25年毎日食べているバナナがパワーの源!
22歳で美容業界に入った私は、常に「ベストコンディションで能力を発揮し、成果を上げるにはどうすればよいか」を意識して仕事に励んできました。おかげさまで、業務内容も年々広がりを見せています。
そんな私のパワーの源は、もう25年近くも毎日食べ続けている、バナナです。
就職したばかりのころは、疲れた日には帰りにシュークリームを買うなどして、なんとかしのいでいました。ただ、甘い物を食べると、頭がぼんやりするのが気になります。翌日も、スッキリ目覚められず、ベストな状態で仕事に臨めないのです。
当時私は、美容のプロとして肌のことを語るうえで必要だという考えから、栄養学の勉強もしていました。その過程で、砂糖や小麦粉が肌や体に悪影響を及ぼすことを知りました。
そこで、目をつけたのがバナナ。バナナなら安くて、1年じゅう手に入り、甘い物を食べたい欲求も満たしてくれます。砂糖と違い、頭がぼんやりすることもありません。疲れ知らずで、仕事に集中できます。
また、皮をむくだけで手を汚さず食べられて、ボリュームもあるので、時間がないときのランチ代わりにも重宝します。
そんなわけで、私にとってバナナは、主食といっても過言ではないのです。
忙しいときはそのまま食べることも多いのですが、私のお気に入りは、「焼きバナナ」。数年前にベトナムを旅行した際、屋台で食べた焼きバナナがおいしくて、妙に元気がわいてきたのです。それ以来、自分でも作って食べるようになりました。
私の作り方をご紹介しましょう。
① バナナをきれいに洗い、フォークで皮に数ヵ所、穴を開ける。
② アルミホイルにのせ、オーブントースターで15分ほど焼く。
たったこれだけ、とても簡単です。皮ごと焼くと、甘みが濃縮され、トロトロになります。
そのまま食べるのも好きですが、ときどきアレンジを加えると飽きないので、お勧めです。ココア&シナモン、ハチミツ&レモン、溶かしチョコレート、ラム酒やブランデーなどが、よくマッチします。また、粗塩を少しかけると、塩キャラメルのような味になります。
焼きバナナの作り方

過敏性腸症候群が改善した男性もいる!
使うバナナは、見切り品でじゅうぶん。むしろそのほうが、よく熟れていておいしくいただけます。
焼きバナナを食べるのは、主に朝食時です。朝起きてすぐにオーブントースターにバナナを入れ、焼いている間に顔を洗ったり、洗濯機を回したりすると、ちょうど出来上がったタイミングで食べられます。
夜、帰りが遅くなると、夕食代わりに焼きバナナを食べることもあります。たいてい、1食に2本くらい食べます。
焼きバナナを続けていると、便秘になることが、まずありません。お通じは1日2回、スルンと出ます。
実は私はかなりの大食漢で、お酒も大好きなのですが、もう長い間、ベスト体重の48kgをキープしています(身長は160cm)。食べた分だけ、しっかり出せているからでしょう。太りにくい体づくりに、バナナが役立っていると感じています。
美肌効果も抜群です。バナナを常食する以前には、生理前の肌の不調、夜更かしの代償として出ていた乾燥ジワ、疲れからくるたるみに悩まされていましたが、今は肌の不調を感じることはありません。シワやたるみも、気にならないほどです。
美容関連のセミナーやブログでも、焼きバナナを勧めているので、実践しているかたから、多くの反響を頂戴します。
ほぼ全員から寄せられるのは、「お通じがよくなった」「肌の不調が改善した」という声です。なかには、「ストレスによる過敏性腸症候群が改善した」という男性の声もありました。
ほかにも、「カゼをひかなくなった」「情緒不安定な日が減った」「むくみが軽減した」「よくケーキを食べていたのをやめて、焼きバナナにしたら、3kg減量できた」など、さまざまな効果が報告されています。
これらの効果は、1日2本を食べて、だいたい1ヵ月前後で現れるようです。早い人では、「翌日に効果を実感した」というケースもあります。
おいしくて、体重維持や美肌づくりにも役立ち、仕事に全精力を傾けるために欠かせないパートナー。バナナは、もう私の人生から切り離せません
焼くと果物本来の健康的な甘みが強まる(里見英子クリニック院長 里見英子)
バナナに豊富に含まれるカリウムは、むくみ解消に役立ちます。また、食物繊維とオリゴ糖は、便通を改善します。お通じがよくなれば、肌の調子も上向き、免疫力も高まります。現れたさまざまな効果は、こうしたバナナの作用によるものです。
焼くことでバナナの甘みは強くなりますが、人工的な甘さと異なり、果物本来のものなのでお菓子よりずっと健康的。ケーキを焼きバナナにしたらやせたというのも、自明の理でしょう。