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ひざ痛を「綿棒1本」で解消する方法 ぐるぐる円を描いてまずは筋肉をほぐす!

ひざ痛を「綿棒1本」で解消する方法 ぐるぐる円を描いてまずは筋肉をほぐす!

私が考案した「一指法整体」は、人さし指1本で筋肉のコリをほぐし、骨格のゆがみを取ることで、体の不調を解消する治療法です。人さし指を筋肉のこっているところに軽く押し当て、ぐるぐる円を描くように動かします。鍼に近い効果で、力を入れずにほぐすことができます。【解説】荒木純夫(ぐるぐる整体池袋代表)

それは突然ひらめいた

私が考案した「一指法整体」は、人さし指1本で筋肉のコリをほぐし、骨格のゆがみを取ることで、体の不調を解消する治療法です。
人さし指を筋肉のこっているところに軽く押し当て、ぐるぐる円を描くように動かします。

鍼に近い効果で、力を入れずにほぐすことができます。
指先を患部に当てて、ぐるぐると動かすので、「ぐるぐる整体」とも呼んでいます。

この手法を見つけたのは、本当に偶然からでした。
ある日、ソファで横になっていたときのことです。

なにげなく足を組んだところ、右足のひざの外側に、たまたま左足のくるぶしがポンッと、当たったのです。
すると一瞬、右足のすねの外側からくるぶしまで、電気が走るような感覚がありました。

「今のはなんだ!」と思って右手の人さし指の先を同じ場所に当て、ぐるぐる回すように刺激してみました。
ちなみに、ここはひざ痛や胃痛の治療に使う、足三里というツボです。

すると、先ほどと同じように電気が走り、ひざからすねにかけて軽くなったのです。
私はこの経験と、元々持ち合わせていた一般的な整体の知識を組み合わせることで、簡単に筋肉をほぐせるのではないかと思い立ちました。

当時私は、ITの会社を経営していましたが、ストレスから体調をくずしていました。
そこで一念発起して、整体を生業としようと、9年ほど前に、ぐるぐる整体池袋を開業しました。

開業当初は一般的な整体の手法を使うことが多かったのですが、徐々にぐるぐる整体のほうがいろいろな症状に効果があることがわかっていき、これを体系化しました。

これまでに頭痛、歯ぎしり、肩こり、ひざ痛、腰痛、座骨神経痛、ぎっくり腰、生理痛、眼瞼下垂、突発性難聴、めまい、耳鳴り、乗り物酔い、夜泣き、便秘、下痢、外反母趾、線維筋痛症、網膜色素変性症、うつ病、統合失調症、小顔、シミ、そばかす、シワ、薄毛、ネコ背、ダイエット、セルライトなどに効果を上げています。

筋肉のコリと血行不良が不調の原因

実践の中でわかったのは、不調は「筋肉のコリが原因で起こる」ということです。
一般に整体では、「骨格のゆがみが体の不調を引き起こす」という考えから、骨格矯正に重点を置いています。

しかし、骨格は筋肉に支えられています。
骨格のゆがみの根本的な原因である、筋肉のコリをほぐさなければ、不調は改善されないはずです。

事実、私たちの体の骨格は、骨格筋によって支えられています。
骨格筋がこり固まって縮むと、骨格がゆがみ、関節に負担がかかって体に痛みが生じたり、本来の動きができなくなったりします。

それだけではありません。
筋肉がこり固まると、付近の血管が締めつけられて、血液の流れが悪くなります。

すると、筋肉に必要な酸素と栄養素が供給されず、筋肉が「ガス欠状態」に陥ってしまいます。
そのため全身の臓器の働きも悪くなり、さまざまな不調が現れるのです。

綿棒が曲がったら力の入れすぎ

今回ご紹介する「綿棒ぐるぐる整体」は、ぐるぐる整体を自宅で、どなたでも簡単に行える方法です。
当初、お客さまに指でやってもらっていましたが、力を入れすぎてしまうことが多くありました。

これでは、逆効果です。
そこで、指ではなく綿棒を使うように指導しました。

これにより、こっている筋肉にピンポイントで刺激を与えられ、かつ力の入れすぎを防げるからです。
綿棒が曲がったら、力の入れすぎと考えてください。

綿棒は指と違って、皮膚に当たる角度を変えやすいのも利点です。
綿棒ぐるぐる整体を行うさいはまず、内臓の働きを調整している自律神経のバランスを取り、全身の緊張をゆるめるとともに血行をよくします。

続いて骨盤矯正を行います。
これは、全身の筋肉をゆるめる効果があります。

見た目の変化としては、足の長さがそろいます。

おなかも引っ込みます(詳しいやり方は次項参照)。

最後の項では、症状別のやり方を紹介しています。
これらの方法は、実に簡単であるにもかかわらず、筋肉を柔軟に保ち、あらゆる不調を解消することができます。

ぜひ、綿棒ぐるぐる整体を、習慣にしていただきたいと思います。

自律神経を整え、骨盤を矯正する!基本の綿棒ぐるぐる整体のやり方

症状別のやり方の前に、以下の①~③を行います。
頭の上、そして側頭部をぐるぐると刺激するのは、自律神経を整えるためです。

これにより、筋肉の緊張が取れ、コリがほぐれやすくなります。
さらに、頸椎を綿棒でぐるぐると刺激します。

場所をずらして刺激して、イタ気持ちいいところを重点的に行います。
骨盤が正しい位置に矯正され、全身の骨格のバランスが整い、不調がより改善しやすくなります。

【準備するもの】
綿棒…1本(左右同時に行う場合は2本)

【やり方】

ひざ痛を改善する綿棒ぐるぐる整体

ひざ痛がある人の大半は、骨盤がゆがんでいます。
骨盤がゆがむと片方のひざに負担が集中し、痛みが生じるのです。

ひざ痛を解消するには、まず骨盤矯正が必要です。
基本のやり方にあるように、首の真後ろ中央を首の骨に沿って、綿棒でぐるぐるとやさしく刺激すると、全身の筋肉がゆるんで骨盤のゆがみも解消します。

次に、ひざを両手で軽くマッサージし、ひざのお皿の周囲や、ひざの内側など、ひざ痛のある人がこりやすい部分の筋肉を綿棒でぐるぐると刺激します。
ひざ痛だけでなく、ひざに水がたまる症状の改善にも役立ちます。

【やり方】
①~③:基本のぐるぐる整体の①〜③を行う(やり方は前項)。

解説者のプロフィール

荒木純夫
●ぐるぐる整体池袋
東京都豊島区西池袋1-9-11カーサ池袋410
TEL 03-5950-1776
http://www.kotsuban.jp

長年ITの会社の経営に携わるが、自身の体調不良を機に治療の道に入る。
独自の理論で「一指法整体」を確立。
「何度もリピートさせない」をモットーに施術に当たる。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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