MENU
坐骨神経痛に効果【原田式ふくらはぎマッサージ】の効果とコツ

坐骨神経痛に効果【原田式ふくらはぎマッサージ】の効果とコツ

ふくらはぎが硬くなると、足が冷えて気持ちもイライラします。ところが、もんで軟らかくすると、足が温もり、体も快適に過ごせるのです。毎日、ふくらはぎをつきたての餅のような軟らかさになるまで徹底的にもんだところ座骨神経痛が徐々に改善し、同時に、冷えもすっかり解消したのです。【解説】原田秀康(国際足健法協会会長)

強そうな外見とは裏腹に体はガタガタ

長身でがっしりとした体形の私は、その体格を生かして武道家となり、26歳で拳法道場を開きました。
がむしゃらに体を鍛え続けていたのですが、ストイックな鍛錬が災いしたのか、30代半ば以後、体のあちこちから悲鳴が上がるようになったのです。

武道は冬も裸足で行うので、どうしても体が冷えます。
私の足は常に冷たくて、板張りの床では足裏がしびれるほどでした。

また、拳法の蹴りは股関節に負担をかけます。
気がつくと、腰痛や足のしびれ、頭痛、胃腸が弱いなど、頑強な見た目とは裏腹に、体はガタガタになっていたのです。

なかでもひどかったのは、座骨神経痛です。
寝ても起きても激痛で、しだいに、休み休みでないと歩けないほどに……。

マッサージや鍼治療へ行っても、よくなるのはそのときだけ。
「もう治らないのか」と思うと、人生真っ暗になりました。

そんなある日、足もみの先生を紹介していただきました。
時間がなくて、片足だけもんでもらったのですが、あれほど冷えていた足が、ポカポカと温かくなったのです。

しかも、足だけでなく、体全体が心地よく温まり、血が通っていくのを感じました。
この体験から、血流の大切さと、足をもむことの有効性を実感した私は、健康維持に役立つ足のもみ方を研究するようになりました。

武道しか能がない私にとって、体を動かせなくなることは死活問題です。
とにかく、必死でした。そして、行き着いたのが、「ふくらはぎもみ」です。

徹底的にふくらはぎをもめば何をしても取れなかった肩こりがスーッと消えた

当時カチンコチンに硬かった自分のふくらはぎを、私は徹底的にもみました。
ふくらはぎをもむと、何をしても取れなかった肩こりがスーッと消えます。

さらに、体の柔軟性が明らかに増し、その日の稽古では、いつになく体のキレがよくなるのを感じました。
こうして毎日、ふくらはぎをつきたての餅のような軟らかさになるまで徹底的にもんだところ、あれほど私を苦しめた座骨神経痛が徐々に改善し、同時に、冷えもすっかり解消したのです。

現在、67歳になりますが、今では、ふくらはぎが健康のバロメーターになっています。

ふくらはぎが硬くなると、足が冷えて気持ちもイライラします。
ところが、もんで軟らかくすると、足が温もり、体も快適に過ごせるのです。

ふくらはぎのココがかたくなりやすい!

全身の血流の循環にふくらはぎが影響

では、ふくらはぎをもむと、なぜいろんな症状が改善して、体が元気になるのでしょうか。
ふくらはぎは、第2の心臓といわれています。

心臓から送り出された血液は、酸素や栄養素を全身の細胞に届け、老廃物を回収して排泄し、心臓に戻ってきます。
このとき、足の血液を心臓に戻す役割をしているのが、ふくらはぎの筋肉です。

足は体の下部にあるため、重力の影響で血液の停滞が起こりやすいところです。
それを、ふくらはぎの筋肉を動かしてポンプ作用を働かせることで、心臓へと戻しているのです。

ふくらはぎの筋肉が硬くなり、このポンプ作用がうまく働かないと、血液が停滞し、足に老廃物がたまります。
すると、足の冷えやむくみが起こってきます。

それどころか、全身の血液循環が悪くなるため、ありとあらゆる器官に悪影響が及ぶのです。
逆に、ふくらはぎを軟らかくしてポンプの働きをよくすれば、血流が活性化し、連鎖的に体じゅうの血行がよくなります。

血流は元気の源といいますが、血行がよくなれば、全身が元気になります。

ふくらはぎは手でもむのもいいですが、私は、自作の金棒を使っています。
道具を使うと、疲れることなく、徹底的にもみほぐすことができます。

家にある物で代用してもいいでしょう。
触って硬いところがあれば、徹底的にもみほぐします。

外側は軟らかくても、奥のほうにしこりのようなものがあることも多いものです。
最初は痛いかもしれませんが、深部までほぐすつもりで、ゆっくり少しずつ力を入れて行ってください。

