冬は常温にして飲み、漬けたオクラは冷凍保存
ここ1〜2年、ときどき、左足に軽いしびれを感じるようになりました。
それがさらに気になりだしたのは、半年ほど前からです。お尻から足のつけ根、太ももの裏側にかけてつるような感覚で、ときどき軽い痛みもありました。
特に症状がひどくなるのは、朝起きたときや車を長時間運転したときなど、同じ体勢を長く続けたあとです。生活に困るほどつらいというわけではないものの、違和感を覚える頻度が多くなると、やはり不快でしかたがありませんでした。
3年前から漢方薬を処方していただいている市橋クリニック院長・市橋研一先生に、しびれのことを相談すると、血流の状態を調べる検査をしてくれました。
すると、ふくらはぎに血栓(血の塊)があることがわかりました。とはいえ、血栓自体はだいぶ前にできたもので、それが動いて脳や心臓へ流れ着く心配などはなく、特に問題はないそうです。むくみや冷えといった自覚症状も、特にありませんでした。
そこで、先生は、「血流をよくするために、オクラ水をやってみてはどうか」と勧めてくれました。
私は、薬を飲むのがあまり好きではありません。オクラなら薬ではなく、食べ物なので安心です。「それで足のしびれがよくなるのなら」という思いで、やってみることにしたのです。
オクラ水は、オクラを一晩水に漬けておき、その水を飲むという健康法です。作り方は、オクラを洗ってヘタの部分を切り、切り口を下にしてコップ1杯の水に漬けて、冷蔵庫に入れておくだけ。
私は、コップ1杯の水に対し、オクラを3本使っています。これを、毎朝飲むようにしました。
少しドロッとした食感ですが、味に強いクセはなく、すんなり飲めました。教えられたとおり、オクラ水は冷蔵庫に入れて作っていますが、冬は、常温にしてから飲んでいます。
オクラ水に使ったオクラは冷凍しておいて、みそ汁に入れたり、和え物や肉巻きにしたりするなど、料理に活用して食べています。
しびれの改善ぐあいは半年前と比べて歴然!
効果を感じたのは、1〜2ヵ月経ったころです。
お尻から足にかけての違和感が、気にならなくなったのです。完全に治ったわけではありませんが、明らかに以前と比べて軽減しています。少し違和感を覚えても、短時間でいつの間にか治まりますし、しびれもほとんどありません。
今でもときどき違和感を覚えることはありますが、しびれの頻度や度合いの改善ぐあいは、半年前と比べて歴然で、いい状態を保っています。
最近では、無理なく続けられるよう、オクラを1袋使い切ったら2日ほど休むというように、飲まない日を設けています。それでも悪化しないのは、ありがたい限りです。
その後、血栓がどうなっているのかは、調べていないのでわかりません。でも、しびれの症状自体が軽減しているので、やはり、オクラ水の効果が関係しているのでしょう。
食べ物による効果は、薬と違い、じわじわと現れてくるものだと思います。続けていけば、この先、体にいい影響がほかにも現れてくるかもしれません。そう期待しつつ、これからもオクラ水を飲み続けてみようと思っています。
血管の微小循環が改善し足のしびれが取れた(市橋クリニック院長 市橋研一)
血管か皮膚か神経か、後藤さんのしびれの原因は、検査をしても、はっきりとはわかりませんでした。しかし、オクラ水でしびれが改善したということは、やはり、毛細血管などの微小循環に問題があり、それがよくなった可能性が大きいと考えられます。
私たちの体には、血液を凝固させたり溶かしたりする働きが備わっており、血栓もできたり消えたりをくり返しています。引き続きオクラ水を飲み、悪化させないよう心がけましょう。
すぐにしびれが治まる!