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【顔色が悪い・冷え性】「顔をさする」と全身の血流がアップし、シミ・シワも解消!

【顔色が悪い・冷え性】「顔をさする」と全身の血流がアップし、シミ・シワも解消!

顔をさすると、全身もポカポカと温まってくるので、冷え症の改善や体温アップにも効果的です。さらに、免疫力の向上も期待できます。白血球やリンパ球の数、NK活性など、免疫力を示す指標はいろいろありますが、それら以上に、顔は免疫力の状態を表すパラメータだと私は考えています。【解説】帯津良一(帯津三敬病院名誉院長)

解説者のプロフィール

帯津良一
日本ホリスティック医学協会会長。日本ホメオパシー医学会理事長。東京大学医学部卒業。東京大学医学部第三外科、都立駒込病院外科医長を経て、帯津三敬病院を開院、現在は名誉院長。

顔を手でさするだけで全身にエネルギーが巡る

顔は、その人の健康状態を表す一つの指標といえます。
漢方の世界では、「望診」といって、顔の状態を細かく観察することが一つの重要な診断方法となっているほど。

顔色や表情、目つき、顔の血行状態を見るだけで、体調全般が見えてきます。
顔はその人のカルテであり、顔と健康状態とは密接に関係していて常に不可分なのです。

江戸時代に貝原益軒が著した日本最古の予防医学書とされる『養生訓』には、次のような記述があります。
「顔は五臓が現れる場所であるから、髪の生え際から下に数回手でなで下ろすとよい。こうすることで気をめぐらし、顔色がよくなる」

五臓とは内臓全般を指し、気とは一種の生命エネルギーのことだと考えてください。
つまり、顔を手で数回さするだけで、全身にエネルギーが巡って、あらゆる内臓が元気になる、というのです。

私も、この考えに賛同します。
手で顔をさすれば、顔だけでなく全身の血行がよくなります。
血流をよい状態に保つことが、健康体を維持するうえでとても重要だということは、皆さんもよくご存じでしょう。

血流がよくなれば、内臓の働きも高まり、高血圧などの生活習慣病の予防・改善にもつながります。
顔をマッサージすることにもなり、シミやシワ、乾燥肌の予防にもなるでしょう。

顔の緊張がほぐれて免疫力が高まる!

顔をさすると、全身もポカポカと温まってくるので、冷え症の改善や体温アップにも効果的です。

さらに、免疫力の向上も期待できます。
白血球やリンパ球の数、NK活性など、免疫力を示す指標はいろいろありますが、それら以上に、顔は免疫力の状態を表すパラメータだと私は考えています。

血色がよく、顔にツヤがあって表情もいきいきとしている人ほど免疫力が高い、といっても過言ではありません。
「私は、顔色があまりよくなくて…」という人も大丈夫。

手で顔をさすることで顔の緊張をほぐし、血行をよくすれば、自ずと免疫力も高まってくるのです。
嫌なことがあっても眉間にシワを寄せず、いつも笑顔を心がけてください。

免疫力がアップすれば、カゼやインフルエンザなどに強い体になり、ガンといった重篤な病気の予防にもなるでしょう。

さらに顔には、東洋医学でいうところのツボが数多く集まっています。
ツボは、気の通り道である経絡上にあり、刺激することで気の停滞を解消し、流れを促します。
手で顔全体をさすることによって、簡単にこれらのツボを刺激することになるのです。

私が勧める顔さすりのやり方は次のようなものです。

まず、両手を10秒ほどこすり合わせます。
こうすることで手が温まると同時に、手にあるツボも刺激されます。

そして、顔全体から首まで、まんべんなく手でさすってください。
耳も指ではさんで刺激するといいでしょう。
しだいに、全身がポカポカと温まってくるのを実感できるはずです。

丹念にやっても、1分ほどでできるはずです。
ぜひ、顔さすりを毎日の健康維持にお役立てください。

一日一分!帯津流 顔さすりのやり方

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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