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【腸もれを改善 】骨の栄養で腸を元気にする「骨スープレシピ」

【腸もれを改善 】骨の栄養で腸を元気にする「骨スープレシピ」

肉や魚などを骨ごと煮込んで作る「骨スープ」。骨スープは、腸の炎症の改善に効果的です。炎症が治まれば消化・吸収能力が回復し、免疫力もアップします。さまざまな病気の予防・改善につながります。皆さんもぜひ、腸を元気にする骨スープをお試しください【監修】桑島靖子(桑島内科医院副院長)【料理】検見﨑聡美(料理研究家・管理栄養士)


 肉や魚などを骨ごと煮込んで作る「骨スープ」。
じっくり煮込むことで、腸の粘膜を修復するアミノ酸や、体の機能を調節するミネラル、肌・髪・爪を若返らせるコラーゲンなどが、骨からたっぷり抽出されます。さらに、酢を入れて煮込めば、より有効成分が溶け出しやすくなります。
 骨スープは、腸の炎症の改善に効果的です。
炎症が治まれば消化・吸収能力が回復し、免疫力もアップします。さまざまな病気の予防・改善につながります。
 皆さんもぜひ、腸を元気にする骨スープをお試しください。

※火加減、鍋の大きさ等で、水分の蒸発量が変わります。煮詰まり過ぎたら、湯を適宜足してください。目安は、具材が隠れる程度の水分量です。

煮干しと豆腐のスープ

魚を丸ごと食べられる! ピリ辛キムチがアクセント
(エネルギー 132kcal、塩分 1.6g、各1人分/スープは200mlで計算)

【材料】(2人分)
煮干し…15g
木綿豆腐…150g
Ⓐ 酒…50ml、水…500ml、コンブ…2枚(3cm×3cm)
水…200ml 塩…少々
Ⓑ 白菜キムチ…50g、白すりゴマ…小さじ2、万能ネギ(小口切り)…大さじ4

【作り方】
❶鍋にⒶを合わせ、20分おく。豆腐は半分に切る。
❷①の鍋を中火にかけ、煮立ち始めたら煮干しを加える。再び煮立ったら弱火にし、アクを取りながら20分煮る。
❸水と豆腐を加え、さらに20分煮る。
❹塩で味を調えたら器に盛り、Ⓑを飾る。

タチウオの酒粕汁

酒粕パワーで体ポカポカ!梅干しの酸味で上品な味わい
(エネルギー 320kcal、塩分 1.8g、各1人分/スープは200mlで計算)

【材料】(2人分)
タチウオ…2切れ(約300g)
酒粕…50g
タケノコ(ゆで)…50g
Ⓐ 酒…50ml 水…600ml、コンブ…2枚(3cm×3cm)、梅干し…2粒
結びコンブ…4個
塩…少々

【作り方】
❶鍋にⒶを合わせ、20分おく。
❷タチウオは半分に切り、グリルで7~8分焼く。タケノコは一口大に切る。酒粕は小さくちぎって湯50ml(分量外)に浸しておく。
❸①を中火にかけ、タチウオとタケノコを加える。煮立ったら弱火にし、アクを取りながら30分煮る。
❹結びコンブを入れてさらに20分煮たら酒粕を加え溶かし、一煮する。
❺塩で味を調え、器に盛る。

手羽先とダイズのみそ汁

肉はホロホロ!豆はホクホク!たんぱく質をおいしく摂取
(エネルギー 313kcal、塩分 3.1g、各1人分/スープは200mlで計算)

【材料】(2人分)
鶏手羽先…6本(約300g)
八丁みそ…大さじ2
ゆでダイズ…100g
Ⓐ 水…700ml、酒…50ml、コンブ(乾燥)…2枚(3cm×3cm)
ミツバ…適量

