプラスする、砂糖を黒糖に変える、ジンジャーシロップにバルサミコ酢を加える、イチゴやマンゴーなどフルーツピューレを加える、といった作り方もお勧めです。
作っているときから、ショウガとスパイスのいい香りが漂い、飲むのが待ち遠しくなります。
スパイスは固形のもので力強い香りを出して
ショウガは、新鮮な無農薬なものを選びたいですが、無農薬のものが手に入らなかったときは、皮をむいて使うといいでしょう。
スプーンで皮をこそげ取るようにして、薬効成分を逃がさないよう、なるべく薄くむいてください。
また、スパイスは、粉末のものよりも固形のもののほうが、力強い香りを楽しめます。
スパイス類は、煮出すときにお茶パックに入れると、後で取り出しやすいでしょう。
余ったショウガは、乾燥させると状態が変わってしまうので、あまりお勧めしません。
皮つきのまま、かぶるくらいの水といっしょに密閉容器に入れ、冷蔵庫で保存しておくといいでしょう。
こまめに水を替えると、かなり日持ちします。
ジンジャーシロップ作りに慣れてきたら、2週間で使い切ることができる分量や、味つけを調整して、作ってみてください。
ジンジャーシロップの作り方
材料

基本スパイスに追加するスパイス
シナモン…1本
クローブ…3粒
カルダモン…3粒
・シナモン、クローブ、カルダモンは、体を温める作用がある。
・カルダモンはさやを割いて中の種の香りを出して使用する。
作り方


後味がさわやかでおやつにもお勧め
ジンジャーシロップは、お酒に入れることもできます。
ビールには、シロップだけでもOKですが、トマトジュースも加えて「ジンジャーレッドアイ」にするのも美味。
ヨーグルトのトッピングとして、ジンジャーシロップとジンジャースライスを加えるのもおいしくて、朝食の定番メニューになっている人も多いのです。
ジンジャーシロップを、豆寒天にかけたり、大学いものタレとしてからめるなど、和風のおやつにも合います。
夏は、市販のバニラアイスに、ジンジャースライスを加えるのもお勧め。
甘いアイスにほどよい辛みが広がり、大人な味わいに変化します。
ご自身のひらめきで、いろいろなものにジンジャーシロップとスライスを自由に追加して、毎日手軽にショウガを取る生活をしてみてください。
気づいたら“冷え知らず”の体になっている可能性は大です。
ジンジャービアーの作り方

●材料(1人分)
ビール 約425cc
ジンジャーシロップ 50cc
●作り方
①トールグラスにジンジャーシロップ、ビールの順に注ぎ入れる。
※お好みで㆑モンを絞ってもおいしい。
ジンジャーティーの作り方

●材料(1人分)
紅茶(ティーバッグ) 1 個
水 180cc
ジンジャーシロップ 大さじ2
ジンジャースライス 2 枚
●作り方
①小鍋に水とティーバッグを入れ、好みの濃さに煮出す。
②ティーカップにジンジャーシロップ、ジンジャースライスを入れ、❶の紅茶を注ぐ。
ジンジャーヨーグルトの作り方

●材料(1人分)
ヨーグルト 約240g
ジンジャーシロップ 大さじ2
ジンジャースライス 2 枚
ミント 適量
●作り方
①器にヨーグルト、ジンジャースライス、ミントを入れ、ジンジャーシロップをかけていただく。
解説者のプロフィール

嶋田葉子(しまだ・ようこ)
国内外のオーガニックレストランでの調理やインテリアショップでの勤務を経て、現在は旬の素材を使った料理企画やケータリングを行う「labo85」主宰。
期間限定カフェやレストランメニューの開発などで幅広く活動中。
オリーブオイルソムリエの資格も持つ。
著書は『朝昼晩しょうがレシピで冷えしらず こんなに使えるジンジャーシロップ』(家の光協会)。
・ショウガ…350g
・レモン…大さじ1(15cc)
・基本のスパイス
黒胡椒…5粒
鷹の爪…2本
ローリエ…2枚
・水…480cc
・キビ糖…300g