
牛テールスープで娘の便秘がますます改善
数年前から私と娘は、桑島靖子先生の医院でお世話になっています。桑島先生は、「腸から病気を治す」ことに力を注ぎ、甘酒をはじめ、腸の働きをよくするいろいろな食事法を教えてくださいます。
娘は、桑島先生のアドバイスにより、腸にいい食事やサプリメントをとるようにしたところ、長年悩んできた頑固な便秘が改善し、疲れにくい体になりました。
先生が勧めてくださった栄養満点の骨スープも、私たちの健康を支えている食べ物の一つです。鶏や牛、魚などの骨を煮出して作る骨スープは、体に栄養分がすんなり取り込まれ、さまざまな不調の改善に役立つそうです。
そこで、娘は牛テールを煮込んだスープを飲み始めたところ、さらに便通が整い、いっそう疲れにくくなりました。
私は、桑島先生のアドバイスで食事に気をつけ、サプリメントも活用し、自分なりに健康管理に努めてきました。ところが、昨年、秋に入っても夏バテに似た疲労感が残りました。朝から体がだるく、家事などを少しやるだけで、すぐ疲れてしまいます。
「年だからしかたない」と半ばあきらめていましたが、骨スープを取り入れてさらに元気になった娘を見て、「私も飲んでみよう」と思ったのです。
目の周りがかゆくない!保湿クリームも不要
私が作ったのは、鶏手羽のスープと、牛テールのスープです。昨年11月から骨スープを朝と晩に飲み始めました。
すると、1ヵ月ほどで、体が疲れにくくなっていることに気づきました。すっかり元気になり、友人との旅も楽しめるようになりました。
特にうれしかったのは、肌のかさつきがなくなり、潤い肌になったことです。
骨スープを飲む前は、目の周りが乾燥してかゆくなり、無意識にゴシゴシかいていました。
それがある日、友人から、「最近、目をかかなくなったわね」といわれて、ハッとしました。気づけば肌はしっとり潤い、目の周りのかゆみが消えていたのです。肌ツヤもよくなり、高価な保湿クリームや美容液は不要になりました。
また、以前は、ひざやすねの乾燥も強く、白い粉が吹いていました。ところが、ひざとすねもしっとりし、靴下に粉もつかなくなりました。
2種類のスープは、圧力鍋で簡単に作れます。作る頻度が高いのは、材料が手に入りやすい鶏手羽のスープでしょうか。
鶏手羽は、数分ゆがいてアクを取ってから、ネギやショウガといっしょに圧力鍋で10分加圧して完成です。牛テールは、数分間ゆでこぼしたあと、圧力鍋でだいたい30〜40分加圧して作ります。
骨スープは冷蔵庫で保存し、食べる分だけ小鍋に取って温めます。どちらのスープもだしが効いているので、味つけは塩少々で十分です。
鶏手羽のスープは、タマネギ、キャベツ、ブロッコリーなどの野菜を入れてポトフにしたり、水炊きのだしとして使ったりしてアレンジしています。
牛テールのスープは、スープのコクを味わいたいので、具はネギとキノコぐらいと、シンプルです。
トマトをたくさんいただいたときは冷凍しておき、朝、食べる分だけ骨スープといっしょにスロークッカー(保温電気鍋)に入れておくと、夕方には味わい深いトマトスープができています。
また、ダイコンや練り物を入れてさっと煮る簡単おでんや、数種類の香辛料を入れて作るカレースープも絶品です。骨スープがあれば、短い時間でも簡単においしく料理が出来上がります。
健康に役立つ骨スープを教えてくださった桑島先生には、母娘ともども、いつも感謝しています。
鈴木さんの骨スープの作り方

少量の酢を入れるとより骨のエキスが出る(桑島内科医院副院長 桑島靖子)
骨スープは、腸の炎症により毒素などが漏れ出る「腸もれ(リーキーガット症候群)」を改善します。鈴木さんと娘さんも、この腸もれが治り、腸内の善玉菌が増えました。善玉菌は便通を整え、疲労回復作用のあるビタミンB群を作ります。スープの栄養との相乗効果で、疲れにくくなります。
鈴木さんたちのように、毎日しっかり骨スープをとっているかたは、健康効果も得やすくなります。そして、皮膚細胞の新陳代謝も活発になり、肌が若返ります。
なお、少量の酢を入れて煮込むと、骨のエキスがより出やすくなります。お試しください。