【作り方】
❶鍋にⒶを合わせ、20分おく。ダイズは粗くつぶしておく。
❷①の鍋を中火にかけ、煮立ち始めたら手羽先を加える。煮立ったら弱火にし、アクを取りながら40分煮る。
❸ダイズを入れ、みそを溶き入れながら10分煮る。
❹器に盛り、ミツバを飾る。

豚スペアリブの黒酢スープ

ボリューム満点ながら黒酢効果で後味サッパリ!
(エネルギー 487kcal、塩分 0.1g、各1人分/スープは200mlで計算)

【材料】(2人分)
豚スペアリブ…400g
Ⓐ 水…700ml、酒…50ml、黒酢…100ml、コンブ…2枚(3cm×3cm)
パクチー…適量

【作り方】
❶鍋にⒶを合わせ、20分おく。
❷①を中火にかけ、煮立ち始めたら豚肉を加える。再び煮立ったら弱火にし、アクを取りながら1時間煮る。
❸火を止め、冷ましたら冷蔵庫に一晩おき、浮いた脂を取り除く。
❹③を中火にかけ、煮立ったら器に盛り、パクチーを散らす。

カレイのカレースープ

煮付けの定番が華麗に変身!スパイシーな香りが食欲そそる
(エネルギー 282kcal、塩分 1.0g、各1人分/スープは200mlで計算)

【材料】(2人分)
カレイ…2切れ(約300g)
ニンニク…1片
タマネギ…50g
カシューナッツ…20g
Ⓐ カレー粉…小さじ1、オリーブオイル…大さじ1
Ⓑ 水…600ml、白ワイン…50ml
グリンピース(缶)…100g
塩…少々

【作り方】
❶カレイは皮に切り込みを入れる。ニンニクはつぶす。タマネギはみじん切りにする。カシューナッツはすりつぶしておく。
❷鍋にニンニク、タマネギとⒶを入れ、中火で炒める。香りが立ったらカシューナッツを加え炒める。
❸Ⓑを入れ、煮立ち始めたらカレイを加える。再び煮立ったら弱火にし、アクを取りながら30分煮る。
❹グリンピースを入れて10分煮たら塩で味を調え、器に盛る。

キンメダイとエビのブイヤベース

真っ赤な具材の旨みが凝縮した地中海風スープ
(エネルギー 238kcal、塩分 1.0g、各1人分/スープは200mlで計算)

【材料】(2人分)
キンメダイの頭つき半身…1枚(約300g)
エビ(頭と殻つき)…2尾(約100g)
トマト…1個
ニンニク…1片
オリーブオイル…大さじ1
Ⓐ 水…600ml、白ワイン…50ml、ローリエ…1枚、タイム…2本
塩…少々

【作り方】
❶キンメダイはぶつ切りにする。エビは背わたを取る。トマトは一口大に切る。ニンニクはつぶしておく。
❷鍋にニンニクとオリーブオイルを入れて中火で炒める。香りが立ったらエビを加え、みそを出すように頭をつぶしながらこんがりと焼きつける。
❸②にトマトとⒶを入れ、煮立ち始めたらキンメダイを加える。再び煮立ったら弱火にし、アクを取りながら1時間煮る。
❹塩で味を調え、器に盛る。

鶏もも肉のパイナップル風味スープ

パイナップルの酸味が新鮮!異国情緒あふれる一杯
(エネルギー 465kcal、塩分 1.1g、各1人分/スープは200mlで計算)

【材料】(2人分)
鶏もも肉(骨つき)…2本(約500g)
パイナップル(缶)…200g
インゲン豆(白)…50g
Ⓐ 水…600ml、白ワイン…50ml、酢…100ml、コンブ…2枚(3cm×3cm)
塩、粗びき黒コショウ…各少々

