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【頚椎体操(1)】首の痛み、腕のしびれを取る「ゼロ筋トレ」

【頚椎体操(1)】首の痛み、腕のしびれを取る「ゼロ筋トレ」

首の痛みや腕のしびれ、肩こりなどを抱える人が、ご自分で行って症状を軽減・解消したり、悪化を予防したりできる体操を「頸椎エクササイズ」として紹介します。その中でも、とくに簡単で効果的なものを厳選して紹介しましょう。【解説】竹谷内康修(竹谷内医院カイロプラクティックセンター院長)

「ゼロ筋トレ」は、固まった筋肉や背骨を無理なく伸ばす

 家庭や日常生活の中で行える首の痛みの対策を、紹介しましょう。

 首の痛みや腕のしびれ、肩こりなどを抱える人が、ご自分で行って症状を軽減・解消したり、悪化を予防したりできる動作を「頸椎エクササイズ」として紹介します。必ずしも頸椎(背骨の首の部分)そのものを動かすとは限りませんが、どれもが頸椎症の予防や改善に効果を発揮する体操なので、「頸椎エクササイズ」と名づけました。すべて、当院にカイロプラクティックを受けにみえる患者さんたちに、家庭での補助療法としておすすめしているものです。

 当院でカイロプラクティックを受けて、首の痛みがやわらいだり、取れたりした患者さんも、日常生活の中で何も対策を講じなければ、体の状態が多少戻ってしまいます。少しでもセルフケアを心がけていただくと、戻り方が少なくてすみます。

 そこで私は、自宅や職場で手軽に行えて、背骨が矯正され筋肉の状態が整うさまざまな体操を考案し、指導してきました。ここでは、そのなかから、とくに簡単で効果的なものを厳選して紹介しましょう。

 カイロプラクティックは治療者が患者さんに対して行う手技療法で、自分に施せるものではありませんが、その技術に基づいた体操を日常的に行えば、カイロプラクティックに準ずる背骨の矯正効果が得られます。

 どれも、固まった背骨や筋肉を無理なく伸ばしたり、鍛えたりして、体のリセットを促す動作になっています。マイルドな動作なので、基本的には安全に行えますが、以下の点に注意してください。

●めまいやふらつきを感じたら行わない
 ここにあげる頸椎エクササイズのなかには、グッと力を込めるものや、頭を低くするものなどがあります。その結果、めまいやふらつきが起こるようなら、無理に行わないでください。

●高血圧や脳血管障害のある人は医師に相談のうえで行う
 高血圧の人や、脳梗塞(脳の血管がつまって起こる病気)をはじめとする脳血管障害の経験がある人、それらで治療中の人などは、医師に相談のうえで行ってください。

●ケガや事故の直後は禁止
 ケガや事故で、首はもちろんのこと、首以外も損傷しているときは行わないこと。じゅうぶんに回復してから行いましょう。

●痛みや違和感が出たら中止
 頸椎エクササイズをすると、こわばった筋肉がほぐれ、背骨が伸びるので、普通は気持ちよく感じます。もしも、痛みやしびれ、違和感が出た場合は中止してください。

「ゼロ筋トレ」のやり方

❶両手を頭上に上げて組み、大きな0の形を作る。一方の手を他方でつかんでもよいし、両手の指を軽く組んでもよい

❷腕を0の形に保ったまま、左右の肩甲骨を体の中心(背骨)に引き寄せる。胸を張り、ひじをやや後ろに引くと寄せやすい

❸引き寄せた肩甲骨をそのまま引き下げる。腕が下がりすぎないように注意しながら肩甲骨を下げる

❹この状態で10〜15秒保ったあと、脱力して①の姿勢に戻る。以上を三回くり返すことを一セットとし、一日に何セット行ってもよい

★注意!
 上げた腕は0の形を保つように注意してください。ひじが下がりすぎると、使われる筋肉が変わって効果が減少します。肩が硬くて、腕を高く上げられない、あるいは両手を組めない人は、できる範囲でひじを高く持ち上げて行ってください。

解説者のプロフィール

竹谷内康修(たけやち・やすのぶ)
竹谷内医院院長。
東京慈恵会医科大学医学部医学科卒後、福島県立医科大学整形外科学講座へ入局。
福島県立医大附属病院等で整形外科診療に携わった後、米国へ留学。
ナショナル健康科学大学を卒業し、Doctor of Chiropracticの称号を取得。
2007年、東京駅の近くにカイロプラクティックの専門クリニックを開設。
腰痛、肩こり、頭痛、関節痛、手足のしびれなどの治療に取り組む。
日本整形外科学会会員、日本カイロプラクターズ協会(JAC)会員、日本統合医療学会(IMJ)会員。

●竹谷内医院
東京都中央区日本橋3-1-4日本橋さくらビル8階
TEL 03-5876-5987
http://takeyachi-chiro.com/

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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