梅干しの美肌効果 毎日食べて肌年齢が１週間で若返った

片桐衣理
衣理クリニック表参道院長。
美容皮膚科・内科医。衣理クリニック表参道院長、衣理クリニックグループ・ベトナム院総院長ほか、日本抗加齢医学会評議員も務める。2009年10月、美人製造研究所を設立。皮膚科学に基づいたドクターズコスメ“イースペシャル”を開発。テレビや雑誌等、多数メディアでも活躍。

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梅干しといえば、疲労回復や夏バテ改善などに効果的な食品として知られています。
その梅干しの「美肌効果を検証してほしい」と、10代向けのテレビ情報番組から依頼されました。

番組の中で、俳優をしているという19歳男性の肌年齢を測定したところ、実年齢を大きく上回る30歳という結果に。
肌が乾燥していて、きめが失われていました。

肌は、乾燥すると余分な皮脂が分泌され、ニキビもできます。
現代の若者にはこういう例が多く見られますが、原因は不規則な生活や偏った食生活によるもの。

それに加えて、俳優の皆さんは、テレビや映画などの撮影のさいにドーラン（舞台用化粧品）を塗るので、さらに大きな負担が肌にかかりますから、見た目の華やかさとは逆に、よけいに肌年齢が高くなるのではないでしょうか。
番組では、毎日梅干しを食べることで、肌がどう変化するかを調べました。

期間が１週間と短かったので、どこまで結果が出るのか疑問もありましたが、１週間後、失われていた肌のきめや水分、適度な油分がよみがえり、肌年齢が25歳まで若返ったのです。
実年齢の19歳には及びませんでしたが、梅干しで予想以上の肌の若返り効果が得られました。

梅干しには、よく知られる疲労回復効果に加え、すぐれた血流改善作用があります。
それが肌の若返りを促したと考えられます。

肌の細胞は体の内側から作られるものですから、血流のよさが大きく影響するのです。
また、習慣づけて梅干しを食べようとすると、自ずと主食がお米になりますし、それに合うおかずがそろった比較的バランスのよいメニューになります。

それも、副次的に美肌づくりを促した要因の１つといえるでしょう。
この検証は10代を対象にしたものでしたが、中高年のかたにも同じことがいえます。

習慣的に梅干しをとってスムーズな血流を保つことは、肌の若返りを促す大きな助けになるでしょう。

ただし、梅干しには塩分が含まれるので、とり過ぎは禁物です。

中程度の大きさで１日１～２個（高血圧の人は１個）とるのを目安にするとよいでしょう。
夏に暑さで発汗したときは、「梅干しドリンク」もよい摂取方法です。

ほかに、梅干しを調味料にするのもお勧めですよ。
上手に梅干しを活用して、肌の若返りにお役立てください。