【作り方】
❶インゲン豆はたっぷりの熱湯に浸して一晩おき、戻したら水気を切る。鍋にⒶを合わせ、20分おく。鶏肉は関節に包丁を入れて半分に切り、塩とコショウをもみ込む。パイナップルはミキサーにかけてピューレ状にする。
❷①の鍋にパイナップルを入れて中火にかけ、煮立ち始めたら鶏肉を加える。再び煮立ったら弱火にし、アクを取りながら40分煮る。
❸インゲン豆を入れて20分煮る。
❹塩で味を調えたら器に盛り、黒コショウを振る。

ラムチョップの中華風スープ

ニンニクと花椒がガツンと香る!臭みのないラムが食べごたえ満点
(エネルギー 460kcal、塩分 0.7g、各1人分/スープは200mlで計算)

【材料】(2人分)
ラムチョップ…8本(約350g)
Ⓐ ニンニク(みじん切り)…1片、ショウガ(みじん切り)…1片、ネギ(みじん切り)…1/2本、白ねりゴマ…大さじ2、ゴマ油…大さじ1、花椒…小さじ1、豆板醤…小さじ1、赤唐辛子(ちぎる)…1本
Ⓑ 水…700ml、酢…100ml
豆苗…適量

【作り方】
❶鍋にⒶを合わせ中火で炒める。全体がなじんで香りが立ったらⒷを加える。
❷煮立ち始めたらラムを加える。再び煮立ったら弱火にし、アクを取りながら1時間煮る。
❸豆苗を加えて一煮したら器に盛る。

タイの頭のうしお汁

タイとコンブの旨みがたっぷり!贅沢なだしは繊細な味わい
(エネルギー 174kcal、塩分 0.8g、各1人分/スープは200mlで計算)

【材料】(2人分)
タイの頭…1尾(約400g)
アスパラガス…適宜
Ⓐ 酒…50ml、酢…50ml、水…600ml、コンブ…2枚(3cm×3cm)
塩…少々
粉山椒…少々

【作り方】
❶アスパラガスは根もとを切り、沸騰した湯に入れて1分半ほどゆで、ざるに上げて冷ましておく。
❷鍋にⒶを合わせて中火にかけ、煮立ち始めたらタイを加える。再び煮立ったら弱火にし、アクを取りながら1時間煮る。
❸塩で味を調えたら器に盛り、①を添えて粉山椒を振る。

サバのレモン風味スープ

超豪快!頭ごと煮込みレモンの酸味でサッパリいただく
(エネルギー 316kcal、塩分 1.2g、各1人分/スープは200mlで計算)

【材料】(2人分)
サバ…1尾(約500g)
レモン…1個
ジャガイモ…小2個
Ⓐ 水…700ml、酒…50ml、コンブ…2枚(3cm×3cm)
塩…少々
パセリ(みじん切り)…大さじ3
ディルウィード(ドライホール)…大さじ1

【作り方】
❶鍋にⒶを合わせ、20分おく。サバは頭を切り落とし、エラと内臓を取り除いてよく洗い、3~4cmの筒切りにする。レモンとジャガイモは半分に切る。
❷①の鍋にレモンを入れて中火にかけ、煮立ち始めたらサバを入れる。煮立ったら弱火にし、アクを取りながら40分煮る。
❸ジャガイモを加えて20分煮る。
❹レモンの果肉をつぶしながら全体を混ぜ、塩で味を調えて器に盛る。仕上げにパセリとディルウィードを散らす。

解説者のプロフィール

桑島靖子(くわじま・やすこ)
桑島内科医院副院長。
日本内科学会内科専門医。日本東洋医学会漢方専門医。日本抗加齢医学会専門医。
30代に悩まされ続けた不定愁訴を、漢方と栄養療法でみずから克服。
以来、漢方、栄養療法、点滴療法を取り入れた複合的なアプローチで内科疾患、不定愁訴の治療・予防に当たる。共著に『子宮を温める食べ方があった!』(青春出版社)などがある。

●桑島内科医院
香川県東かがわ市三本松751
TEL 0879-25-0771
http://kuwajima.net/

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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