息子のよだれかぶれがドクダミ風呂で消失!
これから夏にかけては、ドクダミが盛んに生育する季節です。
庭の隅や日陰に生い茂ったドクダミに、困っている人もいるかもしれません。
そんなドクダミを、毎日の入浴に活用しましょう。
ドクダミの薬効や香りにより、心身ともにリラックスできて、血の巡りもよくなります。
繁茂したドクダミを除草できるばかりか、薬草として活用できるのですから、一石二鳥にも三鳥にもなるわけです。
私がドクダミを活用しようと思ったのは、生まれて間もない、息子のよだれかぶれがきっかけでした。
息子はよだれがとても多くて、首や首の下がよだれで真っ赤にただれてしまいました。
病院に連れて行くと、医師から「ステロイドを使いましょう」といわれるくらい、ひどかったのです。
ステロイドをはじめ、どんな薬も極力使いたくありません。
そこで思いついたのが、ドクダミでした。
ドクダミには殺菌・抗菌作用があり、かぶれや湿疹、アトピー性皮膚炎などに効果があるといわれています。
私は、市販のお茶用パックに詰めた乾燥ドクダミをベビーバスに入れてドクダミ風呂にし、息子をお風呂に入れました。
かぶれているところにお湯をヒタヒタとかけてあげると、2週間くらいでかぶれが消えたのです。
また、ドクダミ風呂で全身を清潔に保っているせいか、お尻もおむつかぶれになりませんでした。
息子の肌ケアがきっかけで、私もドクダミを入浴剤として使うようになったのです。
ドクダミには、殺菌・抗菌作用のほかに、血行を促進させる作用があります。
ですから、ドクダミ入りのお風呂に入ると、より血流がよくなり、体がポカポカ温まるのです。
また、ドクダミには解毒作用もあるので、汗といっしょに老廃物が外に出ていきます。
さらに、ドクダミの香りにはリラックス効果があり、1日の疲れが取れて、心身ともに休まります。
ドクダミは、入浴剤にはうってつけの野草なのです。
ドクダミの入浴剤は、次のように作ります。
まず、ドクダミを摘み、葉をお湯で丁寧に洗い、水気を切ってから使います。
その後、私の場合は、10日間ほど陰干しします。
パリッと割れる程度まで乾燥させれば、じゅうぶんです。
そして、お茶用パックに、乾燥させたドクダミの葉をパンパンに詰めます。
これを1つ、湯船に入れます。
2つ以上入れると、ドクダミの色が出てタオルなどにつくので、注意してください。
お湯の中でパックをもむと、ドクダミの成分がお湯によく溶け出し、ドクダミの香りも楽しめます。
入浴中には、ドクダミ入浴剤を使ったスキンケアも可能です。
額ひたいやほおの上に乗せれば天然のドクダミパックとなり、また、それで体をこすれば、ドクダミの殺菌作用で肌がキレイになります。
さらに、ドクダミには消臭作用があるので、ワキガなど、体臭が強いかたにも、ドクダミ風呂はお勧めです。
なお、アレルギーが心配なかたは、肌へのパッチテスト(※参照)をしてからお試しください。
また、市販のドクダミ茶には、ドクダミ以外のものが混じっている場合があるので、入浴剤にはお勧めできません。
※ドクダミを初めて使う際は、必ずパッチテストをしてください。
腕の内側など、肌のやわらかい部分で試し、赤みやかゆみなどの異常が現れたら、直ちに中止してください。
ドクダミキャップは最高のスカルプケア
ドクダミには抗菌作用もあるので、老廃物が出たあとの毛穴はキレイになるのです。
頭皮のやわらかさは、健康のバロメーターです。
頭皮のかたい人は、毛穴も老廃物で詰まっています。毛穴が詰まれば頭皮の新陳代謝が落ちて、さらに頭皮がかたくなります。
こうした悪循環が、頭皮のかぶれ、フケ、抜け毛、薄毛などの原因になるわけです。
しかし、入浴時のドクダミキャップで頭皮がゆるみ、毛穴の詰まりが取れれば、頭皮自体が健康になり、髪のトラブルを防げます。
ドクダミキャップは、最高のスカルプケアといっても過言ではありません。
ドクダミキャップは、髪を洗う前にかぶり、汗が出てきたところで外し、シャンプーをします。
かぶっている時間は、5分くらいでいいでしょう。
汗が出て、ドクダミのにおいも髪につくので、丁寧に髪を洗ってください。
ちなみに、温かいコンニャクと生葉をつむじの上にじかにのせてキャップもかぶると、より頭皮が蒸されるので、効果的です(別記事参照)。
この場合も、5分くらいおけばじゅうぶんでしょう。
シャワーキャップの中のドクダミの葉は、そのままお風呂に入れれば、目にも鮮やかなドクダミ風呂になります。
また、水虫のあるかたは、ドクダミの葉をもんで足の裏に貼ったり指の間にはさんだりすると、水虫退治にも役立つでしょう。

橋爪佐和子
鍼灸の四次元堂所長・鍼灸指圧師
ドクダミの入浴効果をさらに高めるのが、ドクダミキャップです。
ドクダミの生葉をシャワーキャップの中に敷き詰め、頭にかぶって入浴します。
すると、ドクダミが蒸されて、頭皮からジワリと汗が出てきます。
さらに、ドクダミによる血行促進の作用で頭皮が緩み、汗とともに老廃物の排出が促されます。