MENU
ダイエット効果 ぽっこりお腹を解消する「腰ひも療法」

ダイエット効果 ぽっこりお腹を解消する「腰ひも療法」

骨盤をギュッとひもで締めることで、骨盤がまっすぐに立った状態になります。骨盤は、背骨や内臓を下から支えている、とても重要な骨です。骨格がゆがんでいる人は、この骨盤が傾いていることが多いのですが、それを正しい位置へと矯正します。【解説】北濱みどり(グリーン健康会代表・漢方家(国際中医師A級))

骨格のゆがみこそが全身の不調の元凶!

腰やひざの痛みから、高血圧や糖尿病といった生活習慣病まで、体のあらゆる不調の根本原因は、「体のゆがみ」にあると私は考えています。

悪い姿勢がクセになり、体がゆがんでくると、筋肉に痛みが生じてきたり、内臓に余計な負荷がかかって機能が低下したりしてきます。
それによって、体のさまざまな面に悪影響が及ぶのです。

体の土台の役割を担っているのは、骨格です。
家を建てるとき、基礎と柱がしっかりしていないと、家が傾いて支障が出てくるでしょう。

それと同じで、人間の体も骨格がゆがむと、体のいろんなところに不具合が生じるのです。
肩や首のコリ、腰やひざの痛みといった筋肉の不調による症状は、その代表といえるでしょう。

本来、人間の体は、骨で体重を支えています。
ところが、骨格がゆがむと骨だけでうまく体重を支えることができなくなり、骨と骨をつないでいる筋肉にも、大きな負荷がかかってきます。

その状態が長く続くと、筋肉が疲弊してきて、コリや痛みが生じてくるのです。
例えば、ひざに痛みを訴える人の多くは、O脚です。

足の骨格が湾曲してO型に広がっていることによって、ひざの筋肉に余計な負荷がかかり、痛みが発生するのです。
O脚のように骨格がゆがむと、体型がくずれるため、見た目も悪くなるでしょう。

よく見かけるのが、反り腰になって、おなかが前に突き出ている人です。
これは、いつも体の重心が前に偏っているために、バランスを取ろうと腰を反らし、体重を支えなければならなくなった状態です。

また、骨で支えきれない体重をなんとか支えようとして、筋肉にも大きな負荷がかかります。
このようなくずれた姿勢では、腹筋が正しく使われないため、おなかにも脂肪がつきやすくなります。

おなかがポッコリと出やすくなり、決して美しい体型とはいえません。

骨盤の状態を正しく矯正する

さらに、骨格がゆがんでくると、前述したように、内臓の機能も低下します。
例えば、いつも重心が後ろに偏っている人は、体は自然にバランスを取ろうとして、頭を前に突き出すような格好になります。

この姿勢だとおなかが押し潰されて内臓が圧迫され、正常に働かなくなってしまうのです。
体がどちらか左右一方に傾いてしまっている側湾症のかたも、同様のことがいえます。
私は以前から、こうした骨格のゆがみに着目し、「体の不調を改善するには、骨格を整えることがなによりも大切」と訴えてきました。

そして、その考えに基づき、構造医学などの西洋医学と、整体や漢方などの東洋医学の理論と技術を併せた「バランス健康法」という独自の健康法を提唱しています。

今回は、そのバランス健康法の一環として私が勧めている、日常生活で簡単にできる「腰ひも療法」をご紹介しましょう。
用意するものは、和服や浴衣を着るときに使う腰ひも1本です。

ひもを背中のウエスト部分に当てます。このとき、ひものどちらか片方を少しだけ長くしておきましょう。
後ろから前にひもを持ってきて、へそと股間の中間辺りで、ひもを一回巻いてから交差させます。

そして、ひもの長い方を再び後ろに回してお尻の中央部分を通り、ウエストの横でもう一方のひもの先端と結びます。
後ろから見たとき、ちょうど、ひもとひもの間に、骨盤がすっぽりと収まるようなイメージです。

