毎日お風呂に入ってもみ続けた
私は5~6年ほど前に、急に右ひざが痛むようになりました。転倒など、何かきっかけがあったわけではありません。それなのに、右ひざを曲げると、ひざのお皿から太ももに向かって、ズーンと響く感じで痛むようになったのです。
整形外科に行き、レントゲンを撮ってもらいましたが異常は見つからず、鎮痛剤と湿布薬を処方してもらっただけでした。 それでは痛みが引かず、いちばん困ったのは町内会の愛好会に参加したときです。お座敷に座るのですが、横座りで左右のどちらに足を向けても、右ひざが痛みました。何度も座り直すと目立つので我慢するのですが、そのときの痛みで会話が頭に入ってきませんでした。
やがて、イスに腰かけても右ひざが痛むようになり、おかげで右足だけを前に伸ばす、不格好な座り方が身に付いてしまったのです。
そんなとき、ふと、手の爪もみ療法を思い出しました。私は今から10年以上前に、『安心』で知った手の爪もみ療法で5㎏以上やせた経験があります。
手の爪もみは、ダイエットのほかにも、腰痛、頭痛、アトピーなど、体のさまざまな不調に有効なのを思い出し、ひざに近い足の爪を、手の爪と同じようにもんだら、ひざの痛みが和らぐかもしれないと思ったのです。
そこで2年ほど前から、毎日、お風呂に入ったときに、湯船で10~15分くらい足の爪をもんでみたのです。
わが家の湯船はイスのように腰かけられる作りになっています。そこに腰かけ、足を反対側のひざの上に載せて、手の親指と人さし指で、足の爪の生え際をやや強めにもみました。
回数はとくに意識していません。爪の生え際だけでなく、足の指の根元と爪も、一本ずつじっくりともみます。また、足の爪をもみ終えた後は、足の甲やすね、ひざのあたりも、優しくほぐすようにもみます。
少しでもひざの痛みが和らぐようにと念じながら、毎日丁寧にもみました。
湯船につかりながらもんだせいでしょうか、足の爪をもんだ後は、足がポカポカと温まり、血液の循環がよくなっていると感じました。

右ひざが曲げられるようになった!
こうして足の爪もみを続けて半年ほどした頃、右ひざの痛みが和らいでいることに気がつきました。
普段はよそにいる家族がわが家に大勢集まった日、応接セットのイスに座れなかった私は、じゅうたんの上に横座りしました。しかし、右ひざがまったく痛まなかったのです。「足の爪もみが効いたんだ!」と、効果を実感してうれしくなりました。
今は、愛好会などでお座敷を使うときもまったく心配がありません。右ひざが痛まないため、足を組み替えて座り直す必要がないからです。
イスに腰かけたときも、右ひざが曲げられるようになり、左右の足をそろえて座ることができます。
階段も平気です。右ひざが痛んでいたころは、スーパーの1階から2階のフロアへ移動するだけでも、絶対にエレベーターを利用していました。それが、最近は階段をスイスイと上れるのです。
長時間歩くと、右ひざはまだ多少痛みます。しかし、その痛みは気になりません。よく歩いた日は、お風呂で念入りに足の爪をもめば、すぐによくなることがわかっているからです。

階段もすいすいと上れるようになった
足の爪もみと入浴の相乗効果で改善(永野医院院長 永野剛造)
加藤さんのひざ痛は、半月板損傷だったと思われます。この疾患は、ちょっと足を動かすだけで、激痛があります。冷やさないで温めるのが大切です。
そこで行った足の爪もみですが、お風呂で行ったというのがとてもよかったと思います。
足の爪もみと同時に、15分くらい湯船につかるというのは、相乗効果で血流の促進がよくなり、血流が悪く冷えた患部への修復作用が高まるのです。
ひざ痛から解放された加藤さん