ひざ軟骨を人工骨に換える手術を勧められた
30代の初め、私はトラックの運転中に、急に息ができなくなりました。そして、慌てて路肩に停車したとたん、意識を失いました。
その後、意識が回復したので自力で病院へ行くと、「血液がドロドロになっている」といわれました。そのせいで血管が詰まり、息ができなくなったそうです。
幸い、心臓などに異常はなかったのですが、そのときの検査で、糖尿病を患っていることが発覚しました。具体的な数値は覚えていませんが、血糖値はかなり高かったと記憶しています。そこで、近所の内科で投薬治療を受けることになりました。
それまでの私はお酒が好きで、毎日仕事が終わると、ビールを大瓶4〜5本飲んだあと、日本酒を1升近く飲んでいました。仕事が肉体労働なので、体形はがっしりしていますが、肥満というわけではありません。
とはいえ、お酒を控えるよう指導されたので、それからはビール1〜2本程度にとどめるようにしました。それでも血糖値は150〜160mg/dLと、高い状態が続きました(基準値は110mg/dL未満)。
さらに追い打ちをかけるように、3年半前、右ひざに激痛が走りました。
すぐに整形外科へ行くと、「ひざの軟骨が壊死してはがれ落ちている」といわれました。どうやら、仕事で酷使し過ぎたことが原因のようです。病院では、「人工骨に置き換える手術をするしかない」といわれました。でも、人工骨にすると、今の仕事を続けるのは難しくなります。
私は以前、腰のヘルニアを治していただいた市橋クリニックのことを思い出し、相談に行きました。そして、入院し、リハビリを中心とした治療を受けることになったのです。
院長の市橋研一先生のおかげで、右ひざは手術せずに歩けるまでに回復しました。しかし、その後、左ひざも悪化し、けっきょく、入院生活は合計1年半にも及びました。
血糖値が少しずつ下がった!
入院中、市橋先生に強く勧められたものがあります。それが、「オクラ水」です。血糖値が高いと話したときに、「飲んでみて」といわれたのが始まりでした。
実は、私はオクラが苦手です。オクラ水も、最初はドロッとした食感と、ほのかな青臭さが嫌で、我慢して飲むこともあれば、飲まないことも多くありました。
そんな私が、まじめに飲むようになったのは、約1年前からです。
投薬治療を続けても相変わらず血糖値は下がらず、しだいにのどが渇いて水をガブ飲みするようになりました。私は、だんだん不安になり、あらためてオクラ水を本気でやってみることにしたのです。
私のオクラ水の作り方は、オクラ4〜5本を真ん中で二つに折り、切り口を下にして、200〜250mL程度の水に漬けるだけです。私は夜漬けておき、次の日の夜、寝る前に飲んでいます。冷たいほうが飲みやすいので、冬でも冷蔵庫に入れています。
不思議なことに、続けていると味にも慣れてきて、徐々に「おいしい」とまで思えるようになりました。
すると、4ヵ月くらい経ったころから、血糖値が少しずつ下がってきました。
走れるようになって仕事にも復帰できた
特に大きな変化があったのは、2017年11月です。前回140mg/dLだった血糖値が、なんと90mg/dLに下がっていたのです。
実は、この検査の半月前に、市橋先生のご指導のもと、薬を飲む回数を1日3回から2回に減らしました。それでも血糖値が下がっていたので、ほんとうに驚きました。
オクラ水の効果かどうかは、今でも半信半疑です。でも、変えたことといえば、これだけです。このまま続ければ、いずれは薬がやめられるかもしれないと、期待が膨らんでいます。
退院時、完治まであと少しといわれていたひざのほうは、2017年10月の検査で、軟骨が再生していることがわかりました。今では、ひざの痛みはほぼ消えて、走れるまでに回復しています。
私は、2016年11月に仕事復帰も果たしています。復帰当初は、仕事が終わるとクタクタに疲れて、起床時も体がだるかったものです。ところが、まじめにオクラ水を飲むようになってからは、疲れが取れやすくなり、目覚めもよくなりました。
オクラ水を勧めてくれた市橋先生は、私にとって最高の恩人です。
血流が改善すれば軟骨の再生率は上がる(市橋クリニック院長 市橋研一)
一般的に、「軟骨は再生しない」と考えられてきましたが、私のクリニックでは、いくつかの治療法を組み合わせることで、軟骨の再生に成功しました。その症例は、50例近くにのぼっています。越田さんは、その貴重な症例の一人です。軟骨再生に必要な条件の一つは、血流をよくすること。その切り札となっているのが、オクラ水なのです。
越田さんは、糖尿病も発症していたので、オクラ水に真剣に取り組むよう指導したところ、血糖値がみごとに下がりました。2型糖尿病は、生活習慣に原因がある場合が大半です。オクラ水などで食生活をうまく変えれば、減薬は可能です。
疲れを残さず仕事に臨める!