ふくらはぎもみは1日2回、朝晩行うとよいでしょう。
ふくらはぎが硬い人は、入浴中または入浴後に行うとほぐれやすいです。

解説者のプロフィール

原田秀康(はらだ・ひでやす)
●国際足健法協会
http://www.sokukenhou.com

巍桜流拳法二代目宗家。
国際足健法協会会長。
30代半ばから体調をくずし、このとき足裏健康法に出合う。
独自に研究を進めるうちに、ふくらはぎや太もも、足指などの重要性を見いだし、LTF療法を確立。
さらなる研究に邁進している。
著書『長生きはふくらはぎで決まる!』(福昌堂)が好評発売中。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

関連記事
言われるがままバンドを巻き体を動かしてみたところ、腰とお尻の下の鈍い痛みがその場でスッと消えたのです。心底びっくりし「これはなんですか?」と関口先生に聞いたところ、43円療法と教えられました。私の体に43円療法は合っていると思います。体の痛みを自分で調整できるのはありがたいです。【体験談】奥田弘毅(仮名・無職・69歳)
更新: 2019-09-10 22:10:00
私は腰痛や座骨神経痛の痛みをもっとすっきり取る方法はないかと考えていました。これらの痛みは背骨や骨盤を矯正しても、多少改善されるだけで劇的にはよくなりません。試行錯誤を続けているうち、「大腿直筋」という筋肉が、硬くこわばっているために、腰痛などが起こっていることがわかったのです。【解説】関口志行(ツバサ整骨院院長)
更新: 2019-09-10 22:10:00
驚いたのは、体操を教わった直後の出来事です。「走ってみてください」先生がそうおっしゃったのです。足を引きずりながら治療院にたどり着いた私です。まさか走れるわけが…、と思いながら足を動かしました。すると、本当に走れるではありませんか。まるで先生に魔法をかけられたかのようでした。【体験談】阿部道子(仮名・主婦・73歳)
更新: 2019-09-10 22:10:00
痛みは、筋肉の硬直から起こります。筋肉がかたくなると、それに引っ張られて骨や関節がゆがみ、神経や血管が圧迫されて痛みが出ます。しかし、手首を押さえながら体を左右にねじると、筋肉が緩んで、骨が本来の正常な位置に戻ります。それによって神経や血管の圧迫がなくなり、痛みが取れていくのです。【解説】関口志行(ツバサ整骨院院長)
更新: 2019-09-10 22:10:00
私の腰痛は、肩こりも原因の一つなのだとか。最近は特に肩のこりを感じていなかったので、この指摘は少し奇妙に感じました。しかし、実際に手首押しを始めて1週間ほどで、腰はかなりらくになりました。1ヵ月たった今、完全に痛みが消えたとまではいきませんが、腰の調子はかなりよいです。【体験談】有田孝一(仮名・無職・77歳)
更新: 2019-09-10 22:10:00
最新記事
私は鍼灸師で、日本で一般的に行われている鍼灸治療のほか、「手指鍼」を取り入れた治療を行っています。手指鍼はその名のとおり、手や指にあるツボを鍼などで刺激して、病気や不調を改善する治療法です。【解説】松岡佳余子(アジアンハンドセラピー協会理事・鍼灸師)
更新: 2020-04-27 10:34:12
腱鞘炎やバネ指は、手を使うことが多いかたなら、だれもが起こす可能性のある指の障害です。バネ指というのは、わかりやすくいえば、腱鞘炎がひどくなったものです。腱鞘炎も、バネ指も、主な原因は指の使いすぎです。痛みやしびれを改善する一つの方法として、「手首押し」をご紹介します。【解説】田村周(山口嘉川クリニック院長)
更新: 2020-03-23 10:16:45
筋肉がこわばると、体を支えている骨格のバランスがくずれて、ぎっくり腰を起こしやすくなります。ぎっくり腰に即効性があるのが、手の甲にある「腰腿点」(ようたいてん)という反射区を利用した「指組み」治療です。この「指組み」のやり方をご紹介します。【解説】内田輝和(鍼メディカルうちだ院長・倉敷芸術科学大学生命科学部教授)
更新: 2020-03-02 10:09:34
慢性的な首のこり、こわばり、痛みといった首の不調を感じたら、早めに、まずは自分でできる首のケアを行うことが大切です。【解説】勝野浩(ヒロ整形クリニック院長)
更新: 2020-02-25 10:06:07
首がこったとき、こっている部位をもんだり押したりしていませんか? 実は、そうするとかえってこりや痛みを悪化させてしまうことがあります。首は前後左右に倒したりひねったりできる、よく動く部位です。そして、よく動くからこそ、こりや痛みといったトラブルを招きやすいのです。【解説】浜田貫太郎(浜田整体院長)
更新: 2020-02-17 10:18:14

ランキング

総合ランキングarrow_right_alt
get_app
ダウンロードする
キャンセル