ひざに水がたまって曲げられない!
私は、中学、高校、短大を通じて、バスケットボール部に所属していました。かなりハードな練習をしていたので、ひざへの負担が蓄積したのでしょう。「常にひざが気になる」「たまに激痛が走る」という状態になりました。
ひざに水がたまることもありました。そんなときは整形外科を受診し、注射で水を抜いてもらいます。それでも、試合があればテーピングをして、痛みに耐えながらプレーしたのです。
主治医には、「いずれ手術をしたほうがいいでしょう」といわれていました。しかし、就職してバスケットボールをやめてからは、ひざの痛みが気にならなくなったので、治療もケアもせずにいました。
もともと体を動かすことが大好きな私は、ひざ痛をすっかり忘れ、いろいろなことにチャレンジしました。スキー、モダンダンス、フラメンコに加え、エアロビクスのインストラクターをしていた時期もあります。
そうした積み重ねで、ひざの古傷がぶり返したようです。ひざを曲げると、痛みが走るようになりました。ただ、日常生活には支障がなかったので、依然として放置していたのです。
ところが、3~4年前から状態が急激に悪化しました。ひざに水がたまるようになったのです。正座はおろか、ひざを曲げることもできません。
さすがに我慢できず、整形外科に駆け込みました。水を抜いてもらうと、しばらくは調子がいいのですが、すぐにまた水がたまります。整形外科に通院して水を抜いてもらいながら、鍼灸院で鍼治療も受けました。
しかし、水がたまる頻度は変わりません。「若いときにしっかり治しておけばよかった」と後悔しました。
ひざをしっかり曲げてしゃがむことができた!
あるセミナーで、豊中愛鍼灸整骨院院長の内田泰文先生と知り合いました。そのとき、内田先生考案の健康法が『壮快』2018年1月号に掲載されると聞きました。そこで、発売と同時に『壮快』を購入したのです。
その健康法とは、足の中指(第3趾)を回すという簡単な方法でした。中指を調整すると、骨盤のゆがみが正常に戻り、腰痛やひざ痛が治るとありました。
図解を参考に、足の中指を回してみました。でも、やり方に自信が持てなかったので、内田先生の治療院を訪ねたのです。
内田先生に中指回しをやっていただくと、その場で足がふっと軽くなりました。心なしか、ひざの曲げ伸ばしがスムーズになったのです。
「これは効く!」と直感し、内田先生にやり方を詳しく教えていただきました。そして毎日、足の中指回しを続けたのです。
やり方は簡単です。
足の中指回しのやりかた

朝昼晩の1日3回、左足だけ行えばいいそうです。私の場合、昼は難しいので、朝と夜の1日2回行っています。
足の中指回しで最初に実感した効果は、足が軽くなったことです。以前は足がいつも重だるく、駅やデパートではほぼエスカレーターを使っていました。それが、足の中指回しを始めたら、日に日に足が軽くなり、今は階段を使うことに全く抵抗がありません。下りの階段も、以前はひざに痛みを感じましたが、もうスタスタ下りられます。
さらに驚いたのは、年末の大掃除のときでした。床をぞうきんでふくときに、ひざをしっかり曲げてしゃがむことができたのです。ちょっと前までは、信じられない姿勢です。
足の中指回しを続ければ、完全にひざ痛から卒業できるのではないかと期待しています。
足の中指をほぐしてひざ痛を根本から改善(豊中愛鍼灸整骨院院長・内田泰文)
中西さんは、足の小指(第5趾)が浮き、重心が定まらないため、ふくらはぎに負荷がかかる立ち方でした。そのため、足裏に受ける衝撃を分散できず、ひざや股関節への負担となっていました。その積み重ねが、ゆがみや痛みになるのです。
左足の中指を回せば、足裏で地面をつかむ感覚を取り戻せます。臨床経験上、右足の中指を回す必要がないこともわかっています。足のアーチが正常に機能し、重心が安定します。
中指のねじれを正し、足裏で地面をつかめる状態にすると、脳へ正しい刺激が伝わります。そこで初めて、体は力を入れなくても安定して立つことができます。こうして、ひざ痛が根本的に改善するのです。