骨盤をギュッとひもで締めることで、骨盤がまっすぐに立った状態になります。
骨盤は、背骨や内臓を下から支えている、とても重要な骨です。

「腰ひも療法」のやり方

骨格がゆがんでいる人は、この骨盤が傾いていることが多いのですが、それを正しい位置へと矯正します。
また、ひもを巻いた状態で少しでも楽な姿勢を取ろうとすると、ひもが腰に食い込むため、正しい姿勢を常に意識するようになるのです。

骨盤を立ててよい姿勢を保つには、腹筋をよく使います。
腰にひもを巻いている間は、ずっと腹筋運動をやっているようなもの。

腹筋を鍛えることは、腰痛対策にはもちろんのこと、ポッコリおなかの解消にも役立ちます。

足のしびれが消えた!スタスタ歩ける!

東洋医学的な観点から見ると、ひもがクロスしているところは、ちょうど「丹田」と呼ばれる場所です。
丹田は、体の中心であり、気(生命エネルギー)が集まる場所とされています。

ここを中心にしてひもを巻くことで、全身の気の流れがよくなります。
さらに、帯脈という経絡(気の通り道)に沿って巻くので、その点からも、全身を巡る気と、血液の流れの促進効果が期待できるでしょう。

実際に実践した人からは、「無理なく姿勢が矯正できた」「ひどかった腰痛が緩和した」「下半身の血行がよくなり、足のしびれがなくなった」「股関節の痛みが解消して、スタスタと歩けるようになった」といったように、さまざまな声が届いています。

ダイエット効果も高く、短期間でウエストが大きく縮小したかたもいます。
33歳の女性Aさんは、もともと、腰とひざに痛みを抱えており、その改善のために腰にひもを巻くようにしました。

すると、1ヵ月後には、腰とひざの痛みが解消したばかりか、それまではいていたズボンがブカブカになっていました。
Aさんに聞くと、なんと83cmあったウエスト周りが、73cmにまで細くなったというのです。

さらに、以前に比べてあまりおなかがすかなくなり、間食がへったともおっしゃっていました。
ほかにも、体重が8kgへった人や、垂れていたお尻がキュッと上がって、スタイルがよくなったというかたもいました。

また、自分でひもを作り、ファッションとして楽しんでいるかたもいました。腰椎すべり症で腰の痛みに悩まされていた、当時67歳の女性Bさんは、着物の帯ですてきな腰ひもを手作りしていました。

