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メニエール病、更年期障害に特効 平衡感覚の乱れを直す「しょうが紅茶」

メニエール病、更年期障害に特効 平衡感覚の乱れを直す「しょうが紅茶」

めまいや耳鳴りの治療では、内耳の血流をよくする血管拡張薬や血流促進薬を処方します。しかし、薬に頼らずに、家庭で簡単に症状を解消できる方法があります。それは、毎日欠かさずショウガを取ることです。【解説】竹腰昌明(竹腰耳鼻咽喉科医院院長)

薬に頼らず簡単に症状を解消

 めまいや耳鳴りが起こる大きな原因の一つに、内耳の血流不足があります。

 内耳は、鼓膜のさらに奥に位置する器官で、その中には「前庭」と呼ばれる、体の平衡感覚をつかさどる部分があります。
 この前庭において血流が滞ると、平衡感覚が乱れ、その結果、めまいや耳鳴りが起こるのです。

 そのため、めまいや耳鳴りの治療では、内耳の血流をよくする血管拡張薬や血流促進薬を処方します。
 しかし、薬に頼らずに、家庭で簡単に症状を解消できる方法があります。

 それは、毎日欠かさずショウガを取ることです。
 ショウガの辛味成分であるジンゲロールやショウガオール、清涼感をもたらすガラノラクトンなどの成分が、内耳を含めた全身の血管を拡張させ、血流を促進してくれるのです。

 ショウガが内耳の血流促進に効果があることは、私が行った実験でも確かめられています。これは、乗り物酔いにショウガが有効かどうかを調べた実験です。
 乗り物酔いは、めまいや耳鳴りと原因が似ていて、内耳の中の前庭で平衡感覚が乱れることによって起こります。
 乗り物の不規則な振動によって、前庭にある耳石器(加速度・重力・遠心力などを感受する器官)の働きが一時的に阻害され、内耳の血流が滞り、平衡感覚が乱れてしまうのです。そして、ふらつきなどが引き起こされます。

 原因が似ているということは、乗り物酔いの防止にショウガが効果的ならば、めまいや耳鳴りにも効果がある、と推測できるはずです。
 実験では、「重心動揺計」という装置を使いました。重心動揺計とは、人の平衡感覚の良しあしを測定する装置です。
 検査台の上に立ってもらい、そのさいの揺れの激しさや方向がグラフで示され、平衡感覚が保たれていれば、グラフ中の体の揺れを示す軌跡が中心部に集中して表れます。

ショウガ紅茶の作り方

回転しても気分が悪くならない

 実験では、被験者を二つのグループに分けました。

 一方のグループは何も取らず、もう一方のグループには、前もってショウガを一定量取ってもらいました。
 両グループとも、被験者には左右に360度回転するイスに座ってもらい、そのイスを不規則にグルグルと左右に回転させました。
 すると、何も取らなかったグループの被験者は、しだいに気分が悪くなってきました。その時点で回転を止めて重心動揺計に乗ってもらったところ、体の揺れを表す軌跡には大きな乱れが生じていました。

 一方、前もってショウガを一定量取ってもらったグループは、イスをある程度回転させてもなかなか気分が悪くなりません。
 さらに、重心動揺計に乗ってもらっても、グラフの軌跡は回転イスに乗る前とほとんど変わらず、中央部に集中していました。

 この結果は、乗り物酔い防止にショウガが有効だ、ということを示しています。
 そして、以上のことから、ショウガが、めまいや耳鳴りにも大きな効果があると推測できるのです。

メニエール病の耳鳴り、 難聴にも有効

 メニエール病は、内耳の内部を満たしているリンパ液(体内の老廃物を運ぶ無色透明な体液)が異常に増えて、めまいや耳鳴り、難聴につながります。

 私自身の見解では、ショウガは、こういった内耳のリンパ液の増加によるメニエール病にきわめて有効だと考えられます。また、女性の場合は、更年期障害の諸症状にも効くでしょう。

 では、めまいや耳鳴りを改善させるために、ショウガをどう取ればいいのでしょうか。
 ポイントは、1日10g程度のショウガを毎日欠かさず取ることです。

 そこでお勧めしたいのが、ショウガを紅茶に加えて飲む「ショウガ紅茶」です。
 親指大のショウガを皮付きのまますりおろし、それを紅茶に入れて、毎日、飲むだけです。紅茶に入れると、ショウガの辛味が取れ、飲みやすくなります。
 ショウガは、小ぶりで、切り口が濃い黄色をしたものを選びましょう。

 こうしたショウガには、ジンゲロールやガラノラクトンなどの有効成分が豊富に含まれているからです。
 飲む時間は、朝がお勧めです。体が冷えやすい朝は、血の巡りも鈍くなっています。そこでショウガ紅茶を飲めば、血流が促進され、めまいへの効果も高まるでしょう。ショウガ紅茶を日常の習慣にしてください。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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