運命は自分の手で変えられる!
「運命は変えられない」
多くの人はこう誤解しているのではないかと思います。
運命は変えられます。
自分で切り開くものです。
運勢とは、幸運を呼び込み、不運を克服するものです。
ただし、「宿命」は変えられません。
人間として生まれた宿命を変え、犬に生まれ変わることはできません。
変えられることと変えられないことは、大まかに決まっています。
身長は変えられませんが、体重は変えられます。
才能は微妙なところですが、ある程度は伸ばせます。
そして、「手相」は変えられます。
手相にはその人の過去と今、そして未来の予想図が刻まれています。
手相が変えられるということは、未来も変えられるということです。
私の占い歴は、もう50年近くになります。
今年、大学の教員を定年退職しましたが、それよりも占い歴のほうが長いことになります。
手相も学問として、長年研究をしています。
1998年には、大学の正式科目としては日本初の「運命学」を開講しました。
手相と運命について研究を重ねるうちに、自分で手相を変えることで、運勢を変えることができることが判明しました。
皆さん、ご自分の手のひらを見てください。
パッと見て、横線と縦線、どちらが目立っていますか。
全体的に横線が目立つ人は要注意です。
下の図の「凶相」を見てください。
ひと目見て、横線が目立つと思います。
横線は一般的に、不運あるいは不幸に向かっていることを示します(もちろん、そうでない横線もあります)。
このような手相のときは、「今は人生の充電期間だ」と考えて、焦らずじっくり我慢することにしましょう。
努力がなかなか実を結ばなかったり、うまくいかないことが頻発しても、焦らないことです。
必ず運の巡りは変わってくるからです。
一方、全体的に縦線が目立つ人は、今運気が巡ってきていることを表しています。
下の図の「吉相」のように、いい線の多くは縦線です。
このような手相のときは、自分の目標へ積極的に動いてみましょう。
新しいことにチャレンジしていい結果を得やすい、絶好のチャンスが来ているということです。
縦線が目立つ手相は吉相

手相を変えて幸運を呼ぶ指くみ
横線が目立つときは我慢のときなのですが、人生の流れは運気の回復を待ってくれないこともあります。
どうしても近日中に大きな仕事をしないといけない、重要な試験がある、恋人との仲を戻したい……そんなときにぜひ試してもらいたい方法があります。
それは私が考案した「幸運線を増やす幸せの指くみ」です。
冒頭でもお話ししたように、手相は変えられます。
幸せの指くみは、幸運を呼ぶ手相を自ら作ってしまおうというものです。
手相が変わることで、あなたの今も未来も変えていくことができるのです。
幸せの指くみにはいくつかありますが、今回は特に「全体運」「金運」「健康運」を高める3つのくみ方を紹介します(やり方の詳細は下の写真参照)。
「指くみ」のやり方

幸せの指くみ❶全体運を高める
まずは全体運を高める幸せの指くみです。
中指の上に薬指を交差させ、その上に人さし指を交差させます。
さらに、その上に小指を交差させ、最後に親指を乗せます。
できるだけきつく交差させるのがコツです。
手が固い人はけっこうつらいかもしれませんが、できれば10~15分くらいはそのままにしてください。
そして、手を開いて手相を見ると、縦線が増えてきていませんか。
これを何回も続けていると、その縦線がしだいに定着していきます。
こうして縦線の目立つ幸運の手相になるのです。
幸せの指くみ❷金運を高める
次に、金運を高める指くみです。
下の写真のように、薬指の前で中指と小指を交差させ、10~15分そのままの状態にします。
この指くみによって、薬指の下にある「太陽線」をより長く、濃くします。
太陽線は手相の中でも、最も幸運を表す線です。
主に人気、名声などの幸運度を表します。
長くて、線が濃いほど意味が強まります。
また、小指の下にある「財運線」も出てくるようになります。
これは文字どおり、金運を表します。
ハッキリと、まっすぐに出ているのが理想的です。
幸せの指くみ❸健康運を高める
3つめは、健康運を高める指くみです。
親指を薬指に向かって、グッと伸ばしてください。
この状態を10~15分くらいキープします。
この指くみは、「生命線」をより長く、濃くします。
生命線は文字どおり、その人の健康状態や寿命、病気のかかりにくさ、体力などを表します。
太陽線同様、生命線も長く、濃いほど意味が強くなります。
「幸運が訪れる」と信じることもたいせつ
幸せの指くみは、できれば両手で行うのいいですが、利き手だけでもじゅうぶん効果があります。
1回10~15分、手のひらに赤く縦線ができるくらいやるのが理想ですが、手が固い人やつる人は、自分のペースで行ってください。
1日の回数に制限はありませんので、縦線が相として定着するまで続けてください。
幸せの指くみを実践すると、どんどん幸運を呼ぶ手相が増えていくと思います。
その変化を楽しむようにしてください。
吉線ができたら、「これから幸運が訪れる」「いいことがある」と思い込むこと。
そうすることで今、そして未来がほんとうに変わっていくはずです。
いいことがあったら素直に喜び、いつもポジティブで、笑顔でいること。
逆に不運なことがあっても、必要以上に落ち込まないこと、そしてできれば人に話してしまうこと。
指くみを実践しながら、日常的にこうした運を呼び込む習慣をつけることで、あなたの運命は切り開かれていくのです。
解説者のプロフィール

加藤主税
1947年、愛知県生まれ。大阪大学大学院文学研究科修士課程、博士課程(英語学講座)修了後、愛知工業大学講師、同助教授を経て、椙山女学園大学教授。2017年に定年退職し、現在は同大学名誉教授。大阪大学手相研初代会長、言語学者、手相学者、占い評論家。中日文化センターの占い講座や、ラジオ、雑誌などのメディアで、手相をはじめとする占いを指導し、幅広い人気を得ている。著作や講演を通して紹介している。