それを服の上から巻き、自分流のおしゃれとして楽しみながら続けていたのです。
おしゃれの一環なので、全く苦痛ではありません。

気づいたときには、腰痛が改善したと喜んでおられました。
腰に巻くひもの素材は、なんでもけっこうですが、伸縮性のないものを選んでください。

太さは2〜4cm、長さは180〜250cmぐらいのものがいいでしょう。
服の上から巻いてもかまいません。

ひもは、1日じゅう巻いていてもいいですが、初めは1日2時間ぐらいから始めればじゅうぶんです。
自分の無理のない範囲で続けてください。

また、ひもが食い込んで腰が痛いというかたは、肌着とひもとの間に、1枚タオルをはさんでもかまいません。
皆さんも、まずは一度巻いてみてください。

体がしっかりと支えられる安定感と、姿勢がまっすぐになる気持ちよさが、きっと実感できると思います。

解説者のプロフィール

北濱みどり
グリーン健康会代表・社会福祉士。
国際中医師A級ライセンス取得。
著書に『1日3分「腕振り」で肩こり・腰痛がとれる!』(KADOKAWA)がある。

●グリーン健康会
http://www.green-kenko.com/

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

関連記事
以前の私は便秘症で、10日から2週間お通じがないということも珍しくありませんでした。それが2日に1回ちゃんとお通じがつくようになったのです。体重も毎日少しずつ減り続け、1ヵ月でなんと10kgもやせました。このときは体が軽く、背すじを伸ばして歩ける自分に感激しました。【体験談】宇佐美愛美(アルバイト・27歳)
更新: 2019-09-10 22:10:00
おなかとみぞおちを、手のひらで時計回りに軽くさするだけの簡単な方法ですが、久しくおなかをさすったことがなかったため、あまりの気持ちよさに病みつきになり、毎日欠かさず行うようになりました。体重が減り、おなか周りもスッキリしてくると、体が軽く感じられます。【体験談】新井功(仮名・無職・84歳)
更新: 2019-09-10 22:10:00
美肌に関しては、キュウリの皮に含まれるビタミンEとβ-カロテンの働きも見逃せません。体内では有害な活性酸素ができ、老化を進めます。ビタミンEの中でも、最も抗酸化力が高いのがα-トコフェロールという種類ですが、キュウリに含まれるのは、すべてこの種類なのです。【解説】佐藤美(シロノクリニック横浜院院長)
更新: 2019-09-10 22:10:00
子どもの頃から肥満だった私は、もう体形のことは諦めていました。キュウリ食べるだけダイエットを始めて、数字だけでなく体感としても体の軽さを感じ始めました。今まで体を動かすことが、「つらくて面倒くさいこと」だったのに「こんなに気持ちがいいことだったんだ」と思えるようになったのです。【体験談】山田順子(仮名・主婦・44歳)
更新: 2019-09-10 22:10:00
特別な食事制限や、運動をしたわけでもなく、食前に1本のキュウリをひと口につき20回嚙んで食べただけでこんなに効果が出るとは驚きました。血液検査では、中性脂肪値が激減!空腹時血糖値、ヘモグロビンA1cも正常値に近づきつつあります。だるさもなくなり、体調は良好です。【体験談】井上洋子(仮名・会社員・35歳)
更新: 2019-09-10 22:10:00
最新記事
私は鍼灸師で、日本で一般的に行われている鍼灸治療のほか、「手指鍼」を取り入れた治療を行っています。手指鍼はその名のとおり、手や指にあるツボを鍼などで刺激して、病気や不調を改善する治療法です。【解説】松岡佳余子(アジアンハンドセラピー協会理事・鍼灸師)
更新: 2020-04-27 10:34:12
腱鞘炎やバネ指は、手を使うことが多いかたなら、だれもが起こす可能性のある指の障害です。バネ指というのは、わかりやすくいえば、腱鞘炎がひどくなったものです。腱鞘炎も、バネ指も、主な原因は指の使いすぎです。痛みやしびれを改善する一つの方法として、「手首押し」をご紹介します。【解説】田村周(山口嘉川クリニック院長)
更新: 2020-03-23 10:16:45
筋肉がこわばると、体を支えている骨格のバランスがくずれて、ぎっくり腰を起こしやすくなります。ぎっくり腰に即効性があるのが、手の甲にある「腰腿点」(ようたいてん)という反射区を利用した「指組み」治療です。この「指組み」のやり方をご紹介します。【解説】内田輝和(鍼メディカルうちだ院長・倉敷芸術科学大学生命科学部教授)
更新: 2020-03-02 10:09:34
慢性的な首のこり、こわばり、痛みといった首の不調を感じたら、早めに、まずは自分でできる首のケアを行うことが大切です。【解説】勝野浩(ヒロ整形クリニック院長)
更新: 2020-02-25 10:06:07
首がこったとき、こっている部位をもんだり押したりしていませんか? 実は、そうするとかえってこりや痛みを悪化させてしまうことがあります。首は前後左右に倒したりひねったりできる、よく動く部位です。そして、よく動くからこそ、こりや痛みといったトラブルを招きやすいのです。【解説】浜田貫太郎(浜田整体院長)
更新: 2020-02-17 10:18:14

ランキング

総合ランキングarrow_right_alt
get_app
ダウンロードする
キャンセル