材料を混ぜるだけ!1日で食べられる!「干しブドウ酢」基本の作り方
◎3ステップで出来上がり!

【作り方】
❶リンゴ酢とハチミツをよく混ぜ合わせる。

❷ふたのできる保存容器に干しブドウを入れ、①を注いでよく混ぜる。

❸ふたをして常温に2~3日ほど置き、干しブドウが酢にしっかり漬かったら、冷蔵庫で保存する。
※すぐ食べられるが、漬けて1日たってからが食べ頃。
◎保存方法と保存期間の目安
常温に2~3日置き、干しブドウが酢にしっかり漬かったら、その後はふたをして冷蔵庫で保存してください。
冷蔵庫で1ヵ月は保存可能です。
※1日に1回、上下を返すように全体を混ぜるとよいでしょう。

漬けて日がたつほど、干しブドウが酢を吸い込んでふっくらしてくる
◎1日に食べる量の目安
10~20粒(大さじ1/2~1)程度
カロリー/約35~70kcal(オイルコーティングなしの干しブドウで作った場合)
これ以上食べても特に害はないが、糖分やカロリーのとりすぎになったり、人によってはおなかがゆるくなったりすることもあるので注意。
!犬や猫などの動物には与えないこと(有害)!
◎おすすめの食べ方

●そのまま食べる
※ダイエットが目的の場合は、食事の直前に食べるとよい。

●ヨーグルトにトッピングして食べる
このほか、サラダやカレーのトッピングにしてもおいしい。
◎干しブドウ表面の油や汚れなどが気になる場合
干しブドウには、ブドウを乾燥させただけのものと、表面にオイルコーティングをしたものの2種類があります。オイルコーティングしたものでも、同様に作って問題はありませんが、油が気になる人は、下記の手順で作ってください。
この方法で作ると、干しブドウがすぐに軟らかくなるので、漬けた干しブドウを早くふっくらとさせたい人にもお勧めです。

❶干しブドウを、40℃ほどのぬるま湯につけてさっと洗い、すぐにザルに上げる。

❷①の水気を切って乾かし、後は通常の作り方と同様にして作る。
※干しブドウの表面の水分が完全に飛ぶまで乾かすこと。水分が残ったままだと、カビなどの心配がある。
干しブドウ酢Q&A(回答:薬学博士・インド国立大学博士論文審査官 本橋登)
Q1:干しブドウの上手な選び方は?
A:市販されている干しブドウには2種類あり、1つはブドウを干したそのままの状態のもの、もう1つは表面がオイルコーティングされているものです。
オイルコーティングされているものは、粒1つ1つがバラバラになっていて、コーティングされていないものに比べるとしっとりしていて、軟らかめです。
干しブドウの機能性という面ではどちらも変わりがないので、好みや目的によって選ぶといいでしょう。
見た目のよさや安全性を求めるのであれば、粒ぞろいがよく、ブドウの軸やヘタなどの雑物が入っていないもの、オーガニックのものを選んでもいいでしょう。
Q2:干しブドウの1日の摂取量の目安は?
A:干しブドウはさまざまな栄養成分やミネラル、食物繊維を含む食品ですが、カロリーが高めなので、食べ過ぎは禁物です。
健康維持のために食べるなら、1日に10~20粒ぐらいが適当でしょう。
なお、食べるさいは、よくかんで食べるようにしましょう。
少ない量でも満足感が得られますし、干しブドウの有効成分の体への吸収もよくなります。
よくかむことで脳の活性化にもつながるので、一石二鳥です。
Q3:干しブドウの色によって栄養や薬効は変わりますか?
A:干しブドウの色は、原料のブドウの違いや、乾燥期間によって変わります。
一般に、乾燥期間が長いほうが、色が黒っぽくなってきます。
ただし、栄養成分や機能性についてはほぼ同等と考えられますので、それほど気にすることはありません。
Q4:オイルコーティングされている干しブドウとされていないものの見分け方は?
A:オイルコーティングされているものは、粒がバラバラでしっとりとしています。
それに対し、オイルコーティングされていないものは、粒同士がくっつきやすく、入っている袋の中面が白っぽくなっていることが多いです。
いちばん確実なのは、原材料名を見ることです。
オイルコーティングされていないものは「干しブドウ(レーズン)」のみ、オイルコーティングされているものは「干しブドウ、植物油」など、油の記載があります。
なお、今回ご紹介している「干しブドウ酢」では、どちらのタイプを使っていただいても構いません。
油が気になる場合は、上記レシピ「干しブドウ表面の油や汚れなどが気になる場合」のやり方で表面の油を落としてから使うとよいでしょう。

Q5:干しブドウの表面の白いロウのようなものは何ですか?
A:干しブドウに含まれる果糖やオレアノール酸、トリテルペノイドが干しブドウの表面に出て結晶化したものだと考えられます。
果糖は干しブドウの甘味のもとで、オレアノール酸やトリテルペノイドは、ブドウが自らを守るために作る抗酸化成分です。
汚れではなく、体に有効なものなので、そのまま食べていただいて大丈夫です。
Q6:余った干しブドウの保存法は?
A:有効成分の酸化を防ぐため、なるべく空気にさらさないようにして、冷暗所に保管するのをお勧めします。
ジッパー付きの密閉ポリ袋などに、余った干しブドウを入れて、なるべく空気を抜いて袋の口を閉め、冷蔵庫で保存するといいでしょう。
なお、開封済みの干しブドウは、なるべく早めに食べることをお勧めします。
Q7:「干しブドウ」と「レーズン」は同じものですか?
A:同じものです。ですから、どちらを使っていただいてもOKです。 (編集部)
Q8:「ハチミツではなく他の甘味料を使ってもいいですか?
A:好みで他の甘味料に変えても差し支えありません。ただ、干しブドウ自体が甘く、カロリーも高めなので、甘味料の入れすぎにはご注意ください。 (編集部)
Q9:リンゴ酢以外で作ってはだめですか?
A:米酢、黒酢、穀物酢など、リンゴ酢以外の酢で作ってもかまいません。ただし、最近市販されている、もともと糖分が加えられている「飲むための酢」は向きません。 (編集部)
Q10:上記レシピの作り方で作ると、市販のものと全く同じものができますか?
A:市販のものの作り方は企業秘密ですので、全く同じものはできませんが、なるべく近いものができるよう、編集部で試作をくり返した上でのレシピを、ご紹介しています。市販のものに比べると、編集部のレシピは酸味が少し強めですが、使用している材料(干しブドウ・リンゴ酢・ハチミツ)は同じです。酢やハチミツの量などを調整し、ご自分の好みの味を見つけてみてください。 (編集部)

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【材料】(作りやすい分量〈2~3週間分〉)
リンゴ酢……50ml
ハチミツ……大さじ2
干しブドウ……100g
※酢やハチミツの量は、好みで増減可。
※酢はリンゴ酢がまろやかでお勧めだが、好みの醸造酢(米酢、黒酢、穀物酢など)を使ってもよい。